新車販売ディーラー周年事業&拡販キャンペーン企画事例
「20周年の節目に、躍動するブランドへ。」
20XX年、メーカー系販売会社が20周年を迎えました。
この節目にあたり、メーカーと販売会社が一体となって展開したのが、本提案「20周年拡販キャンペーン」です。
本企画の特徴は、販社キャンペーンのレベルで話題の新作アニメ映画とタイアップ展開が実現したことです。通常の映画とのタイアップは、主に商品やサービス自体の認知を拡げる目的で、テレビCM等でバーター露出するいわるゆる「タイ・イン」の座組みが主流でした。
今回は、メーカーではなく、販売会社(ディーラー)とのタイアップキャンペーンという新しい取り組みが注目されました。ファミリー層をコアターゲットに据え、既存顧客への感謝と新規顧客の獲得という2つのミッションで設計されれた販売促進キャンペーンです。
本記事は、当時の提案書をもとに、現代のデジタルマーケティング文脈を交えて多少アレンジを加えて紹介します。プレゼントキャンペーンを2段階で展開し、DMや店頭ツールだけでなく、現代ならSNSや動画広告に展開できるような構造に仕立てました。周年施策、映画タイアップ、既納客施策、店頭演出など、リアルとデジタルが融合するプロモーション企画のヒントが詰まっていますので参考にしてください。
👉 本記事は「企画が通る構造」を分解して解説しています。
同じ構造はテンプレートとして再現可能です。
→つまり、同じレベルの企画を再現できます。
この事例は
「周年活用型(企業や店舗の節目を販促理由に変え、既存顧客活性化と新規獲得を同時に進める型)」の企画です。
(※企業名や商品/サービス名は 守秘義務により仮称としております)
(※他の企画事例はこちらの一覧ガイドを参照ください)
1. 提案概要
基本情報
提案日: 20XX年
提案先: 国内自動車メーカー直営販売会社(全国チェーン)
テーマ: 20周年拡販キャンペーン
提案の背景と目的
系列販社が20周年を迎えるにあたり、以下を実現する特別キャンペーンを提案:
お客様への感謝の気持ちを表現
20年間で培った系列販社のパワーを最大限活用
メーカーと販社の一体感を再確認
4-6月キャンペーンに続く更なる来店・成約率向上
5-6月商品上市のフォローと9月以降の新商品見込み客づくり
2. 展開のポイント
2つの重点対策
1. 既納客対策の充実
CS活動の一環として「大変満足」を感じさせる機会づくり
一般客との差別化を図った特別なユーザーメリット付加
CRMを活用したパーソナライズDM(LINE・メール)で購入車種別特典配信
既納客としての優位性を演出
2. 新規客へのアプローチ
20周年を切り口とした多様なアプローチ
本社展開のスケールメリットを最大限活用
Web広告のリターゲティングで見込み客を継続フォロー
営業支援となる話題性のあるプレゼントやツールの用意
3. キャンペーン展開方法
話題の映画作品とのタイアップ
映画情報
長編アニメーション
日本公開:XXXX年12月(XXXX年正月作品)
配給:全国東宝洋画系
配収目標:30億円(アニメ日本公開作史上歴代1位目標)
タイアップの相乗効果 H社の価値観と映画作品のテーマがマッチ:
環境への思いやり ⇔ 自然回帰
未来への夢とチャレンジ ⇔ 夢と冒険
グローバルな広がり ⇔ アメリカンテイスト
家族とクルマ ⇔ 親子愛・家族
デジタル展開
特設キャンペーンサイト開設:抽選応募・試乗予約・コラボコンテンツ(壁紙DL、AR体験)
YouTubeブランドストーリームービー:「冒険」「家族愛」作品のテーマを融合
4. 2段階キャンペーン構成
第1次:XXXX年7-9月
「タイアップ映画〇〇〇〇の原点を見に行こう!キャンペーン」
概要
既納客感謝祭をメインとした展開
特別仕様車・新機種での計画達成を図る
プレゼント内容
A賞: アメリカへタイアップ映画の原点を見に行こう!ツアー(150名様)
B賞: 〇〇〇〇×タイアップ映画Wブランド ペア・ディレクターズチェア(1,500名様)
既納客特別プレゼント: Wブランドクオカード500円分
運営方法
事務局設置による抽選・発送管理
既納客向けパーソナライズLINE・メール配信
店頭QRコード応募システム導入
新規客は店頭での応募+Web試乗予約(Googleカレンダー連携)
第2次:XXXX年10-12月
「『タイアップ映画』オリジナルグッズプレゼントキャンペーン」
概要
年間計画達成に向けたラストスパート
試乗促進による見込み客づくり
第1次のデータ分析結果を活用した施策最適化
プレゼント内容(各拠点50名ずつ)
A賞: 『タイアップ映画』ペア映画鑑賞券
B賞: 『タイアップ映画』キャラクターグッズ
運営方法
販社独自運営(事務局設置なし)
LINE友だち登録で次回来店特典付与
Instagram Live抽選会でライブ感演出
プレゼントはX月末より2-3回に分けて発送
5. 店頭ディスプレイ計画
第1次(7-9月)
映画撮影を意識したディスプレイで洗練された上品さを演出
ディレクターズチェア設置
カチンコをイメージしたプライスカード
AR体験コーナー設置(スマホでキャラクターと記念撮影)
BGM:タイアップ映画サウンドトラック
第2次(10-12月)
『タイアップ映画』キャラクターを徹底活用
明るさ・楽しさを演出
インフルエンサー起用の店頭イベントライブ配信
「〇〇〇〇には興奮がつまっている」雰囲気づくり
6. 年間展開計画と商品投入スケジュール
販売計画
1-3月:4.5万
7-9月:4万台
10-12月:5万台
7. 必要ツール一覧
共通ツール
チラシ(QRコード付き)
告知ポスター
ウィンドウステッカー
リーフレット
応募用紙(デジタル併用)
シーリングPOP
抽選ボックス
のぼり
垂れ幕/横断幕
デジタルツール
特設キャンペーンサイト
公式SNSアカウント(X、Instagram、LINE)
YouTube試乗レポート・開発者インタビュー動画
Web広告素材(バナー、動画)
データ分析ダッシュボード
第1次専用ツール
既納客向けDM(パーソナライズLINE・メール併用)
ディレクターズチェア
プライスカード
アドフォーマット
告知媒体
チラシ
既納客向けDM
雑誌広告
新聞広告
地域情報誌タイアップ
SNS広告(#新作映画でGO)
リターゲティング広告
8. タイアップメリット
タイアップ映画 キャラクターの強み
歴代1位の配収目標による充分な宣伝活動(高露出度)
某テレビ局放映権売却済み
ファミレスとのタイアップ決定
キャラクター使用料ロイヤルティなし
試写会タイアップ可能(100枚から)
デジタルコンテンツ展開の親和性(AR、動画、SNS)
ターゲット層
コア:15-29歳ファミリーと子供
サブ:10-30代の音楽ファン
SNS投稿で拡散するミレニアル世代
9. 成功のポイント
キャンペーンの特徴
20周年の特別感:一度しかない記念期間を全面に押し出し
タイアップの相乗効果:タイアップ作品の話題性を活用
段階的展開:夏の既納客対策から年末の新規開拓へ
柔軟な運営体制:第1次は事務局集中、第2次は販社独自運営
充実した販促ツール:店頭演出から告知媒体まで完備
デジタル×リアルの融合:オンライン応募とオフライン体験の連動
データドリブンな施策改善:アクセスログ・SNS投稿数・応募率分析による最適化
この提案は、直営ディーラー20周年という節目を最大限に活用し、話題の映画とのタイアップによって既納客の満足度向上と新規客獲得を同時に実現する、戦略的な拡販キャンペーンとして設計されています。デジタル施策の導入により、顧客体験の向上とより精緻なターゲティングが可能となります。
▶︎ この企画の「型」を再現するには
この企画がうまくいっている理由は、
20周年という記念日を、単なる社内イベントで終わらせず“売れる理由”へ転換していること にあります。
周年施策は多くの企業で実施されますが、
社内向け色が強くなる
感謝メッセージだけで終わる
売上につながらない
新規客には関係が薄い
一過性で終わりやすい
という課題が起こりがちです。
この企画では、それを避けるために、
既納客には感謝と優遇感を提供する
新規客には話題性ある来店理由をつくる
映画タイアップで家族層接点を広げる
夏→年末の2段階で販促波を作る
店頭演出で来店体験価値を高める
デジタル応募で見込み客データを取得する
という、記念施策→来店促進→商談化→継続接点化 の流れができています。
特に優れているのは、
周年を“過去を祝う施策”ではなく、未来の顧客を増やす施策 にしている点です。
既存顧客には、
特別扱いされる満足感
ブランド継続利用の理由
紹介したくなる体験
新規顧客には、
話題のコラボ企画
家族で来店できるきっかけ
店舗への心理的ハードル低下
を同時に提供できます。
この型は、
ディーラー周年施策
小売チェーン創業祭
商業施設アニバーサリー企画
BtoB企業の節目PR
ブランド◯周年キャンペーン
などにも応用できます。
節目は祝うものでもありますが、
最も注目を集めやすい販売機会 でもあります。
この型は他の事例でも繰り返し使われており、
成果が出ているパターンです。
👉 この構造はテンプレートとして再現できます。
👉(=毎回、周年企画をゼロから考えなくてよくなります)
実務でそのまま使えるように設計しているので、
空欄を埋めるだけで、
課題整理・既存顧客施策・新規集客施策・話題化施策・販促導線まで一本につながる企画が組み上がります。
※同じ構造で企画を作りたい方はこちら ☟
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