ワールドミュージアムパーク 統合メディアミックスプラン (デジタル対応版)
今回ご紹介するのは、1997年に実際に作成・提案された北関東にある某ワールドミュージアムパークのメディアミックス提案書をベースに、時代の変化に合わせてアップデートした現代版・統合メディア戦略プランです。当時はテレビ・ラジオ・新聞・交通広告など、いわゆるマス広告を中心に、ゴールデンウィークや夏休みといった季節需要に合わせて集中的にメディアを投入し、広域ターゲットに向けて認知から来場までを一気に促す設計でした。
今回の現代版では、その基本構造は活かしつつ、SNS広告・YouTube・検索連動・インフルエンサー施策といったデジタルメディアを新たに加えることで、「認知獲得」から「行動喚起」「リピート促進」までの導線を、よりデータドリブンかつ双方向に進化させています。
マスメディアの信頼性や広域リーチは今もなお強力な武器ですが、リアルとデジタルのタッチポイントをクロスさせることで「認知 → 興味 → 来場 → 共有 → 再来訪」までを一気通貫で設計し、アミューズメント施設の価値を最大化する次世代型コミュニケーションプランを具体的な媒体・予算配分まで落とし込んで提案しています。
👉 本記事は「企画が通る構造」を分解して解説しています。
同じ構造はテンプレートとして再現可能です。
→つまり、同じレベルの企画を再現できます。
この事例は
「集客最大化型(マスメディアで広域認知を獲得し、デジタル施策で興味・来場・再訪まで導く統合集客企画)」の企画です。
(※企業名や商品/サービス名は 守秘義務により仮称としております)
(※他の企画事例はこちらの一覧ガイドを参照ください)
1. プロジェクト概要
基本情報
対象施設: ワールドミュージアムパーク(仮称
総予算: 5億円(マスメディア2.3億円+デジタルメディア1.4億円+その他0.3億円)
メディア予算配分 【総額5億円】

2. ターゲット戦略
主要ターゲット層
プライマリーターゲット
30-50代女性(ファミリー層の意思決定者)
世帯年収600万円以上
関東圏在住(東京・神奈川・埼玉・千葉・栃木・群馬・茨城)
セカンダリーターゲット
20-30代カップル(SNS高関与層)
50代以上シニア夫婦(時間的余裕層)
東北エリア在住者(福島・宮城・山形・新潟)
COMPAS調査に基づく課題
ブランド認知率86.7%に対し、利用意向17.0%と大きなギャップ
特に若年層(20代)の利用意向が10%前後と低迷
施設の魅力・価値が十分に伝わっていない
3. 統合メディア戦略
3つの戦略フェーズ
第1フェーズ:認知・興味喚起(4-5月)
マスメディア
テレビスポットCM(関東1,000GRP)
新聞全15段広告(朝日新聞)
交通広告集中展開
デジタルメディア
YouTube TrueView広告で施設紹介動画配信
Meta広告でビジュアル訴求
検索連動広告で「GW お出かけ」需要獲得
第2フェーズ:理解・検討促進(6-8月)
マスメディア
「徹子の部屋」番組提供開始
雑誌「旅」編集タイアップ
TBSラジオ集客イベント
デジタルメディア
インフルエンサーによる体験レポート
じゃらん・楽天トラベル特集ページ
TikTok In-Feed広告で若年層アプローチ
第3フェーズ:行動喚起・リピート促進(9-3月)
マスメディア
継続的なテレビ露出
地域ラジオでの情報発信
デジタルメディア
LINE公式アカウントでクーポン配信
リターゲティング広告
X(Twitter)でのリアルタイム情報発信
4. メディア別詳細戦略
マスメディア展開
テレビ(268,000千円)
スポットCM
全日型投下パターンで主婦層を効率的にカバー
関東キー局3-4局使用、地方局は全局展開
30秒素材でインパクト重視
タイムCM「徹子の部屋」
視聴者の80%が女性、62%が50歳以上
番組の信頼性を施設イメージに転化
月額250万円の特別価格で年間提供
新聞・雑誌(38,000千円)
朝日新聞:知的好奇心の高い層へアプローチ
「旅」:中高年の旅行計画者に詳細情報提供
プレゼントキャンペーンで能動的接触促進
デジタルメディア展開
SNS広告(39,000千円)
Meta広告(Instagram/Facebook)
ファミリー層向けカルーセル広告
施設の美しいビジュアルで興味喚起
月間300万インプレッション×6ヶ月
TikTok広告
20-30代向けエンタメ要素強化
ミニチュア世界の不思議体験訴求
月間再生100万回×3ヶ月
X広告
リアルタイムイベント情報
ハッシュタグキャンペーン展開
エンゲージメント10万件目標
YouTube動画広告(26,000千円)
施設紹介動画(3分版)制作
TrueViewで興味関心層に配信
バンパー広告で認知拡大
テレビCM素材の二次利用で効率化
検索・ディスプレイ広告(20,000千円)
検索連動広告
「近隣 観光」「日帰り旅行」等のキーワード
季節需要に応じた入札調整
地域ターゲティングで効率化
ディスプレイ広告
旅行関連サイトへのプレースメント
リマーケティングで検討者を追跡
動的バナーで季節訴求切り替え
旅行予約サイト連携(9,000千円)
じゃらん・楽天トラベルで特集ページ
入場券付き宿泊プラン造成
限定クーポンで予約促進
インフルエンサー施策(5,000千円)
ファミリー系YouTuber 3組招待
体験型コンテンツ30本以上生成
UGCの二次利用権確保
5. クロスメディア・シナジー戦略
素材の統合活用
テレビCM→デジタル展開
30秒CMを15秒/6秒に再編集
SNS用縦型動画に変換
YouTube広告素材として活用
イベント連動
TBSラジオイベントをSNSで実況
参加者のUGC促進
インフルエンサーによる拡散
データ統合分析
デジタル広告の行動データ
来場者アンケート
次期キャンペーンへの反映
エリアターゲティング強化
交通広告設置駅周辺でのジオターゲティング広告
競合施設訪問者へのリターゲティング
地域別クリエイティブ最適化
6. 効果測定とKPI
統合KPI設定

PDCAサイクル
月次:デジタル広告パフォーマンス分析
四半期:統合キャンペーン効果検証
年次:全体戦略見直し
7. まとめ
本統合メディアミックスプランは、従来のマスメディアの信頼性・到達力と、デジタルメディアの精密なターゲティング・双方向性を融合させた次世代型マーケティング戦略です。
成功のポイント
シームレスな顧客体験: マス広告で認知→デジタルで詳細情報→SNSで共感→来場へ
データドリブンな最適化: デジタルの行動データを活用し、リアルタイムで施策改善
コンテンツの多面的活用: 一つの素材を多様なフォーマットで展開し、投資効率最大化
ワールドミュージアムパークの魅力を、あらゆるタッチポイントで訴求し、「行ってみたい」を「行く」に変える統合コミュニケーションを実現します。
▶︎ この企画の「型」を再現するには
この企画がうまくいっている理由は、
施設の課題を単なる認知不足ではなく、
認知は高いのに、来場意向が低い
という構造的問題として捉えている点にあります。
そのうえで、
テレビ・新聞・交通広告で広く想起を取りにいく
YouTube・SNS広告で魅力を具体的に伝える
検索広告で今すぐ行きたい需要を回収する
インフルエンサーで体験価値を可視化する
LINEやリターゲティングで再訪を促す
というように、
認知 → 興味 → 比較検討 → 来場 → 再来訪 を分断せずに設計しています。
さらに、
CM素材の二次活用
地域別クリエイティブ最適化
行動データによるPDCA改善
まで組み込むことで、広告出稿で終わらない成果設計になっています。
ただ、この構造を毎回ゼロから考えるのは簡単ではありません。
この型は他の事例でも繰り返し使われており、
成果が出ているパターンです。
👉 この構造はテンプレートとして再現できます。
👉(=ゼロから考えなくてよくなります)
実務でそのまま使えるように設計しているので、
空欄を埋めるだけで、
課題・インサイト・施策が一本につながる企画が組み上がります。
※同じ構造で企画を作りたい方はこちら ☟
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ありがとうございます