美容家電製品 秋キャンペーン企画
この企画書は、当時の「〇〇〇〇美容家電製品 秋キャンペーン」を
現代のSNS・デジタル施策を交えてアップデートした事例です。
当時のキャンペーンは「一人十髪(アレンジ)」というコンセプトを軸に、
女子高校生や20代OLといったターゲットの“楽しさ・自由度・トレンド感”に寄り添いながら、HAIR関連製品の魅力を生活シーンに溶け込ませて提案していました。このように、単なる機能訴求にとどまらず「生活提案型」に昇華させる視点は、新人プランナーにとっても学びが多いポイントです。
また本記事では、当時のマス広告や街頭イベント施策に、SNS施策・WEB体験・インフルエンサー活用をプラスして、「オフライン×オンライン」の多層的なプロモーションミックスを提案する内容にブラッシュアップしてあります。ターゲットが自発的に参加し、UGCとして広がっていく仕掛けも、昨今のプランニングでは欠かせない手法です。
この資料を読むことで、
・生活者目線での体験設計
・メディアミックスの考え方
・ データドリブンな施策改善
といった、時代が変わっても活かせる“企画の基本構造”が学べるはずです。
👉 本記事は「企画が通る構造」を分解して解説しています。
同じ構造はテンプレートとして再現可能です。
→つまり、同じレベルの企画を再現できます。
この事例は
「ライフスタイル共感型(商品スペックではなく、生活者の自己表現・憧れ・日常シーンに結びつけて欲しくさせる企画)」の企画です。
(※企業名や商品/サービス名は 守秘義務により仮称としております)
(※他の企画事例はこちらの一覧ガイドを参照ください)
1. キャンペーン概要
1.1 戦略商品:
「HOTクリップ」
1.2 キャンペーンコンセプト:
「一人十髪(アレンジ)」 一人で十通りの髪型を楽しむライフスタイル提案
2. 戦略的アプローチ
2.1 基本的な考え方
HAIR関連製品を統合化し、パフォーマンスをアピールするコンセプト開発を目指す。機能訴求よりも、自分のHAIRの可能性に対する期待感・予感を喚起させる生活提案型のアプローチを採用。
2.2 ターゲット層
メインターゲット: 女子高校生
サブターゲット: 20代OL
これらのターゲットの生活実感を考慮し、以下の要素を重視:
楽しさ
自由度
手軽感
TRENDへの先取り感
2.3 秋のキャンペーン展開方針
短期キャンペーンとして、秋のトレンドを重視した視点で「一人十髪」の魅力を訴求。特に流行の髪型として「HOTクリップ」をクローズアップし、HAIR関連商品全体を訴求する。
3. コミュニケーション・コンセプト
3.1 1997年のHAIRトレンドコンセプト
「ナチュラー」 - 自然なカールのライン
3.2 髪、エンターテーメント
「一人十髪(アレンジ)」から「一人自由髪」へ、より自由度の高いヘアスタイル提案を展開。
3.3 コンセプトの組立て
女子高校生向けと20代OL向けで異なるアプローチを設定:
高校生向け: 演劇的アプローチ「髪でもっと遊ぼッ!」
OL向け: 艶やかアプローチ「髪、遊んでる!?」
4. 商品戦略:HOTクリップ
4.1 商品コンセプト
「HOTクリップでキメ!自然なアクセント」
若年層の極端な茶髪傾向と黒髪(着色)傾向の二分化が定着する中、ファッション全体のTRENDがナチュラル指向に進む傾向を考慮した商品開発。
4.2 商品特徴
単にナチュラル(あまり手を加えない)なHAIRへ向かわせるのではなく、手を施すことで「魅力的な」且つ「表情or表現力のある」HAIRを実現
一定の形状(カール)を想起させるイメージを与えるのではなく、TRENDである自然な髪型にアクセント(フィニッシュ効果)を加える
4.3 コミュニケーション・コンセプト
A案: ウルトラ C フィニッシュ
B案: C クリップ フィニッシュ
5. プロモーションミックス戦略
5.1 マス広告(TV)
Cフィニッシュ効果を感じさせるコミュニケーションを展開。通常のカールではない、Cフィニッシュを強調。
5.2 雑誌展開
ナチュラルHAIRをより魅力ある形に進化させるCフィニッシュ効果を、商品を絡めてテクニカルに紹介。
5.3 交通広告
マス広告の補完的位置づけで、ターゲットの生活環境の中でHOTクリップ・フィニッシュのネーミングとビジュアルを徹底訴求。
5.4 SP活動
戦略ターゲットの生活関心領域を徹底的にマークした話題づくり(口コミづくり)に加えて、販売店への導線強化を狙った統合的プロモーション展開。
5.5 SNS広告・キャンペーン
Instagram/TikTok活用
ターゲットである高校生・20代OLが日常的に使うSNSでのショート動画広告を展開
「#一人十髪チャレンジ」などのUGC(ユーザー参加型投稿企画)で、ユーザーが自分のHOTクリップアレンジを投稿し、拡散を狙う
インフルエンサー起用
美容系インフルエンサーやモデルを起用し、リアルな使用感やアレンジ動画を投稿
ストーリーズでのアンケートやビフォーアフター投稿で興味を喚起
5.6 WEBサイト・ブランドページ強化
特設キャンペーンLP
「一人十髪(アレンジ)」をテーマにしたHow to動画・スタイルブックをまとめた特設ページを開設
学校・職場・街のシーン別にアレンジ例を掲載し、シーンに合わせて製品を選べる導線設計
ヘアシミュレーター機能
WEB上で自分の顔写真をアップロードし、HOTクリップでどんなアレンジができるか試せる簡易ツールを実装
5.7 オンライン体験・コミュニティ
LIVE配信イベント
有名美容師とインフルエンサーによる「一人十髪」オンラインレッスンをライブ配信
コメント機能でリアルタイム参加&プレゼント抽選などで参加を促進
LINE公式アカウント連携
商品モニター募集、キャンペーン情報の配信
購入後のヘアケアアドバイス、スタイル提案をLINEで配信し、ファン化
5.8 EC連動・O2O施策
SNSからECへのシームレス導線
投稿や広告に「商品タグ付け」を活用し、公式オンラインストアにすぐアクセスできるように
店頭QRコード連携
店頭POPや交通広告にQRコードを設置し、SNSキャンペーン参加や限定コンテンツへ誘導
6. 生活関心領域ローラー・プロモーション
6.1 展開マップ
HOUSE: なりきりヘアスタイル・コンテスト、プレC関係とのCスタンプ・コンテスト
SCHOOL: ミニHOTクリップ・プレゼント、たのCスタンプ・プレゼント
STATION: たのCプリクラ・コンテスト、ヘア・アレンジ「テクCール」プロモーション
OFFICE: C-clip Chat(商品モニター)、生保レディ提携「Cフィニッシュ診断カード」配布
TOWN&STREET: National髪エンターテーメントCITY(渋谷ジャック)、C-clip in CLUB
6.2 主要プロモーション活動
【高校生向け】
ミニHOTクリップ プレゼント: 文房具として使えるミニサイズのHOTクリップをケースに詰めてプレゼント
なりきりヘアスタイルコンテスト: 雑誌タイアップで憧れモデルのヘアスタイルにチャレンジ
C-clip in CLUB: 渋谷のクラブでファッションイベント開催
オリジナルCール プレゼント: 写真を挟むだけで簡単にオリジナルのシールが作れるシートをプレゼント
【OL向け】
C-clip Chat(モニター): OLネットワークを活用した商品モニター
生保レディ提携: Cフィニッシュ診断シートの配布とフィードバック
【共通展開】
髪エンターテイメントCity: 渋谷を舞台にイベント、店頭、交通広告、街メディア、SP等を立体的に展開
街頭イベント:西武、PARCO、Loftなど数カ所で同時に商品体験イベント展開
交通広告・街メディア:渋谷駅や渋谷をターミナルとする路線で集中展開
HOTクリップ隊出動:カラフルなHOTクリップをつけた「HOTクリップ隊」が街に出没
T-FM:祝日のワイド枠(6:00~19:00)のうち4時間を買い切り提供
キーワード"C"ヘアアレンジテクニックブック: 雑誌タイアップでヘアアレンジブック展開
高校生向け:Cawaii
OL向け:Can cam
6.3 交通広告展開イメージ
たのCプリクラコンテストと連動し、駅貼り展開でプリクラをイメージさせるサイズ展開。コンテスト形式で優勝者にはプリクラを拡大してポスターをつくり、再度ポスターとして掲示。
7. 統合マーケティング効果
7.1 オフライン×オンラインの相乗効果
リアルイベントでの体験をSNSで拡散
オンラインで興味を持った層を店頭へ誘導
デジタルとアナログの接点を多層的に構築
7.2 データドリブンな施策改善
SNSエンゲージメント率の分析
WEBサイトのアクセス解析
購買データとの連携分析
8. 成功要因と期待効果
本キャンペーンは、製品の機能的優位性だけでなく、ターゲット層の生活スタイルや価値観に深く根ざしたアプローチを採用。「一人十髪」というコンセプトを通じて、ヘアスタイリングを自己表現の手段として位置づけ、HOTクリップを中心としたNational美容製品群の市場浸透を図る包括的な戦略となっています。
特に、従来のマス広告・SP活動に加え、デジタルマーケティング施策を統合することで、より効果的なターゲットリーチと購買行動への導線を実現。生活関心領域に沿ったきめ細かなプロモーション展開により、ターゲット層との接点を多層的に構築し、ブランドエンゲージメントの向上と売上拡大の両立を目指します。
オンライン・オフラインを横断した統合的なアプローチにより、「一人十髪」のコンセプトが単なる商品訴求を超えて、新しいライフスタイル提案として市場に浸透することが期待されます。
▶︎ この企画の「型」を再現するには
この企画がうまくいっている理由は、
美容家電を単なる“道具”として売っていない点にあります。
多くの商品企画は、
温度が高い
使いやすい
時短になる
軽い
高性能
といった機能訴求で終わります。
もちろん重要ですが、
生活者が本当に買う理由はそこだけではありません。
この企画では、
髪型を変えること=気分を変えること
アレンジすること=自分らしさを楽しむこと
として再定義しています。
そこで生まれたのが、
「一人十髪」という生活者視点のコンセプトです。
これは商品説明ではなく、
毎日違う自分になれる
学校でも休日でも使える
トレンドを楽しめる
手軽に変化できる
という“使った後の未来”を伝えています。
ここが強いポイントです。
さらに優れているのは、
ターゲット別にコミュニケーションを分けていることです。
女子高校生には遊び・ノリ・友達共有
20代OLには洗練・自分磨き・印象アップ
同じ商品でも、
相手によって刺さる言葉は変わります。
この設計があると広告効率は大きく変わります。
また、現代版として見ると、
TikTokでアレンジ動画
Instagramリールでビフォーアフター
UGC投稿企画
ライブ配信レッスン
LINEで継続接点
ECへの即導線
まで組めるため、認知から購入まで一気通貫です。
つまりこの型は、
商品訴求 → 共感体験 → 参加拡散 → 購買導線
まで自然につながる構造です。
この型は美容家電だけでなく、
コスメ
ファッション雑貨
カラコン
ネイル商材
健康家電
D2C女性向けブランド
Z世代向け新商品ローンチ
などにも応用できます。
考え方のコツは、
「この商品は何ができるか」ではなく、
この商品で、生活者はどんな気分になれるか。
ここから企画を始めることです。
そこに、
シーン別提案
SNS映え要素
参加型施策
比較体験
購入導線
を乗せれば強い企画になります。
ただ、この構造を毎回ゼロから考えるのは簡単ではありません。
この型は他の事例でも繰り返し使われており、
成果が出ているパターンです。
👉 この構造はテンプレートとして再現できます。
👉(=ゼロから考えなくてよくなります)
実務でそのまま使えるように設計しているので、
空欄を埋めるだけで、
課題・インサイト・施策が一本につながる企画が組み上がります。
※同じ構造で企画を作りたい方はこちら ☟
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ありがとうございます