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ITソリューション展示会 出展企画

イベント出展の企画は、どう構想し、どう形にして、どう成果を見込むのか
今回は、実際に提出された提案書をもとに、展示会出展企画の背景整理からターゲット設定、導線設計、集客アイデア、ブランディングまでの全プロセスを紹介します。
クラウド・モバイル台頭期に、存在感を示すためにどんな仕掛けを打ったのか。成功の裏にある設計思考や気づきは、業種を問わず応用可能な実践ノウハウです。


👉 本記事は「企画が通る構造」を分解して解説しています。
同じ構造はテンプレートとして再現可能です。
→つまり、同じレベルの企画を再現できます。


この事例は
「展示導線設計型(ブース空間・体験導線・話題化施策を一体設計し、展示会成果を最大化する型)」の企画です。
(※企業名や商品/サービス名は 守秘義務により仮称としております)
(※他の企画事例はこちらの一覧ガイドを参照ください)


1. 企画概要

本企画書は、某広告代理店が㈱ライベックス(仮称)に提出したITproEXPOへの出展企画案です。「IT大公開時代」という年度戦略に基づき、新製品ラインナップによる総合力を示し、統合ソリューション提案企業としてのブランド強化を図ることを目的としています。

2. 企画の背景と課題

IT市場のトレンド

  • 話題の中心は「クラウド」「モバイルソリューション」

  • グループウェア製品自体は市場に浸透済み

  • 集客のキーワードとしてグループウェアは弱い

プロダクトの現状

  • 「WEBグループウェア=ライベックス」のブランディングは浸透

  • 1年以内に多数の新プロダクトを発表しているが認知不足

  • 最新プロダクトの認知・理解が不十分(ニュースリリースレベル)

  • 業界的にトピックなし、無料サービスが競合化

ターゲットへのアプローチ

  1. 情シス部門長:課題解決型製品ラインナップの認知促進

  2. 社内ITキーマン:ライベックスへの興味関心を高める

  3. ITメディア・市場:話題を提供し存在感を示す

3. ブース構築の基本コンセプト

ITproEXPOでNo.1の集客力のあるブース」を目指し、以下の2つのパワーを融合させる戦略です。

プロダクトパワー(製品群の理解・認知促進)

  • 製品ラインナップをソリューションで見せる

  • 製品に触れさせる(ハンズオン重視)

  • 経営課題の解決を糸口に誘引

  • 製品展示、デモンストレーション

ブランドパワー(ライベックスの元気感/ワクワク感/新しさ)

  • 話題提供とアテンションバリュー

  • 集客施策の充実

  • ソーシャルメディア活用によるノイズアップ

4. メッセージ案

A案:プロダクト視点

「ライベックス大公開時代到来!ディスカバー ソリューション 」

  • ライベックス課題解決DOCKで最適なソフトウェアを見つける

  • 5つのソリューションにカテゴライズされた製品群が大海原に出航していくイメージ

B案:ブランディング視点

「ライベックスフレンドシップ号で世界へ大公開!」

  • 20XX年はライベックスも世界へ進出

  • お客様と共に常に進化するライベックス

  • ブース全体を船をモチーフにしたダイナミックなデザイン

ブースファサードイメージパース
ブース俯瞰イメージパース

5. 展示内容の詳細

5.1 課題解決DOCK(ソリューション別ハンズオンコーナー)

5つのソリューションコーナーを設置し、各コーナーに6台ずつ計30台のノートPCを配置:

  1. Houren/スマートフォン

    • 課題:「いつでも、どこでも、すばやい決断できていますか?」

    • 32インチモニター2台設置

  2. email-DAMEDA

    • 課題:「社内emailで情報錯綜していませんか?」

  3. 国際化対応

    • 課題:「中国拠点のIT対応できてますか?」

  4. クラウド

    • 課題:「ITコスト膨らんでませんか?」

  5. 他社製品連携

    • 課題:「今のシステムをもっと使いやすくできるかも...」

5.2 デジタルサイネージを活用した課題診断

タッチパネル式デジタルサイネージを3か所に設置し、以下の機能を提供:

  • 来場者の経営課題を診断

  • 最適なライベックス製品ソリューションを提案

  • 診断結果に基づいてハンズオンコーナーへ誘導

  • 一部はTwitter連携でリアルタイム情報発信

5.3 大型ネットLEDビジョン

ブース上部に船の帆をかたどった大型LEDビジョンを設置:

  • 課題解決のキーワードを発信

  • ライベックス製品のイメージ映像

  • 「ディスカバー ソリューション」のメッセージを表示

5.4 セミナー&プレゼンテーションステージ

20席規模のセミナーステージを設置し、以下のコンテンツを提供:

  • ブース内製品のソリューション紹介

  • 開発中の新製品の紹介(ライベックス ラボ)

  • 20XX年大公開時代戦略説明

  • ゲスト講師によるセミナー

  • iPadを使った新しいアンケート手法の実施

6. 集客施策

6.1 イベント限定ライベックスARアプリ

iPhoneユーザー向けの拡張現実(AR)アプリを開発:

  • 事前にアプリを公開し、話題喚起

  • ブース内のタグやオブジェを認識すると情報が表示

  • TwitterやブログでのRT効果による集客促進

  • ITproEXPO登録受付付近でのPR展開

6.2 ノマドウォーカーのバーチャルオフィス(B案)

ITジャーナリストXXXX氏(Twitterフォロワー18万人)との連携:

  • ブース内にバーチャルオフィスを設置

  • 3日間ライベックス ブースで仕事をする企画

  • SNSでリアルタイム情報発信

  • TOPとの対談セミナー

  • 著名人ゲストの誘致

6.3 ソーシャルメディア活用

  • 事前告知から会場、ブースまでの各タッチポイントで集客促進

  • TwitterやブログなどでのノイズアップとRT効果

  • SNSでのライブ配信

  • デジタルサイネージでのツイート表示

7. 導線計画

A案の導線

  1. 3台のデジタルサイネージで来場者を受ける

  2. 5つのハンズオンコーナーで製品体験

  3. セミナーステージで情報コンテンツを体感

B案の導線

  • 基本は左側(船首部分)からセミナーで集客

  • その後ハンズオンコーナーに流れる計画

  • サイネージを分散配置し、どこからでも入れるフリー導線

8. 期待される成果

本企画により以下の成果が期待されます:

  1. 製品認知の向上

    • 新製品群の理解促進

    • ソリューション提案力の訴求

    • 総合力のアピール

  2. ブランド価値の向上

    • ライベックスの元気感・ワクワク感の演出

    • 業界での存在感向上

    • ファン層の拡大

  3. 具体的な変化

    • 一般ユーザー:「ライベックス新製品はオフでも使える」

    • 社長:「Hourenがあれば外出先でも承認できる」

    • システム管理者:「中国語対応があるから海外でも使える」

    • プロジェクトマネージャー:「社内メールで混乱しない」

    • 記者:「ライベックス新製品ラッシュなら取材しよう」

9. まとめ

本企画は「いつでも、どこでも、誰でもライベックス!」というゴールに向けて、ITproEXPOという場を最大限に活用し、新しいライベックスSOLUTIONをイベント会場とネットの両方でコミュニケーションの最大化を図ることを目指しています。

プロダクトパワーとブランドパワーの融合により、数あるブースの中で決して埋もれない、スルーさせない、目立つブースを実現し、お客様も社員も盛り上がる魅力的な展示を創出します。これにより、グループウェアに興味のない来場者からライベックスを古いと感じている情報システム系ユーザーまで、幅広い層へのアプローチが可能となります。

▶︎ この企画の「型」を再現するには

この企画がうまくいっている理由は、
ただ出展するのではなく、“人を止める→興味を持たせる→理解させる→商談化する”流れが設計されている点 にあります。

展示会で成果が出ない企業の多くは、

  • ブースは作った

  • パネルは置いた

  • パンフレットは配った

で終わっています。

しかし本企画では、

  • 大型ビジョンで視線を集める

  • ARやSNSで話題化する

  • 課題診断サイネージで参加させる

  • ハンズオンで製品理解を深める

  • セミナーで信頼形成する

  • 商談導線へつなげる

というように、
来場者心理に沿った導線が段階的に設計 されています。

つまり、

展示会を“空間装飾”ではなく、営業ファネルとして捉えている のです。

さらに優れているのは、
製品訴求だけでなく、

  • 元気な会社に見える

  • 新しい会社に見える

  • 成長している会社に見える

  • 話題の企業に見える

というブランド印象まで同時に作っていることです。

これは展示会に限らず、

  • 採用イベント

  • 商談会

  • 店舗POPUP

  • セミナー集客

  • BtoBカンファレンス

  • 新商品発表会

にもそのまま応用できます。

「見せる場」ではなく、
成果を生む接点として設計する。

この発想が強い企画です。

この型は他の事例でも繰り返し使われており、
成果が出ているパターンです。

👉 この構造はテンプレートとして再現できます。
👉(=毎回ゼロから展示会企画を考えなくてよくなります)

実務でそのまま使えるように設計しているので、

空欄を埋めるだけで、
コンセプト・導線・集客・商談化施策まで一本につながる企画が組み上がります。

※同じ構造で企画を作りたい方はこちら ☟


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