【続いてる写経 2250日め】知っている『道成寺』の”あらすじ”とちょっと違ったぞ?
初めて鑑賞した能楽の『道成寺』。
以前道成寺に行ったときに見聞きしたあらすじはこんな感じ。
「安珍・清姫」伝説でした。
平安時代の伝説、安珍・清姫(あんちん・きよひめ)の物語。その物語は奥州の若い僧、安珍が熊野詣の途中で牟婁郡真砂(むろごおりまなご)の庄司の家に一夜の宿を乞うたことに始まります。僧の見目麗しさに恋心を抱いたその家の女房・清姫はしつこく安珍に迫り、困り果てた安珍は「熊野詣での帰りにまた立ち寄る」と告げその場を切り抜けると、参拝後清姫に会わずに帰ってしまいました。なかなか帰らない安珍の裏切りに気付いた清姫は、血相を変え、着物や草鞋を脱ぎ捨てながら安珍を追いかけます。ついに人から大蛇へと姿を変え安珍にあと一歩まで迫ったところで、安珍は道成寺に逃げ込み釣鐘の中に匿われます。しかし清姫もすぐに追いつき、釣鐘に巻き付くと炎を吐いて安珍を黒焦げにして殺し、自身も川へと身を投げて死んでしまいました。
見目麗しい旅の僧に惚れてしまった清姫が、相手の僧に逃げられ、思い叶わず怨念と化して焼き殺す話。
が、今回の観た『道成寺』でいただいたパンフレットの中では、
「昔このところに真砂の荘司という者があった。荘司には一人の幼い娘がいた。またその頃、奥州から熊野詣での若い山伏が荘司の家を定宿にし、娘に土産を与えたりなどしていた。荘司は娘可愛さにあの僧こそおまえの夫よと冗談を言っていた。娘は幼心に本当の事と思いこみ、年月を送っていた。
ある年娘は何時まで私をこのままにして置くのか、今度こそ奥州へ連れて行けと山伏に迫った。山伏は驚き、夜に紛れて道成寺に逃げ込む。寺僧達は、相談して鐘を下ろしその中に山伏を隠した。娘は一念の毒蛇となって、日高川を泳
ぎ渡り鐘に巻き付き尾で叩いた。
鐘はたちまち赤熱し、中の山伏も焼き殺されてしまった」。
前者の清姫の年のころは分かりませんが、そこそこ成長している女性のイメージです。なので「愛染執着」もわからないでもない。
が、後者のあらすじは、父親が「あの僧はお前の夫だ」と冗談めかし、幼い娘に情報を植えつけてった設定になっている!!
後者のあらすじにおける、父親の冗談が罪深すぎる。
会うと可愛がってくれた素敵な男性がいたならば、幼な心に少女は憧れるでしょう。
で、そこに父親、余計なこと言ったん??
何だか違う意味で、イラッとくるあらすじでございました。
(いるわな、現代にも、こういう類の親戚のおっさん…。)
そういう意味では、後者の娘さんはピュアな乙女心を汚された感があります。ゆえに蛇に身をやつすことになるとは…。
いや、山伏のナイスガイぶりに父親も惚れ込み、娘の夫となる人はあんな男が良いなあと、単に子煩悩ゆえの発言だったのかもしれない。(いいほうにとってみた)
何にせよ、、清姫=娘の思い込みが激しかったことは双方に共通していて間違いないですね。
うーん、清姫は蠍座かなあ…。
