【続いてる写経 2290日め】『空海と真言の名宝』展、え?これを出していいの?
高野山真言宗参与会主催の研修会で、『空海と真言の秘宝』展を鑑賞しました。

開館前にチケット売場に列ができていて驚き!!
こちらも80名ほどの団体だったので、中に入れてもらうのに時間がかかり、さらに最初の部屋の混雑はトーハクあるあるのぎゅうぎゅうぶり。
さすが空海さん、大人気!!
参与会同行の、高野山霊宝館館長さんによる解説を伺いながらの鑑賞。
高野山金剛峯寺から出陳されている《弘法大師像》は以前は”柿渋”で塗られていたのを、今は剥がして”眼”が入れられているとか。
江戸時代の作品で、比較的新しいものが「秘仏」となっているのは、何か願いを込めたからだそう。願掛けのために「秘仏」とすることが多いらしいです。なるほどね。
この『弘法大師像』、御生誕1250年記念で高野山金剛峯寺で特別御開帳のときにお目にかかりました。その時は遠くに厨子に入ったままのお姿を拝見できたのみ。
今回、ガラスケースの中に入って360度拝めるなんて貴重でありがたいです。ポスターなどに使われている横からのお写真もお顔の形や耳の様子までよくわかる。素晴らしい。
あとは快慶作の《深沙大将像》も、迫力のお姿をガラスケースなしで間近にみられます。カッコいいです。
快慶作品は「大師様式」の《不動明王像》もありました。
空海さんが唐から持ち帰った”密教”においては、不動明王様は片目をつぶったり牙を剥いたりしてはいません。片目で牙出しバージョンは天台宗の僧侶が持ち帰ったらしいです。今はそちらが主流ですね。
今回の展示で何より驚いたのは、「後七日御修法」の動画がながれていたこと。”絶対秘儀”のはずではないか?
「後七日御修法」とは、
8日から14日までの7日間宮中真言院で弘法大師空海によってはじめられた正月行事です。真言宗の最高の儀式で、真言宗各派が一堂に集まり、鎮護国家、五穀豊穰、国土豊穰を祈ります。秘法のため灌頂院道場への入堂はできませんが、上堂と退堂の列をご参拝いただけます。
会場では映像も流れていて、ちょっとヤバいです。これ出したら効力なくなるとか、大丈夫なのでしょうか?なんでも出せばいいというものではないと思います。
真言宗、困っているのかな?と思ってしまいました。
このような貴重な展示や重要文化財の仏像などはあるものの、霊宝館の館長さんは「出し渋っとるな…」とボソッと言われてました。
確かに、この5年くらい空海さんの展覧会などを各地でおっかけている自分には、少々物足りないものがあったのです。
”空海さん”そのものが関わる出陳物が少ない。
空海さんがかかれた”書”は、仁和寺の『三十帖冊子』のみ。
東寺所蔵の『風信帖』、神護寺所蔵の『灌頂暦名(かんじょうれきめい)』は出てませんでした。
「至宝集結」ってキャッチコピーは確かなのですけどね。
