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✴︎ファッションと歴史とアレ✴︎

昔々、おしゃれに目覚めたての頃。

90年代初頭……あの頃はまだ掘り出せるくらいヴィンテージものも普通に安い山の中に混ざっていたりして、アメリカあたりのスラムの人用のバザーで一山いくらの二束三文で買ってきた系の中に、今では信じられないかもしれないけど新品と思しきフェラガモの靴やちょっと使っただけのエルメスのコンスタンス、フェンディのフォックスコートなどのびっくりするようなものが入っていた。

なんで目覚めたばかりでそんな裏事情を知ってるのかというと、当時を知る人は知っている某古着屋は父ラオウのいとこが経営してたから。

知らずに買い物に行った時に年齢を聞かれたのでJCだと答えたらびっくりされ、そこから色々と話しかけられ、おしゃれな店員さんに飲み物まで貰ってしまったとドギマギしつつ中学生らしい受け答えをしていたら
家のエリアや部活、年齢などなどから間違いないと思われたのか、後日、親戚を回り回って「ゆりこはうちの店に来るけど、いつも礼儀正しくて良い子だ」的な朗報がラオウの耳に入り
当時、古着だけは家に持ち込まないでと嫌っていた母も「綺麗なやつなら」と折れ「じゃあ手伝いに行ってついでに綺麗なの選んでこい」というラオウの一声により、私はバイト未満の、自分の服を選ぶだけの古着開封イベントに「いとこの子供」として参加することができたというカラクリである。

当時は渋カジなどのはしりでビンテージデニムが注目され「デニムには歴史が刻まれている」系の蒐集家も沢山いた頃で、山の中にはすごいデニムが入っている可能性があったため、ハイブランドよりも先に仕分けした。
続いてハイブラ、定番商品、小物と分けていく。
そんな感じで楽しく仕分けして、綺麗目な古着を手に入れて、後日ウキウキで店に行った。

入ってすぐの掘り出し物セールコーナーにはこの間私が仕分けたデニムがずらっとハンガーにかけて並んでいて、仕分けの時にも気になった、日本人がいけるサイズの、ほとんど洗わずに色落ちしてメリハリのある、所謂ヒゲと言われるいい感じの線が出ているものがあった。
デニムちんぷんかんな私でも一目見て明らかに良いものだとわかる色合い、そしてちょうど良さそうなサイズ。値段を見ると、なんと激安1900円……

これはやばい!!買うしかない!!!
そう思って、一応試着しようとハンガーから外して試着室に行こうと親戚に声をかけた時……

「それ!?ゆりこがそんなの穿いたらラオウに怒られない??やめなよ!」と止められた。

なんだ?と思って見てみると……

──かなり大きめのちんこの形にくっきり色落ちしてた。


……その色落ちはまだホンモノのちんこを見たことがない私を混乱させたが、カリの部分はちゃんと窪んで細かくヒゲになっていた。

「デニムには歴史が刻まれている」の意味がやっとわかった。
そのデニムには、小柄なくせに巨根でズルムケのアメリカンが、適当に買ったデニムをずっと洗わずに作業着としてノーパンで穿き続けた歴史が刻まれていた。


#ナニのはなしですか
#回収期間外


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