全力坂49
※東京ローカル岩男さんの
#岩男を笑わせろ杯 に参加しています。
(1000文字)
-------------------✂︎--------------------
私自身は爆発的なネタを持っていない凡人だが....妹は一言でいえば天才である。
【岩男を笑わせろ】この魑魅魍魎が肩パッドつけてチェーン振り回してバイクに乗る世紀末なコンテストに挑むにあたり、どうしても妹の力を借りなくては....猛者たちを相手に私ひとりではとても戦えない。
第一子の第一子の第一子として厳し目に躾けられた姉と違い、野生的な程自由に育てられた妹は完全なる野生児だ。
いや、ある意味、自由な部分と厳しい部分が真逆で...
私が会社をやっていた頃、妹はスロカスと言われるニートだった。
だか今はファブルな私と正反対にちゃんと子育てをする専業主婦である。
私が地元に戻ってくると同時くらいに田舎に引っ越した。イオンと道の駅が好きらしい。好みも行動も全てが真逆である。
長女である私はトイレでしかオナラが出ない。なんでなのかわからないけどそう躾けられたからそういう体になってるんだと思う。
たぬきに、俺の前でオナラしないのは心を許してないからだと拗ねられたこともあるくらいにはウッカリを除いて人前でオナラは出ない。
だが妹は違う。
リビングにいても自室でも、映画で港などのシーンでの「船がでるぞぉー!!」の掛け声で「屁ーがでーるぞぉー!!」と言って思いっきりかます。
ちなみにだが「◯◯様のっおなーらぁー!!」という殿様降臨バージョンもある。
一緒に住んでいた頃、その度に私は泣くほどツボっていた。
ツボるから毎回攻撃を仕掛けてくる。外だと私にだけ、ちっちゃい声で「ヘーガデールゾー...」と言ってくる。
そんな妹が専業主婦となったある日、テレビを見ながら寝っ転がってまた一段と威勢のいい声で
同じ部屋にいる私と甥っ子に向かって
「屁ーがでーるぞぉー!!!」 と言ってかましてきた。
通常でもツボるのに、パワフルなのが出そうだったのかその日は一段と賑やかな掛け声だったが....その時、聞き覚えのある音がした。
「ぷうぅぅぅーーーーーー!!!」というすごい綺麗なホーンの音がした後に笑い転げる私と甥っ子に妹は
「....ゼンリョク ザカ」
と言った。
聞き覚えがある気がしたのは「多分、全力坂の初代スタート音」だったからである。
全力坂を知らない甥っ子まで笑い転げていた。
妹のせいで
「全力坂」と聞くだけで笑いを堪える顔になる体質になってしまったアラフィフ。
動画を探したけど初代は見つからなかった。これはもう....妹で撮り直すしかない。
