25)どす黒くて儚い、短い夢
....勝手に夢を見て
希望は最初にクラミジアの薬と一緒に飲み込んだはずなのに
気づいたら生きるためじゃなくて愛するために行動していたこと
命を削ったお金がどんどんなくなっていってもそれでも今の生活を守りたかったこと
生まれ変わりたいと願い、初めて人に頼ることを教えてもらってわんわん泣いた日のこと
この生活を壊さないためにいろんなことを見て見ぬ振りしていたこと
でも傷ついて、苦しんで、絶望してもまだぼんやりとした光を頼りに進もうとしていたこと
痛みなんてもう彼に会う前から感じなくなっていたはずなのに痛い。
痛いよー!
辛いよー!!
苦しいよー!!!
助けて。
節約を始めてからは電車を使っていたのに、その日はタクシーの中で泣いた。
最初にタクシーで泣いたのは風俗を始める前、真剣にやっていた会社経営で悔しくて少し泣いた。
2度目にタクシーで泣いたのは彼の優しさにありがとうという気持ちが溢れすぎて泣いた。
3度目は今日....
タクシーの運転手さんて大変だな。
「なぜか泣いてる女の客」なんて面倒くさいにも程がある。
けれども
彼と知り合ってから人間になり転生し、涙が流せるようになった。
何度か書いたが私は本音を言うと涙が出る種類の人。
涙が流せるということは本音が言えるようになってきたってことだな....
そして私は彼に本音をぶつけた。
ラインはずっと既読にならない。
見てるのに見てないふりをして、また私が消して何もなかったように冷静になって謝ると思ってる。
要は向き合う気がないのはわかっていた。
その時の私は必死な自分と
それでいいの?気持ちが晴れたら今の生活はいらないの?我慢できる人に生まれ変わったんじゃないの?
....ほんとうに、それでいいの?
という自分と戦っていた。
家に着く頃にはもう何もかもが嫌になり、それでもフッと息を吹きかけたら切れそうな細い細い蜘蛛の糸に縋り、バーにいる時に送ったラインから全て送信取り消した。
