コタニキンヤは輸出スター
メキシコでのコタニキンヤは、ジャスティンビーバー級かそれ以上の人気がある、
と聞いて隔世の感があった。
もう何年前の話題かも忘れてしまったが。
1979年生まれの私はコタニキンヤと同い年だ。
大好きな浅倉大介プロデュースでデビューした彼は、私にとって最も身近に感じるアーティストだった。
しかし、彼を語る上で外せない『グラビテーション』を私が初めて見たのは、40を過ぎてからだった。
放映時、同い年の女、それもDAファンからその経緯を聞いていたにも関わらずだ。
2020年を過ぎて初めて見たそのアニメの作画には「おいおい、これで良いのかよ」という杜撰さがあった。
しかし、テーマ曲の『Glaring Dream』はほんとに素晴らしかった。
そして、あの緑色の光の中での伝説的な出会いのシーンにも感動した。
コタニキンヤは歌も上手く美男子で、何しろ曲が良かったのだが、それほどのヒットがなく、いつの間にか見なくなった。(私は『高熱blood』が大好きだった)
、、、と思っていたら、海外で大ブレイクし、輸出型のスーパースターになっていた。
詳しい経緯は知らないが、メキシコにはいわゆる「BL文化」のコンテンツがなかったらしい。
そこにアニメ『グラビテーション』がハマった。
アニメの主人公は新人ミュージシャンの設定で、歌を歌っている。
劇中歌であり主人公が歌った歌を、コタニキンヤが担当した。
もしかしたら、現地の人々はコタニキンヤが声優だと思っている可能性もある。
しかし、そういうことはどうでもいいのかもしれない。
現地での熱狂ぶりを見てそう思った。
声優だろうと、歌手だろうと、アニメのキャラだとか2.5次元だとか、そういうことはどうでもいい、とするラテンのノリが伝わってきた。
グラビテーションがブレイクしたということは、BL文化のコンテンツはなくても潜在的な需要があったということだ。
(日本の場合は土壌として竹宮恵子の『風と木の詩』などや、歴史的には『勧進帳』もある)
それがラテンアメリカというものだ。 私はブラジルに滞在したことがあるのでなんとなくわかる。
そして、コタニキンヤの若々しさ。30、40を超えてもアニメの主人公・愁一と見紛うまでの美しさ。彼はいち早く、現代の舞台カルチャーを先取りしていたのかもしれない。それも国際的な形で。
そういう人は他にいたのだろうか。言うなれば、つるピカハゲ丸くんインド爆売れ現象、
みたいなものが。それもシンガーで。
それにしても、DAファミリーの凄さである。
彼の先輩に当たる西川貴教は、今や大御所として君臨するアーティストになった。
(私はかつて、「西川はヒデキになる!」と言って男友達にはスルーされたことがある。
女友達には「絶対なる!」と肯定された)
そして、浅倉ファミリー末っ子のコタニキンヤは、地球の裏側で神がかりのような売れ方をした。
浅倉ファミリーのポテンシャルの底知れなさを恐ろしく思う。
なので今のうちに予言しておくと、Icemanか pool bit boysの再評価、地球のどこかでの爆売れが、近日中に起こると思う。
