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巡業は減らすというが・・・

夏場所は幕内7人が休場。7人という数字はこれといって多くはない。

しかしこれまでと違うのが大半が横綱大関。出場している力士もケガを抱え、騙し騙しというのも多い。故障者が続出する。横綱大関は休場しても必ずしも番付が落ちないといった特権がある。それだけに休みやすいのはあるが。

2横綱2大関がきえたというインパクトは強く、ようやくおかしいのではという話が出た。さらに横綱審議委員会の大島委員長は休場にも触れ、相撲協会に対策を要望。これに無視もできずようやく動きが出たという所。

長く指摘されているのが、地方巡業の過密日程だ。夏場所前の春巡業では、移動日を含めて30日間で27回開催。


さらに夏巡業は28日間で休みは1日。県単位で見ると、岐阜→山梨→福島→山形→宮城→岩手→福島→秋田→青森→宮城→福島→栃木→埼玉→千葉→神奈川→茨城→埼玉→東京。ドサ周りといっていい過酷日程。都合もあろうが同県で日程を開けて数回ということも。

春巡業自体全休、途中離脱含めて15人ほどと混乱。優勝の若隆景は春巡業に全くでなかった1人である。

力士の負担を減らすための方策はあるのか。

3月から日本相撲協会の巡業部長に就任した高田川親方(元安芸乃島)は

昔に比べたら楽ですよ。私たちのころは移動も今より大変だった。稽古時間も長くて、三役でも朝4時に起きて会場に行ってましたから。ただ、昔のことを言っている場合ではない。巡業が過密だと言われているし、今の時代は〝働き方改革〟もある。そこは考えています

年間の巡業開催が90回を超えた年もあった。

これについても

  • 来年以降は減らす

  • 年間70回台にし同一会場の興行を増やす

  • 終了時間を早める

といった方策をだしていくようだ。巡業そのものより移動の方が大柄な力士には酷とみる。

巡業が多くなるデメリットはほかにも。横綱大関は巡業は出るのに、本場所は休むといった動向が多いこと。勧進元(巡業)も大事にするあまり、本場所は二の次になっているようにも思える。本場所はやはり試験の場。

事業収益は149億円で3年連続の黒字。巡業の影響も大だろうが…


かつて巡業は数班に分かれた時代もあった。そのころは直接観戦に行くのが難しい山間部の巡業も多く、学校の体育館や露天の興行もあった。巡業と一口に言っても変化は多い。 現在都市部がほとんどになった。

都市部の方が箱も大きく当然実入りもいいはず。ただし首都圏の巡業は地方への普及という点から見るとどうなのか。稼げるうちに稼ぐもいいが…


かつては地方で有望な少年を探して角界入門も多い。のちの関脇若秩父が少年時代に麦飯生活の中、秩父の山巡業で「銀シャリと豚の味噌炊き」に感動して入門したという話。大鵬も同じようなエピソードがある。

しかし巡業でちゃんこは基本やっていない。カップ麺が続く場合もあるという。

食べるのも稽古と言われる程重要にもかかわらずこの現状。テレビでは豪華なちゃんこに食い付いているがこれは基本場所中。さらに演出もある。ちゃんこはあまりしない部屋もある。

一番は稽古がどれほどできているか。

読売大相撲誌で過去、巡業ルポとして、各力士の稽古番数の調査があったが1人平均数番という結果だった。とはいえその時代は日程に余裕もあった頃。これだけ過密となった現在はもっと少ないだろう。顔見世がメインになりつつある。

こうなると「力士」にとってどれだけメリットがあるのか。

巡業で成長し本場所でその成果を発揮というのは難しくなっている。どうなるのか。

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