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〈短歌〉つるつるとざらざら撫でて確かめる障子紙には冬の手触り(お題「障子」)

子どもの頃、お正月前の12月は障子の張り替えの季節でした。

戸を外し、庭に持っていって、障子を破って剥がす。

最初は気が乗らなくても、この作業がだんだんたのしくなってくるのですよね。

気が大きくなるというか。

それから、戸の枠にしつこく張り付いている障子紙と、小麦粉糊を水をかけながら綺麗にして、最後に束子で擦り落とす。

しばらく天日干しをして、乾いたら障子紙を用意する。

歌に詠んだのは次の作業ですね。

障子紙にはつるつるとざらざらがあるから、撫でて確かめて、裏表にならないように一枚ずつ戸に張ってゆく。

障子紙は巻物のようなかたちでしまわれていて、それにも厳かな気分になりました。

張り終わったら、仕上げに霧吹きで水をかけて乾くのを待つ。

水を掛けると仕上がりが美しくなるんですよね。

冬の清廉な空気と、水の冷たさ、糊のにおい、障子紙の手触り。

お正月を迎えるわくわくする期待感とともに思い出されます。