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hiiro_archive153
ポエム&ポエム『宇宙』
『宇宙』
私が、あなたを好きな理由。
例えば、宇宙の星を眺め感嘆すること
私が、あなたを好きな理由。
例えば、斜め横向きの写真
私が、あなたを好きな理由を探していた
天文学者は言う
それは、宇宙の全てを知るように
陳腐な物になるだろう
もしも、あなたの全てを知り尽くしてしまったら?
精神科医が話す
おそらく、ある意味
模擬殺人だね
と
そんな事はどうでもよいのです
そんな事は端から承知
私は、
銀河を眺め両手を広げるあなたの後ろ姿を─
広角レンズで捉え
背景を三分割にし
銀河を広く映す
宇宙に広げる両手の先が
何処までも彼方に満ちる時
私は、チクリと胸が痛み切ない
あなたの心が
とてつもなく
大きくて捉えられないのです
キラキラした美しい宝石のように
掌にそっと乗せて包んでいたい
それは、夢で─
それは、夢で─
嗚呼、それは誰の夢なのだろう
この宇宙にあなたがいて
クシャクシャに丸めた紙くずを投げつける
私は、転がり出たそれらを拾い
丁寧に開いて
暗号めいた文字が踊り
それらを必死に集めるのです
私は言葉を孕みはじめ
産声を上げて泣き出す瞬間
─帰ってゆくところへ
キラキラと光る銀河の闇へ─
あなたの両手が宇宙をなぞる時
私はあなたを其処へ帰すでしょう
そして、寂しくなるのです
きっと─そう
真昼の眩しい世界は…
─ 林 花埜 ─
