見出し画像

お誕生日Ⅱ

 お誕生日を迎えたのに素直に喜べない。
お誕生日なのに素直に祝えない。
お誕生日なのに素直に笑顔になれない。
お誕生日を迎えたのに溜め息ばっかり吐く。
 推しのお誕生日なら素直に喜べるのに。
推しのお誕生日なら素直に祝えるのに。
推しのお誕生日なら素直に笑顔になれるのに。
推しのお誕生日なら溜め息を吐くことがないのに。
 何時頃からだろう?お誕生日を迎えても笑えなくなったのは?
何時頃からだろう?「お誕生日を迎えたくない」と思うようになったのは?
一年また一年とお誕生日を迎える度に何かしら何処かしらで大切なものを置き去りにする感覚。置き去りにした大切なものって子ども時代に創り上げた蜃気楼な空想?それとも誰にも言わず言えずこっそりと隠し続けた鏡の将来の夢?置き去りにした大切なものを心のアルバムの一頁から取り出そうとするが抽象的な一枚しか見つからず。具体的な大切な一枚が心のアルバムの一頁から剥がれ落ちる。
 

この記事が参加している募集