見出し画像

無職108日目:年収が高いほどFIREから遠ざかるのではないかという仮説

みなさんこんにちは、浮雲です。

今日は、後輩から相談を受けて、高収入の人はFIREが遠ざかるのではないかと感じたお話について書いてみたいと思います。



10年ぶりの再会

昨日、会社の元後輩と10年ぶりくらいに会いました。
以前、Facebookで退職報告をした話をnoteに書きましたが、その投稿を見て連絡をくれたそうです。
「相談したいことがあるので…」とのことでした。私の方が暇なので、後輩のオフィス近くまで行きました。

彼女は、いろんな修羅場を一緒に乗り越えてきた、戦友のような存在です。
一番印象に残っているのは、海外で「絶対成功させろよ」と上からプレッシャーをかけられまくった社運を賭けた記者会見を二人で担当したときのことです。現地スタッフがまったく動いてくれず、準備が整わないまま現地入りすることになりました。
「この飛行機、落ちないかな…」とまでのネガティブ思考に陥っていたところ、彼女も同じくネガティブで、乗り換えのパリの空港で「私たちどうなっちゃうんでしょうか…」と言いながら、硬いパンをかじった“最後の晩餐”的な食事をしたのを今でも覚えています。

そんな彼女と、昼下がりにオープンテラスのカフェでゆったりお茶をしているのが、なんとも不思議な気分でした。


新卒からの縁

私も彼女も新卒入社組でした。
外資系では中途採用が圧倒的に多く、新卒同士は珍しいので親近感がありました。

彼女は私の中ではいまだに“新卒の後輩”という印象のままです。
もう40は過ぎたはずですが、外見はほとんど変わっておらず驚きました。美容にも気を配っているのでしょう。

お互い、「この10年なにしてたの?」という話から始まりました。
Facebookではつながっているものの、お互いあまり投稿しないので、実際の近況は把握していませんでした。


元後輩の現状と悩み

彼女は退職後、3社の外資系企業を渡り歩き、現在はヨーロッパ系企業で部長職。10名ほどの部下を抱えているとのことでした。

「ちなみに独身です。結婚は、いい人がいればと思っています」と聞いてないのに先に言ってきました。
久々に会う友人同士ではよくある質問なので、先手を打つようにしているのでしょう。
たしかに私も気になっていました。

一方で、私の「無職である」ことも同じようなものかもしれません。
相手が気にしているかなと思うと、聞かれてもいないのに先に言ってしまうことがあります。


「会社を辞めようか」相談の中身

「それで、相談って?」と聞くと、こんな話でした。

  • 大規模なリストラがあり、部署の半分が削減された

  • 部下の再就職先を探しつつ、「次は我が身かも」という不安がある

  • 転職よりも、好きなことで独立して副業もやっていきたい

  • 私が会社を辞めて俳優をし始めたと聞き、お金や家族のこと、生活がどうなっているのか知りたかった

なるほど。そこで現状と希望を少し深掘りしました。


経済状況を聞いてみた

これまで趣味で続けてきたこと(ヨガ系、詳細は伏せます)のインストラクター資格を取るため、定期的にオーストラリアに通っているそうです。
資格を取ったら独立し、これまでの仕事で培った知見を活かしてYouTubeやnote、Kindle出版、Instagramで情報発信しながら収入を得たいとのことでした。

なるほど、甘くはなさそうな道のりですが、今の経済的状況次第というところもあるので、ぶっちゃけ聞いてみました。

  • 年収:約1,200万円

  • 貯金:300万円ほど

  • NISA:月3万円の積立(総額いくらになっているか把握してない)

  • 企業型DC:元本保証型のまま放置

正直、収入のわりに貯金も投資も少ない印象です。
退職後に襲ってくる三大出費(年金・健康保険・住民税)で、あっという間に貯金がなくなってしまう可能性があります。

家賃はタワーマンションで月25万円。海外旅行が年2回、資格取得のための渡航もあり、さらに旅行・グルメ・美容関係が主な支出とのこと。
固定費も変動費も高止まりしていて、たしかにお金が貯まりにくそうです。

私自身も人のことは言えません。あるだけ使おうとしていたことがありました。お金や時間をあるだけ使ってしまうことを「パーキンソンの法則」と呼ぶそうですが、当てはまる人は多いのではないかと思います。


退職後に備えておくべきこと

彼女は、「退職金や、失業保険で収入の5~8割もらえるから、当面はそれでやっていけるのでは」との考えでした。
上限額があるため、実際は今の収入の半分にもなりません。

退職金制度も外資の場合は整っていないことが多く、その分給与が高めだったりストックオプションやRSUがあったりするので、退職時にいくら受け取れるのかを事前に把握しておく必要があります。

アドバイスを求められていても、どこまで伝えるかは相手の覚悟次第なところがあります。
まだぼんやり考えている段階で、今すぐ辞めるつもりはなさそうでした。
下記のように伝えました。


伝えたアドバイス

  • 自分の生活費を把握する。ミニマムで必要な金額を見える化し、意識する。

  • 退職時にかかる費用(年金・健康保険・住民税など)を把握しておく。

  • 退職時にもらえる費用(退職金・失業保険の金額・支給開始時期など)を確認しておく。

  • NISAと企業型DCは上限まで活用する。元本保証ではなく、手数料の低い分散型ETFにスイッチングする(投資は自己責任で)。

  • 自分の力で1万円稼ぐのは、会社で100万円売上を立てるより難しい。会社員として毎月一定の収入を得られることのありがたさを理解する。

話しながら、自分にも改めて言い聞かせているような気持ちになりました。


もし本気で退職を決めたなら

彼女が1年前の私のように、心身ともに追い込まれ退職を決めていた場合の追加アドバイスは下記です。

・タワマンを引き払って実家に引っ越す(実家も都内で通勤に支障なし)
・3年間は海外旅行に行かない。オーストラリア研修も国内で代替できないか本気で探す
・定期的な支払い(サブスク、習い事、新聞雑誌購読)をすべて解約または休会し、お金がかからない状態にする。いったんゼロにしてから本当に必要なものを見極める
・自炊を徹底し、外食を極限まで減らす。昼は手作り弁当持参
・副業でやってみようと考えていることは、すぐ始める(この場でアカウント登録する勢いで)
・美容やファッションについては私はよくわからないので、信頼できるインフルエンサーを見つけ、まずは無料コンテンツで学ぶ


高収入ほどFIREが遠のく理由

退職後に現役や元同僚たちと話して感じるのは、意外と多くの人が高収入のわりに貯金も投資もしていないということです。
高収入ほど辞めた後に気づく税負担が重く、結果的に「働き続けなければならない」状況になりがちです。

もちろん幸福感は人それぞれですが、傾向として、男性はゴルフ・車・お酒・ギャンブル・キャバクラ的なものに、女性は旅行・グルメ・美容に大金を使う傾向があると感じます。
子どもがいる場合は、教育費にもかなりお金をかけています。私立、お受験、習い事の複数掛け持ちなどなど。私の元上司はインターナショナルスクールに通わせていたり、欧米圏に留学させていました。
(あくまで私の身の回りのケースですが)

事業を立ち上げている人は少なく、ほとんどが会社員なので突き抜けた高収入というわけではありません。
収入の上限があるなかで「あるだけ使う」生活をしていると、経済的独立(FIRE)は遠ざかるでしょう。
しかし、意識を変えて3年間くらい本気で、ビジネスでコスト削減を徹底しているように、自分の生活費もとことん節約すれば、早めの達成も現実的だと思います。


自分に本当に必要な収入を考えるうえでは、原田ひかさんの『月収』という本がおすすめです。

【お知らせ】
FIRE研究所で新メンバー募集中です!


いいなと思ったら応援しよう!

40代早期退職後の浮雲日記☁️ ~ほどよく働く人生実験~ よろしければ隠居チャレンジへの応援お願いします!

この記事が参加している募集