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モラハラ DV を知る基礎講座①子どもへの影響


はじめに


国の統計では、何かしらのDVに遭った人は4人に1人です。

DV被害経験は、
男性は5人に1人、
女性は3人に1人の割合とされています。

被害は女性に限ったものではなく、
性別を問わず起きています。

これは、とても身近な問題なのです。

別居したころのはなし

夫婦関係がうまくいかず、日々悩んでいました。

妹や友人のやり方を参考にしてみても通じない。
友人のように怒鳴り合いのない平和な生活をするには、私はどこをどう直せばいいのか分かりませんでした。

予想外の行動をされるため対処できない。

もしADHDが原因なら、何かアドバイスをもらいたい。

そう思い、助けを求めて電話をしたのが始まりでした。

夫は家庭環境が悪いから家族との接し方が分からないのかもしれない。

何か問題があって、結婚継続である約束を破ってまでもパチンコをするのは、ギャンブル依存なのかもしれない。

何か彼の中の問題で、怒りが突然吹き出してしまうのではないか。

私はどう助けたら良いのか? 

相談窓口の電話をしても解決できませんでした。

私は暴力を振るわれているとは思っていなかったので、
女性相談に行っても関係ないと思い込んでいました。
しかし、どこに相談しても行き着く先は
「女性相談に電話してみてください」
でした。

各相談窓口でアドバイスをもらおうとしましたが、
「ここではあなたの話の内容を解決することはできません」
と言われ続けました。

女性相談については、
「暴力の相談では? 殴られていないのに?」
と不思議に思っていました。

電話をすると、匿名相談では継続して話を聞けないため、
可能であれば予約をして対面相談をしたほうがよいと言われ、
予約をしました。

そこで話をした結果、
思いもよらない方向へと進みました。

精神的DVと経済的DVの可能性が高い
という指摘でした。

シェルターもあると紹介されましたが、
すでに別居を始めていたため、

「良い選択です!」

と太鼓判を押されました。

それでも当初は半信半疑でした。

しかし一人になって向き合い、振り返り、いわゆる夫婦相談にも行きましたが、夫が嘘をついていることが分かり、
もう修復は不可能なのだと、
はっきり理解しました。

そして、二度目の離婚危機の原因でもあった流産のこと。

これはきちんと向き合い、決着をつけなければならないと思いました。

これまで存在を明らかにしてこなかったその出来事を、息子に打ち明けました。

夫が言っている離婚理由は事実ではない、ということも伝えました。

【10年経っても家事ができない】
【言われたものの買い物ができない】
そのことを指摘されたから離婚したい。と、
夫が息子に述べていたそうですが、
その理由は、真相ではありません。

そんな小さな話ではありませんでした。

夫は、できないこと(やりたくないから頑張れないこと)を指摘されたから離婚したいと思っていたのかもしれませんが…


根本にあったのは、
夫が私と子どもの命を軽視してきたこと。

そこに、さまざまな出来事が積み重なっていったのです。

意見の食い違いはありました。

話は、常にかみ合わない。
約束は破られる。
報告・連絡・相談はない。


どうしてこんなに話がスムーズに進まないのだろう…
どの職場でもこんな事はなかった…

昔、遭遇したパワハラの上司みたいに話が噛み合わない。
怒鳴られる。

毎日が苦悩の日々でした。

家族三人で水子供養に行く前日、
DVについて学ぶため、
『基礎講座』
を受講することにしました。


今のあなたの心とからだの状態は?

・イライラする
・憂うつな気持ちになる
・寝つきが悪くなる
・誰にも会いたくなくなる
・自分に自信が持てなくなる
・食欲がわかない、または食べ過ぎてしまう

ほかにも、腹痛や頭痛など、身体症状として現れることがあります。

私は内臓疾患を発症しましたが、
人によっては、
うつ病になることもあるそうです。

これは、心をコントロールされている状態で現れる症状だと説明されました。


DV(ドメスティック・バイオレンス)とは

配偶者やパートナーなど、親密な関係にある、またはあった相手から振るわれる暴力のことです。

DVは犯罪行為であり、重大な人権侵害です。
被害は本人だけでなく、子どもを含む家族の生き方にも影響します。

子どもにDVを見せることは「面前DV」と呼ばれ、虐待の一種です。
DVは社会的な問題でもあります。

子どもへの影響として、
・脳の萎縮
・DV行為を模倣する
・聞き分けの良い子になる
などが挙げられています。

「自分が我慢すればいい」という問題ではありません。


夫婦喧嘩とDVの違い

夫婦喧嘩は、横(対等)関係です。
対等にやり取りができ、話し合いが成立します。相手と自分の間に境界線を引くことができます。

一方、**DV(支配によるコントロール)**は、上下(支配)関係です。
片方が常に決定権を持ち、一方的な力関係があります。話し合いは成立しません。

怖くて従うのは、もちろんDVです。
私が一生懸命話し合いをしても、譲歩した解決策を決めても、守られることはありませんでした。

夫が聞く耳を持たない態度は、境界線の侵害です。
尊厳・安心・安全が守られていない家庭生活だったということになります。


DVの正体は「パワーとコントロール」

DVには以下の種類があります。

・身体的暴力
・精神的暴力(モラハラ)
・経済的暴力
・社会的暴力
・性的暴力
・子どもを利用した暴力

これらを複数組み合わせ、被害者を支配するための手段として用いられます。

暴力の種類具体例

身体的DV(暴力・支配)

日常になりすぎて、暴力ではないと思ってしまう人もいます。ケガをしていないから大したことではないと思わせられていることもあります。

●殴る ●蹴る ●平手で打つ ●物を投げつける ●首を絞める ●突き飛ばす  ●腕をねじる ●髪を引っ張る ●引きずりまわす ●刃物などの凶器を身体につきつける など 


精神的DV(暴力・支配)
俗にいうモラハラはこれ

心を傷つける暴力、言葉の暴力、無理な要求を繰り返される

●大声で怒鳴る
●何を言っても無視する 
●人格を否定するような暴言をはく
●「バカ」
「誰のおかげで生活できているんだ」
「お前は無能だ」「何もできない」など自信を打ち砕く
●大切にしているものを壊したり捨てたりする
●(思い通りにならないと)死んでやると脅す など

物を壊すふりや殴るふりをしたり、大事にしているものを壊したり、強い恐怖心を植え付けられます。
自殺すると脅し、別れられない人もいます。



経済的DV(暴力・支配)

周りにも本人にも気づきにくい

●生活費を渡さない 
●家計を厳しく細かくチェックする
●「誰のおかげで生活できているんだ」「甲斐性なし」などと言う
ギャンブルなどに浪費する 
●無断で自分名義の借金をする
●家庭の収入について何も教えない 
●外で働くことを妨害する など 


社会的DV(暴力・支配)

被害者が孤立していき、加害とパワーが強まっていく
親しくしていた人と疎遠になっていく
周囲から信頼が失われていく

勝手にメールや電話をチェックするなど様々な方法で行動を監視する
●友人や実家・親族などの付き合いを制限する
●ひとりで外出させない など  

性的DV(暴力・支配)

同意のない性行為はすべて 
妊娠することによって逃げられない状況に追い込まれていく
相談しにくい暴力

●嫌がっているのに性行為を強要する 
●避妊に協力しない
●ポルノ動画などを無理やり見せる 
●中絶を強要する など


子どもを利用した暴力

面前DV  と  精神的(心理的)虐待 

子供に相手の悪口を吹き込む
●お母さんに「バカ」って言ってこいと言う
●子どもの見ているところで暴力を振るう
●子どもへの暴力をほのめかす
●子どもを取り上げる又は取り上げると脅す
子供に危害を加えると言っておどす(いうことを聞かないと進学費用払わない)
 など

私の場合、被害は主に精神的DVと経済的DVでした。
けれど振り返ると、それだけではなかったと気づきました。
ほとんど該当していました。

子供への暴力

子どもを利用した暴力があったことも、最近になって明らかになりました。

夫が離婚の話を子供に話したのが発端となり、隠していた真実を打ち明けてから、子供のDV被害を知ったのです。

子供が物心がついてから、
ずっと夫からDVを受けていた事を私は知りませんでした。

私を悪者にし、私を信用させないように、自分が優位になるようにコントロールしていたため、
息子は両親どちらも信じられずに20年暮らしていたのです。

子供は、話が食い違う両親を見て、どちらも信用できずに、ずっとその家庭の中で生きていたのです。

そんな辛い思いをさせていたのは、分かりませんでした。

夫婦喧嘩が多いから心のシャッターを下ろしていたのだろう、
反抗期なのかな。
私はずっと、そう思っていたのです。

息子の心が張り裂けそうな状態で、よくグレずに生きていてくれたと、感謝します。

子どもはただ暴力を“見る”だけでなく、
安全と信頼を感じられなくなるだけで
心の深い部分に影響を受けることがあります。
これは数々の研究でも示されている事実です。  


相手は、使えるものをすべて使って支配していました。

一度切りのものも含めると、いわばフルセットだったと思います。

言葉、態度、不機嫌、金銭、そして「子ども」。

私にとって、何より大切なのは子どもでした。
だから私は、子どもを人質に取られているような状態に置かれていたのだと思います。

子どもはすでに成人していますが、一度離職し、親を頼って自宅に戻ってきました。
今すぐ完全に自立できるほどの収入はありません。

離婚が確定していない状況の中で、
子ども自身も、自分の生活をどう選ぶか迷っていたのだと思います。
別居が決まったのは、子どもの離職が決まる直前でした。
そのタイミングで、母親が家を出ることを知り、驚いた部分もあったでしょう。

成人しているとはいえ、簡単に切り離せる存在ではありません。
私にとっては、たった一人の息子です。
生きていてほしい。

その現実が、私が今、離婚に踏み切れずにいる理由の一つでもあります。


現実を受け止める

振り返ると、私も子どもも、相当なダメージを受けていたのだと知りました。
まずは、子どもにこれ以上心配をかけないよう、
私自身が心の回復を目指しています。


モラハラという低温やけど

相談に来る人の多くが、「夫がモラハラだ」と感じているそうです。
モラハラは精神的暴力であり、周囲にも本人にも気づきにくい特徴があります。

「自分が悪いのだ」と思い込まされ、抵抗する気力や自己肯定感を、少しずつ奪われていきます。
例えるなら、低温やけど。
被害からの回復には時間がかかると言われています。


社会として見たとき

性別役割分業の強制、結婚に関する社会通念、経済的自立の難しさ。
こうした社会構造も、DVを見えにくくしています。

私はこのとき初めて、これは「夫婦の問題」ではなく、もっと大きな力の中で起きていることなのではないか、と感じ始めていました。

結婚に関する社会通念(夫の例)
「妻は夫を支えるものだ」

経済的自立の難しさ(夫の例)
「家庭のある女は残業してはいけない」
「女の仕事は大したものではないから、家事や育児は自分で調整しろ」
年収の良いフルタイムの仕事の話が舞い込んだときは、猛烈に反対されました。
一方で、時給の低いフルタイムで働き、半年続くようになると、「俺の稼ぎでやりくりしろ」「仕事を辞めろ」と言われました。

こどもをめぐる社会通念
「子どものため」という言葉で、母親の我慢や犠牲を正当化してしまう考え方のことです。
家庭内の力関係や不均衡が見えなくなり、結果として子ども自身も傷ついていきます。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

次の記事では、DVサイクル、被害からの回復、身近な人の被害についてまとめていきます。

読むのが辛い人もいると思います。
是非、好きな飲み物などを飲み、好きな音楽や動画などで心を落ち着かせ、深呼吸してみてください。

あなたは悪くない
まず、相談してみましょう。


モラハラの脅威を甘く見てしまった私の話


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