🇺🇸【26-6-4】 2026年1月12日 ニューヨーク連銀 ジョン・ウィリアムズ総裁 講演内容
凡例
番号 26-1-7の場合、
最初の数字(26)は2026年の投票権あり
真ん中の数字(1)はタカ派ランキング1位
最後の数字(7)はタカ派度合い(7〜1まで有り)
2026年 経済展望と金融政策について
1. 経済全体の概況
米国の経済見通しはきわめて良好です。
GDP成長: 昨年(2025年)の2%超からさらに加速し、今年は2.5〜2.75%の成長を見込んでいます。
成長の原動力: 政府閉鎖からの反動、追い風となる財政政策、良好な金融環境、そしてAI(人工知能)への投資拡大が成長を支えます。
労働市場: 昨年は沈静化し失業率は4.4%まで上昇しましたが、今年は安定に向かい、その後は再び強化される見通しです。
2. インフレと関税の影響
関税の負担: 海外の生産者ではなく、国内の企業と消費者が主に負担しています。
物価への寄与: 現在のインフレ率(約2.75%)のうち、約0.5%ポイントが関税による押し上げ分です。
今後の推移: 関税の影響で今年前半にインフレはピーク(2.75〜3%)を迎えますが、影響は一時的であり、2027年には目標の2%に到達する見込みです。住居費の低下や賃金の安定など、基調的なインフレ傾向は良好です。
3. 労働市場の現状
労働市場は「冷え込み」が見られますが、これは健全なプロセスと捉えています。
需給のバランス: 労働需要が落ち着き、パンデミック前の「過熱していない状態」に戻りました。
悪化の兆候なし: 失業率は上がりましたが、大量解雇などの急速な悪化は見られません。今後は成長に伴い、失業率は緩やかに低下していくと予想されます。
4. 金融政策のスタンス
利下げの効果: 昨年、合計0.75%ポイントの利下げを行ったことで、政策スタンスは「抑制的」から「中立(経済を邪魔も刺激もしない水準)」に近づきました。
今後の対応: 現在の政策は、雇用の安定とインフレ目標2%への回帰を両立させるのに適した状態です。
5. FRBの資産負債表(バランスシート)
保有資産の減額停止: 昨年12月に国債などの削減を終了しました。
準備金の維持: 銀行が持つ準備金を「潤沢」な水準に保つため、管理目的の資産買い入れを開始します。これは金融緩和への転換ではなく、金利を安定的にコントロールするための技術的な措置です。
市場の安定: 短期金利に上昇圧力がかかった際は、常設レポファシリティ(SRF)がクッションとして機能し、市場の混乱を防ぎます。
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