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【幕末】第18話 江戸無血開城

⚪︎はじめに

みなさん、こんにちは。
今回は江戸無血開城について見ていこうと思います。事態は戊辰戦争真っ只中、新政府軍は旧幕府軍を追い詰めるために東へ東へと追いかけていました。

このままでは江戸が戦場となり、火の海になってしまう。そんな状況から解説を始めていきましょう。


⚪︎降参する将軍

大阪から脱出する慶喜

1868年、鳥羽•伏見の戦いにて苦戦を強いられた末、徳川慶喜松平容保松平定敬を連れて大阪から江戸に退却しました。

浜離宮

逃亡した将軍を浜離宮(江戸)で迎えたのは幕臣の勝海舟でした。勝海舟は事の次第を徳川慶喜から聴き、厳しく慶喜に言ったそうです。

勝海舟

その後、慶喜は戦いの事後処理を勝海舟に任せて恭順の意を示そうとしました。
具体的には以下のことを行いました。

•戊辰戦争の責任者の罷免

•松平容保、松平定敬の江戸城への登城禁止

•慶喜自身も謹慎

しかし、この頃の旧幕府軍は2分化されていました。

慶喜らの恭順派と会津藩、桑名藩らの主戦派です。恭順派はいち早く新政府との争いを終わらせようと考えていましたが、主戦派は朝敵とされた今でも争いをやめようとしませんでした。

⚪︎新政府軍の猛攻

新政府軍は旧幕府軍を追い詰めるため東へ東へと江戸に向かって進行していました。
表上のリーダーは有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみやたるひとしんのう)で事実上のリーダーは西郷隆盛でした。

有栖川宮熾仁親王

彼らは東北の藩を呼びかけて江戸にて旧幕府軍を挟み撃ちに圧をかけていこうと画策していました。

また、「外国勢力は戊辰戦争に干渉しないでほしい」ということを諸外国に交渉して戦争の終結後に実権を海外に奪われないように対策していました。

西郷隆盛ら新政府軍は駿河まで進行を進めて一度動きを停止しました。

⚪︎旧幕府軍の恭順

この頃旧幕府軍は新政府軍に対して「江戸で戦をしないで欲しい」、「降参している慶喜を許してやって欲しい」と恭順の意を示し続けました。

特に奔走したのは13代将軍徳川家定の正室である天璋院(てんしょういん)と14代将軍徳川家茂の正室である静寛院宮(せいかんいんのみや)です。元の名前は薩摩藩の島津家出の篤姫と孝明天皇の妹である和宮ですね。

天璋院(篤姫)
静寛院宮(和宮)

天璋院は薩摩藩出身ということで西郷隆盛とつながりがあり、和宮は有栖川熾仁親王の元婚約者であるためそれらの関係性を武器に「江戸で争いを起こさないで欲しい」と交渉し続けました。

「江戸で争いを起こさないで欲しい」という意見に関してはイギリスも同感でした。
イギリス公使のハリー・パークスとその右腕であるアーネスト•サトウは日本の貿易発展に影響が出てしまうと考えて西郷の江戸総攻撃には反対していました。

ハリー・パークス
アーネスト•サトウ

⚪︎どうする西郷?

最初は江戸総攻撃を考えていた西郷でしたが、あまりにも多くの人々が反対してきたため考えを改めていきました。

そんな中、旧幕府軍の山岡鉄舟(やまおか てっしゅう)が駿府にいる西郷を訪れて手紙を置いていきました。

山岡鉄舟

【鉄舟の手紙】

徳川慶喜は恭順の意を示している。
しかし、江戸には主戦派がいて落ち着かせようと全力を尽くしているが、まったくもって効き目がない。もし、新政府軍が江戸を攻撃したら主戦派たちが何をするかわからない。
今は国内で争っている場合ではない。

西郷はこの手紙を読み、新政府側で話し合いを行いました。
話し合いの結果、西郷隆盛と勝海舟の間で会談を行うことが決まりました。

【勝•西郷会談】

新政府側としても兵力、資金不足が問題となっていたので戦いを回避することにはメリットがありました。

会談の結果
•徳川慶喜の死罪の取り消し

•徳川慶喜隠居、謹慎

•旧幕府軍の軍艦、武器の没収

以上のことが決まりました!

このことにより旧幕府軍は江戸を撤退して、江戸城は新政府に明け渡されたのです。
血を流さず話し合いによって戦を回避することができたのです。

この日のうちに徳川慶喜は実家の水戸で恭順の意を表して、歴史の表舞台から姿を消してしまうのです。その後は駿府にて趣味に没頭する生涯を送るのでした。

徳川慶喜筆 「西洋風景」

⚪︎おわりに

今回は江戸無血開城について見ていきました。
ついに徳川慶喜が歴史の表舞台から姿を消しましたね。
慶喜はその後77歳まで生き、明治時代には貴族院議員として政界に少し顔を出したりなどまだまだ語りたい部分があるため、どこかで慶喜のnoteも書きたいと思います!

慶喜は戦争と無縁になりましたが、まだ戊辰戦争は続行中です。忘れないでください笑

この現状に納得いかないのは旧幕府軍の主戦派たちです。彼らは関東や東北でまだまだ抵抗を続けていきます。
それでは次回は上野戦争について見ていきたいと思います!
それではお楽しみに!!

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