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Mr.Children『Again』をデバッグしようとした

ソースコードというものをしばしば眺めたりツッコんだりする生業で暮らしております、元ファザマザ会員、My人生の名盤には「Q」を殿堂入りさせている40歳、大豆柴です。

いよいよ主題歌のドラマも終盤、リリースも間近な新譜について期待の高まる今日この頃。

Mr.Children『Again』の曲構造がスクリプトみたいだと思った

イントロ
↓
Aメロ1
↓
Bメロ1
↓
Aメロ2
↓
Bメロ2
↓
サビ1
↓
間奏
↓
Bメロ3×2
↓
サビ2
↓
終了

という感想を、なんとかアルバムが発表される前にしたためておきたいと思った次第です。
長い妄想文ですがお楽しみいただければ幸いです。

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打鍵音が支配する4分間

まずイントロからコバタケのピアノ+同時に入ってくる「ダガシカシッ」(だがしかし!?)という打ち込みドラムのフレーズに、《人間とパソコン》みたいな関係性を連想
したんです。

ピアノ・・・打鍵楽器=人間の出す音
ダガシカシッ・・打鍵音=パソコンに指示を出す音

曲中ほぼ絶えず聴こえます

ドラムをSEみたいに利用する遊び、実はミスチルの定番だったりしますね。
印象的なのは「Starting Over」サビでタムを強く叩くことで「銃声」を表すターンとか。


最もプログラミング然としているBメロ

Aメロまではメインボーカルが単一のトラックで淡々と歌い、この曲の主人公の置かれた状況を説明しているようですが、Bメロになってコーラスとボーカルに分身します。
歌詞カード上は地続きですが、「〇〇だけ」という連呼にて、ハモリを携えた別トラックの声が現れます。

ここがまるで、プログラムと実行者の関係みたいに視えたというか、感じて聴こえてきたんですよね。

Bメロは3回現れます。
1回目の様子を見てみましょう。

いつだって
傷つくだけ 静かに傷つくだけ
少しずつ
擦り減らすだけ 心を擦り減らすだけ

歌詞原文にハモリを太字表記

「"主の動詞"+"〜だけ"」の1セットを、理解を求めるよう一言を言い添えた1セットが加わった2×2の繰り返し処理(処理っつっちゃった)です。
"主の動詞"がまるで、何が正解か分からないリストを上から下まで舐めて辺りをつけようとしているようにも感じます。

verbs = ("傷つく", "すり減らす", "塗り潰す", "空っぽになる", ...)

for verb in verbs:
    print(verb)

コーラスパートの歌い方もメインボーカルより音程重視!の機械的な感じになっているし、よくよく聴いてみると「パラリラッ」というシンセのSE?は必ず「~だけ」の直後でのみ鳴っているんですよ。
まるでエラーのアラート音かのように。

いつだって
傷つくだけ【パラリラッ】静かに傷つくだけ【パラリラッ】
少しずつ
擦り減らすだけ【パラリラッ】心を擦り減らすだけ【パラリラッ×4】【ピロピロピロピロ】

アラート音+αを追記

「~だけ」のメロディにもヒントがあります。

「だ→け↑」・・・コードの解決は、Bメロという括りの終了時のみ
「だ→け→」・・・コードが解決していない(7thコード、らしい)

Aメロが表す環境変数の定義

Bメロがもしプログラムと実行者の関係性を表すならば、Aメロが描いているのはプログラムの実行される環境や、置かれた状況の定義です。

歌い出しの歌詞を見てみましょう。

期待しない方が利口です
明るくない将来はお見通し
極力深入りせぬよう関係を保とうと努めた
何にしたって

歌いだし4行の引用

これは疎結合のことを指していますね。

疎結合(Loose Coupling)とは、システムやソフトウェアの構成要素(モジュール、クラス、サービスなど)の依存関係を最小限に抑え、互いの独立性を高く保つ設計原則です。

Gemini要約

ソフトウェア同士の関連性を低くしておくことで、障害や更新の影響を抑えるためによしとされている設計手法。
実行結果が与える影響は予め上手くいかないことすら想定しておき、別のプログラムのことを細部まで理解していなくても駆動できるようにしておく。

これにより、そのプログラムは成功するまで繰り返すことが可能になります。

曲構造に立ち返ります。
どうやら1回目の実行はうまく行かず、2回目の実行を試みているようです。
Aメロ2回目にて状況の詳細が書き足されています。
というよりは、繰り返したプログラムの実行ログが吐き出されていると読んでも良いかもしれません。

ベランダにサーフボードは眠ってる
ここ4,5年ビーチは未踏の地
疲れ切った週末は苛立ちを解放しようもなく
ひたすら焦ってる

Aメロ2回目歌詞

…メモリリークを起こしてしまっているようですね

メモリリーク(Memory Leak)とは、プログラムが処理のために確保したメモリ領域を、不要になった後も解放せず、使い続けてしまう不具合です。この現象が続くと利用可能なメモリが徐々に減少し、動作速度の低下や、最終的にアプリ・システムのクラッシュ(強制終了)を招きます。

Gemini要約

リソースを擦り減らしても実行完了できない状況を強制終了させるように1回目のサビへ飛びます。

実行結果を検証するサビの現実

1回目のサビが曲開始から2分以上を経過してようやく登場しますが、一聴して思うのは何も解決していない感覚。
大きなタイアップ、待望の新曲であったこと、アップテンポという味わいからも爽快なサビが現れることを期待してしまうリスナーに対し、キーも低空飛行なメロディーにモヤモヤを残したまま、サビは終了してしまう。

注目したいのはサビ終了直後に入るサックスの高音。
まるで何度も叩いても上手く動かない目の前のプログラムに怒りをぶつけているような、プログラマーの叫びのようにも聴こえてきます。
サックスは、この曲の編成ではボーカルを除いて唯一、人の呼吸を源にして鳴っている楽器です。
ここまでの歌の役割は、プログラムの環境変数定義・実行状況・ログ・結果を説明することに専念しているので、サックスが代わりに感情を代弁しているわけです。

主役の境遇(環境)・行動(プログラム)・動機(感情)が各パートで描かれているとなれば、残る弦楽器(ギター、ベース、ストリングス)の役割は背景の描写に徹していることが、消去法で分かります。

声1:ボーカル →definition
声2:コーラス →for each
打楽器1:リズム →orchestrate
打楽器2:ピアノ →execute
管楽器:サックス →呼吸・感情
弦楽器:ギター・ベース・ストリングス →背景・現実世界の描写

「Again」音色別役割分担

実行環境の「再起動(Reboot)」

何度走らせても問題解決できないプログラムを完成させるために主人公が試行錯誤を繰り返します。

最後のBメロの始まりは、音数を減らした再試行、これはデバッグのターンです。
「ぶち壊す」は、これまでの試行錯誤によってファットになったコードを一旦オリジンまで削ぎ落とす所作、「虚しくなる」は、もはやオリジンでも正常に動作せず応答も返してくれなくなっている状態。

そして主人公は最終手段として「やり直す」、実行環境の再起動…つまりリブートを行うのです(渾身のドヤ顔で)

徐々に音数を取り戻しますが直後はまだエラー音が微かに聴こえます。
しかし、もうデバッグはし尽くし、主人公に残された手段は、もはやこのプログラムの実行を繰り返すだけ。
「Again, Again, Again…」

今日"も"そっと光った「お宝」の正体

キーを上げたラスサビも、見える風景からは1回目の実行結果のときと変わっていないように思えます。
いつか(プログラムが成功を初めて返したとき)のような歓喜の応答があったのか、連続させた大量の実行結果からは容易に見つけ出すことのできない状況です。

しかし成功を祈りながら実行を繰り返し、それに耐えうる環境を築き上げてきていることに主人公は気づいていないだけかもしれません。

1回目の実行結果で光ったのに仕舞い、2回目の実行結果では仕舞っていた筈なのにそっと光っていたことに気付いた「お宝」とはつまり…

正常終了によってエラーなく exit 0 を返し、次の実行を待つ準備ができているプロンプトのことだったのです。

exit 0




藤井風



反省会を繰り返すだけ

「Againはプログラミングのことを書いてる曲だ」説を思いついたときにサクッとそれっぽくコード化して発表できたりしたら楽しかったんですが、聴き込んでいくうちに色んな矛盾にも気付いたり。

Gemini先生との仲がまだまだ親密でないのもあってか、氏のレビューも良いところまで突いてくれるんですが、もう途中から「だから何??」て筆者自身が思い陥る事態になってたり。

もうね、2週間ぐらい経って「あーこれは、頑張り過ぎてつまんなくなってる記事!」て自分で思い始めてましたよ!わかるよさすがに!

本業はインフラシステム屋の一員なのに、そこで10年超もおまんま食ってるのにプログラミングへの解像度がこんなに低いのもめちゃくちゃダサい!!笑

でたらめな感想を持とうと思った

というわけで、筆者の胸には何も光らずに今日に至っておりますが、でもまあ、このプログラムっぽいなーなんて話、もう一歩引いた視点でいえばプログラムと会話する人々の描写、ていうのは、ひと昔前ならまだ然程の市民権は得ていなかったんじゃないかと思うんですが、きっと現代なら皆がAIと会話をしているので世相と合ってるかも?とか。
こんな曲構成を提案したのは、やはり天才の桜井さんか?ん〜コバタケっぽいか??などと妄想するのは楽しいです。

「サブスク時代にサビまで2分半待たせるのすごい!」とか、
「コバタケ復帰でBank Band味が強過ぎて受け付けない」とか、
既に様々な場所で囁かれている賛否それぞれの意見にも頷けるんですが、
こんな風にちょっと飛躍して自分だけの感想を持っとくぐらいのが、嗜み方としてはお得かもな〜と考えました。

さて、現在は3/22日曜日。
歌に釣られて観始めたドラマも終盤(私事情でリアタイできてない🥲)
ドラマ後の番組で桜井さんがインタビューに答えてくれるらしいです。
どんな正式回答、あるいはそのヒントみたいな情報が聞けるのか楽しみです!

↑マルチディスプレイ駆使しててかっこいい

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大豆柴 まさかとは思いますが、もし戴けたのであれば、謹んで愛犬のおやつ代とします。笑