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息子が8年ぶりに帰ってきた

息子が8年ぶりに帰ってきた。私の実家に居候や、一人暮らしを経て、我が家暮らしに戻ったのである。とはいえ、大学に近いから〜とぬるっと我が実家に住み着いていった子がまさか帰って来るなんて思ってもなかった。驚いた。お高い都会の家賃で貯金もなくなり、転職したいタイミングと重なって、次住む所は決められなかったらしい。
男の引っ越しなんていうと今どきは良くないのだろうけれど、お皿など割れ物は全てタオルにぐるぐる巻きでガムテープ止め。帰宅後その荷は解かれ、タオルは全て洗濯に回された。台所には調味料が増え、リビングにはシングルソファが登場!息子の部屋は旦那が在宅ワークで使用しており、朝遅い息子とは時間が合わず調整が必要。洗濯、炊事は1.5倍。いやもう、うちの中はてんやがわんやだ。友人に息子が帰って来てくれてうれしいでしょう!なんて言われるけど、まだ嬉しさより順応することに手一杯だ。

今までは帰ってくるとお客さまだった。たま〜にご飯食べに帰ってくるくらいだったから、好物を作り、野菜をたくさん食べさせなくちゃ!とか、誕生日過ぎたからケーキも買っちゃう?なんて具合。本人も「お客さまじゃん」と自覚もあった。が、今度は違う。半年から1年はいそうな雰囲気だ。そうなると同居人として協力がほしい。

お風呂から上がったら、換気扇は回してほしい。風呂イスは鏡の方にしっかりくっつけて置いてもらわないと、扉とイスがぶつかる。朝、髪の毛を直す為のタオルは、薄手のすぐ乾くタオルで洗濯のかさを減らしてほしい。なんて事を、食事後のお皿の片付け、ゴミの分別などなどで繰り広げて行くと、私は息子と結婚生活でも始めたのか?というくらいの労力を使う。ま、私がルールで、好きなこと言って、別に嫌われても構わないんだから、結婚生活の始まりより楽なのかな。

そんなことを考えていたら気がついた。最近よく聞く名もなき家事って割と「愛」なんじゃないかと。使い終わったお茶碗には水を張ってほしいし、油物のお皿は重ねないで分けて置いてほしい。トイレットペーパーを使い切ったら、新しいのを補充する。小さな小さなことだけど、やってもらうことが当たり前になると、その家事には気づかず生活出来てしまう。やり続ける方は気づかれなくなった時に小さく失望し、一方的な負担を感じるようになり、その感情が溜まると怒りに変わってしまうんじゃないか?

パート先でも似たようなことがある。レジ周りの包材補充の時にビニール袋を外袋から出して入れるとか、袋の開く向きが同じになるように揃えて入れておくとか。なくなりそうな包材を補充してくれるだけでも。次の誰かが使う事をイメージしてくれている仕事は優しい。

私はそこに愛を詰めて仕事したいし、暮らしたい。だからといって、私の気持ちが職場でも家でも伝わってるかどうかはわからないのだけど。実家は小言がうるさい…なんて言う息子にもやっぱりめげずに教えていこう。実家だけど、さもない家事はお互いに負担しようなと。そうすれば、いつかひょっとして結婚したりする時に、きっと苦も無く協力し合えるんじゃないかな。一人暮らししてたんだから、もう基礎力はあるはずだ。

#モノカキングダム2025


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