Photo by
hiyorimibiyori
私の黒い宝もの
私が、子どものころ、
道がまだ、砂利道なところが
あった。
その石ころの中に、断面が、とても
艷やかで、真っ黒な「十勝石」というのが
稀にまぎれている。
それを、夢中で、探すのだ。
その石は、外側は、見た目ほかの石と
同じ感じなのだが、
割れて、断面が見えていると、
真っ黒て、妖艶な感じを醸しだしていた。
ない‥、
ない、‥。
時間なんて感覚がない。
とにかく、
みつかるまで、探す‥。
太陽の陽射しが、じりじりと皮膚を、さしてくる。
その、陽射しが、あるとき、
石に、反射して
キラリと、ひかる。
あったー!!
石をつまみ、太陽に、むかって、かかげる。
みつけた。
その瞬間が、たまらくうれしくて。
大人になってから、
お土産屋さんで、十勝石が、
おそろしく、研磨されているのを、
みかけたことがある。
この十勝石、アイヌの道具にも使われているらしく刃物のような、先端、
つまり、刃になって使用もされている。
磨けば、磨くほど、鋭く獲物を仕留める
という、道具にもなる。
なので、美しく装飾品に、
なったその石をみて、
なるほど‥、こんなにも、なるのか‥、
と、おどろいたのを覚えている。
私が、みつけたのは、
まぎれもなく、原石だったのだ。
私は、あのこのろ、
自分で、たくさんの石の中から、
原石を探す、宝さがしを、していたのだ。
何より、
みつけた瞬間の、奇跡が、
いちばんの、宝ものだったのだ。

