人生初のチェアリングをしてきた。~“何もしない”という贅沢~
「チェアリング」という言葉を最近みかけた。
「チェアリング」とは、
見晴らしのいい、適当な場所に椅子を置いて、座るだけ。
あとは何をどう過ごしてもかまわない。
お酒を飲んでもいい。
ラジオを聴いてもいい。
本を読んでもいい。
気ままに過ごせばいい。
※ただし、モラルやマナーを必ず守ること。
折りたたみ椅子でかまわない。手軽さが特徴。
そんなわけで早速、人生初の「チェアリング」をしてきた。
ベランダに放置していた折りたたみ椅子を持参(椅子というか、踏み台みたいなやつ)。
最寄りの河川敷へと向かう。
途中、自販機でコーラを購入。120円。
お酒は好きだが、昼から飲むのは好きではない。
目的地に到着。

ランニングや釣りをしている人が、ちらほら。
川沿いの適当な場所に椅子を設置。

ぼーっと川を見ながら過ごす。
きれいな川ではないが、ときおり魚が跳ねる。

水面が揺れる。
先ほど買ったコーラをひと飲みし、空を見上げる。
快晴ではないが、雲が薄く、淡い水色をしている。
メダカのような飛行機が一機、飛んでいる。
川のせせらぎと、風の吹く音が混ざって、耳に届く。
遠くで子供の遊ぶ声が聞こえる。
何も考えず、ぼーっと過ごしていると、なんだか気持ちよくなってくる。
自由というか、開放感というか。もっと言えば変性意識みたいな。
「この感じ、なんかいいなぁ」
アレに似ている。
温泉旅館の窓際にある、テーブルと椅子が置かれたスペースで過ごす時間━━あの時間によく似ている。
“何もしない”という至福。
ゆったりとした時間を堪能した後。
持参した本を読む。
“ハードカバーの単行本”を。

私にとって、これはある種の贅沢だ。
仕事前。電車の中で本を読むのだが、満員電車なのでサイズの小さい文庫本か新書しか読まない、読めない。
そんな私にとって、“ハードカバーの単行本”を読めることは、有り難く、ちょっとした贅沢である。

そんなこんなで、気ままに過ごしていたら、
いつの間にか2時間が経っていた。
夕方になり、肌寒くなってきたので撤収。

いやぁ、“チェアリング”、いいですね。
“何もしない”という贅沢、至福。
今度はポケットラジオでも持参してみよう。
あと、腰掛けのある、もっとちゃんとした椅子を買おう。
