期待値の高い方にかけ続ける
私は昔、FXやポーカーを勉強していた時期があります。
FXには「聖杯探し」という言葉があります。
「100%勝てる手法」を探し続けることです。
しかし、現実にはそんなものは存在しません。優秀なトレーダーでも勝率は6割前後あれば十分と言われています。つまり、4回に1回どころか、10回中4回は負けることも珍しくありません。
それでも利益を出し続ける人がいるのは、勝率ではなく期待値を見ているからです。
期待値とは、簡単に言えば「長い目で見たときに最も勝ちやすい選択」のことです。
この考え方はポーカーでも同じです。
プロは一回一回の勝敗ではなく、「その場面で最も利益が出やすい選択だったか」を重視します。
正しい判断をしても、相手がたまたま強いカードを持っていて負けることはあります。
逆に、間違った判断でも偶然勝つこともあります。
だからプロは、一度の結果で自分の判断を変えません。
何千回、何万回と繰り返したときに利益が残るかどうかを考えます。
麻雀も同じです。
例えば、目先の役を狙えば和了できるかもしれない局面でも、長期的に見て放銃の危険が高いなら、プロはあえて降ります。
一局だけ見れば負けです。
ですが、何百局と打てば、その判断の積み重ねが最終的な勝率を押し上げます。
つまり、FXもポーカーも麻雀も、共通しているのは一回の勝敗ではなく、期待値で判断するということです。
どれも確率論に加えて、人間心理も絡んでくるので極めようとすると人間心理も学ぶ必要が出てきますが。
そして私は、この考え方は人生やビジネスにもそのまま当てはまると思っています。
多くの人は、
「毎日発信した方がいい」
「本を読んだ方がいい」
「筋トレをした方がいい」
「営業をした方がいい」
そんなことは知っています。
問題は知らないことではありません。
知っていても続けられないことです。
SNSを投稿しても反応が少ない。
副業を始めても3か月経っても成果が出ない。
ブログを書いても誰にも読まれない。
すると人は不安になります。
「やり方が悪いのではないか。」
「もっといい方法があるのではないか。」
そうして、また新しいノウハウを探し始めます。
FXで言えば、数回負けただけで手法を変えるのと同じです。
しかし、それは期待値ではなく、目先の結果だけを見ている状態です。
期待値の面白いところは、一回では正解かどうか分からないことです。
正しい行動でも失敗します。
間違った行動でも成功します。
だから人は勘違いします。
「この方法はダメだった。」
「やっぱり別の方法にしよう。」
ですが、本当に見るべきなのは、一回の結果ではありません。
100回。
1000回。
1万回。
その積み重ねの先でどうなるかです。
今の時代は本当に恵まれています。
成功した人たちが、
集客の方法。
商品の作り方。
文章の書き方。
営業方法。
習慣の作り方。
そうした「期待値の高いやり方」を本や動画、SNSで惜しみなく発信しています。
もちろん、そのまま真似すれば誰でも成功するほど単純ではありません。
ですが、「どちらの方向に進めば成功する確率が高いか」は、昔よりずっと見えやすくなっています。
つまり、自分でゼロから正解を探す必要はありません。
先人が積み重ねた失敗と成功を借りればいいのです。
では、一番難しいことは何でしょうか。
私は、「期待値を知ること」ではないと思っています。
本を読めば学べます。
動画を見れば理解できます。
本当に難しいのは、結果が出ない期間でも、自分を信じて続けることです。
途中で焦らない。
他人と比較しない。
数回の失敗でルールを変えない。
感情に振り回されず、期待値の高い行動を淡々と積み重ねる。
結局、一番試されるのは知識ではなく、メンタルなのだと思います。
私は最近、こう考えるようになりました。
成功する人とは、特別な才能を持った人ではない。
期待値の高い行動を、感情に流されず、誰よりも長く続けられた人なのではないか、と。
一発逆転を狙うよりも、勝率が少し高い選択を積み重ねる。
派手ではありません。
面白くもありません。
ですが、長い目で見れば、それが一番強い戦略です。
FXでも。
ポーカーでも。
麻雀でも。
ビジネスでも。
そして人生でも。
最後に勝つのは、「その日勝った人」ではありません。
期待値の高い選択を信じて、ぶれずに続けた人です。
