建築家にマンションリノベーションを依頼すると高くなるの?|リアルな工事費の相場を知る
今朝、郵便受けに入っていたリフォーム会社さんのチラシ
チラシ一面に、リフォーム工事費の金額が大きな字で並んでいます。
「ユニットバス 定価の50%オフ!」
「システムキッチン 定価の50%オフ!」

その中でも、特に目を引いたのが、
「マンションリフォーム・スケルトンコース 60㎡ 680万円(税別)」という価格でした。(※2014年当時の情報です)
「安い!」と一瞬感じたのですが、よく見ると、小さな文字で「オプション項目がずらり」と並んでいます。
給湯器、造作家具、カーテンレール、エアコン、照明器具、分電盤、そして解体費用の一部…。
これらが含まれていないと、住める状態にはなりませんよね。

これらのオプション項目をざっと概算すると、おそらく150〜200万円は追加でかかる計算です。そうなると、合計で830万〜880万円(税別)といったところでしょうか?
坪単価に直すと、約45万〜48万円(税別)となります。
これは私たちの設計事務所の過去事例における坪単価(約49万円)と比較的近い価格帯に位置します。
(注)上記は2014年時点の坪単価です。現在は建設資材費や人件費の高騰により、全体的に坪単価が上昇しています。直近のマンションリノベーションにおける標準的な坪単価は65万〜70万円が目安となります。
※価格上昇の推移については、後述します。
「同じ価格帯」で提供される「質」にはどのような違いがあるの?
では、同程度の費用をかけるとして、チラシのリフォームプランと設計事務所が手掛けるリノベーションでは、具体的に何が異なるのでしょうか。主に使用する材料や仕上げの「質」に違いが見られることが多いと思われます。
【チラシに書いてある標準仕様の例】(一般的に普及している新建材)
床材:複合フローリング、クッションフロア(CFシート)
壁・天井:ビニルクロス
建具:既製品
照明:ダウンライト+引掛けシーリング(照明器具別途)
家具:別途
【設計事務所が提案する標準仕様の例】(健康的で長く使える素材)
床材:無垢フローリング+自然塗装
壁・天井:左官またはエコクロス
建具:木の質感を生かした造作建具+自然塗装
照明:照明器具全て含む・間接照明あり
家具:一部造作家具(テレビカウンター、書斎机など)

このように考えると・・・
実質的に、リフォーム会社さんの方が、工事費が高いとも言えるのですが、これはおそらく、チラシやネット広告などの宣伝広告費、多数の営業マンの人件費、市街地に建つショールームの維持管理費などが、工事費の中に、経費として計上されてくるからだと思います。もちろん、提出される見積書の項目としては記載されませんので、いわゆる「見えない経費」と言われるものです。

もちろん、設計事務所の場合は、工事費以外に、設計監理料(一般的に工事費の12~15%前後が相場)が発生しますが、上記のように比較してみると、設計事務所(建築家)に依頼することは、「見えない経費」(宣伝広告費、営業経費、ショールーム維持費等)がかからず、けっして高くないことが、おわかり頂けるのではないでしょうか?

設計事務所(建築家)に依頼する際の費用対効果を考える
設計事務所(建築家)に設計を依頼するメリットは、デザイン性以外にも多岐にわたります。その中でも特に重要なのは、設計事務所(建築家)が施主と工事会社の間の「第三者の立場」になれるという点です。

第三者の立場になることで、工事会社から施主へ提出される工事見積書の数量や単価を客観的に査定できます。これにより、工事費が不当に高額になったり、内容が不透明になったりする事態を防ぐことが可能です。また、第三者の視点で現場の品質を厳しくチェックすることで、手抜き工事や施工ミスを未然に防ぎ、品質を確保できます。
つまり、設計事務所に依頼することで、適正な金額で、かつ適正な品質の工事を実現できるのです。

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実例写真を交えながら、お伝えいたします。これから、マンションリノベーションをご検討される方、ご参考にして頂ければ幸いです。
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