4コマ無画⑧①
【4コマ無画:未確認の主役】
今のゲームセンターに足を踏み入れれば、真っ先に目に飛び込んでくるもの。
売り場面積の大半を占拠し、色とりどりの景品で埋め尽くされているのが「クレーンゲーム」の島だ。
クレーンゲーム機。本来であればこう呼ぶのがふさわしいのだろう。
しかし、「UFOキャッチャー」という名称の浸透ぶりは凄まじい。
UFOが獲物を連れ去る、あの「キャトルミューティレーション」
これを遊びに変えた命名者のセンスには、改めて脱帽する。
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驚くべきは、その歴史の長さだ。
クレーンゲームの元祖は60年ほど前から存在するが、この名が登場したのはそこからおよそ20年後の1985年。
今から41年も前の話である。
以来、この一つの商品名は、変化の激しいアミューズメント界の頂点に鎮座し続けている。
流行が目まぐるしく入れ替わる中で、これほど長く君臨し続ける存在も珍しい。
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「プリクラ」「ストⅡ」、そして「UFOキャッチャー」。
ゲームセンターに馴染みのない方でも、この「御三家」の名は一度は耳にしたことがあるはずだ。
その中でも最長老と言えるのが、このUFOキャッチャーなのである。
ビデオゲームの波が引き、メダルの音が遠のいても、彼は変わらずアームを広げ、フロアの主役として挑戦者を待ち続けてきた。
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本来、UFOとは「未確認飛行物体」。
目撃情報すら稀で、その正体は常に霧の向こうにあるはずのものだ。
だというのに、これほどまでに鮮明に、かつ日常の風景としてイメージされるUFOが他にあるだろうか。
今日もフロアのど真ん中で、未確認のはずの物体が、果敢に獲物を捉えようとしている。
本来百発百中でもおかしくない「キャトル〜」は、量産化されたUFO達によって命中率が下がっているようだ。
【未"獲得”飛行物体】
ちゃんと捕獲してくれよ……
