伝説の念仏聖・無能上人のメッセージ
カワスケ: こんちゃん、大巌寺の掲示板にこんな和歌が書いてあるよぅ。

こんちゃん: どれどれ、これは無能(むのう)上人という江戸時代の念仏聖が詠んだ和歌だコン!
📜 無能上人の和歌
「後の世も この世もともに 南無阿弥陀 仏まかせの 身こそやすけれ」
こんちゃん: これはね、「来世のことも、今の生活も、すべて仏さまにお任せして、お念仏を唱える。そうしていると本当の安らぎを得られるんだよ」っていう意味なんだコン。自分一人で抱え込まなくていいんだよ。
カワスケ: 「おまかせ」しちゃっていいの?明日のご飯のこととか、将来のことが不安だったから、なんだかホッとする言葉だねぇ。ところで、この和歌を作った無能上人って、どんな人だったんだよぅ?
🌟 伝説の「念仏聖」無能上人!
こんちゃん: 無能上人は、現在の福島県で生まれたお坊さんだコン。 普通の出世コースには目もくれず、ただひたすらに念仏の道を突き進んだ、とってもストイックな方なんだコン!
カワスケ: ストイック……なんだかすごそうだねぇ。どれくらい念仏したの?
こんちゃん: それが驚きだコン!
1日に10万回以上もお念仏を唱える!
生涯で唱えた数は、なんと3億6930万回!!
煩悩に負けないよう、断食などの厳しい修行も繰り返したんだコン。
カワスケ: さ、3億!?桁が大きすぎて、ボクのくちばしが外れちゃいそうだよぅ……。でも、そんなに厳しい人なら、お話も難しかったんじゃない?
こんちゃん: それが逆なんだコン!上人は「教えを聞きたい」という人がいれば、どんな山奥へでも自分から出向いて、優しく念仏を説いたんだコン。 37歳という若さで亡くなってしまったけれど、その熱心な姿は『近世畸人伝(きんせいきじんでん)』という当時のベストセラーにも載るくらい、みんなに尊敬されていたんだコン!
🎶 和歌で伝える仏さまの心
カワスケ: だから素敵な和歌をたくさん残しているんだねぇ。歌なら、ボクたちにも覚えやすいよぅ!
こんちゃん: その通りだコン! 上人が作った歌は、今でも浄土宗の「詠唱(えいしょう)」として大切に歌い継がれているんだコン。 福島県にある「無能寺」というお寺の名前も、上人の徳を慕って付けられたものなんだコン。
カワスケ: 自分を「無能」と呼びながら、たくさんの人を救った上人……かっこいいなぁ。ボクも無能上人を見習ってお念仏を唱えてみるよぅ。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏……。
こんちゃん: おっ、感心なことだコン! 大巌寺には、無能上人の教えが刻まれた石碑もあるんだコン。 みなさんも、ぜひお参りの際は参道の石碑や掲示板ものぞいてみてね!

