「またお茶でも行きましょうね」で終わるマッチングアプリの会話
僕「マッチありがとうございます」
相手「こちらこそ。かっこいいですね」
僕「そちらもかっこいいですね。近所にお住まいなんですね」
こんな感じでメッセージのラリーが続いた後、大体こうなる。
「また都合をつけてお茶でも行きましょうね」
そして、そのまま会話はフェードアウトする。
そして大体、その“都合”が合うことはない。
マッチングアプリでマッチした人との関係は、この言葉を最後に切れると言っても過言ではない。
……って、それは僕だけだろうか?
大阪弁でいう、「いけたらいくわ」のマチアプ版だろうか。
ゲイ版のマッチングアプリの話ではあるが、古今東西、どこの国でも、どの地域でも、年齢層が違っても、なぜかこういう会話で収束することが多い気がする。
もちろん、本当にノリのいい人や目的がはっきりしている人なら、会う約束なんて即日で決まることもある。
でも、9割方はこんな感じだ。
田舎に住もうが、都会に住もうが、海外に住もうが
(いや、海外はちょっと特殊かもしれないが)
わりかしこういう会話に落ち着く。
なぜなんだろうか。
偏見まみれに、ちょっと考えてみた。
ーそもそも会う気がない
マッチングアプリ内で八方美人的な使い方をしている人は、こういう会話でやんわり終わらせる方向に持っていくことが多い気がする。
そんな僕も、実はマチアプの八方美人である。
会う気はさらさらない人にでも、こういうことをガンガン言ってしまう。
要するに、嫌われるようなことを言いたくないのだ。
ー自分がどれくらいモテるのか確認している
マッチングアプリは、自分がどれだけ世間でモテるのかを確認するツールとしても優秀だと思う。
某ゲイマッチングアプリを見ると、「タイプ」や「気になる人」など、相手にアテンションを送れる機能がある。
どタイプの人や「いける人」をコレクションするための機能まである。

その数が増えれば増えるほど、自分のプロフィールのレベルや属性が上がっていく。
レベルが高いほど、世間からアテンションをもらえているということ。
つまり、モテているという指標になる。
実際、レベルの高い人を街中で見かけると、振り返るほどイケメンな人だったりする。
そんな仕組みがあるからか、レベルを上げることだけを目的にアプリをしている人、いわゆる「ブリ交換」をする人もいる。
なるほど、わかりやすく自己肯定感を上げられる。
ーそもそも目的がお茶じゃない
ヤリ目の人は、お茶なんていう馴れ合いに興味がない。
さっさと会って、さっさと結合したいのだ。

まあ、男のマッチングアプリの最終目的は、ある意味そこに帰結する気もするので、同じ男として一定の理解はしている。
ただ、同じ男でも、ゴールまで辿り着くスピードは人それぞれだと思う。
僕個人としては、シチュエーションにもよるが、お茶なりご飯なりして相手の人となりを知ってからまぐわいを交わすのが好みだ。
しかし他のユーザーにとっては、手っ取り早くさっさと気持ち良くなりたい人も多いのだろう。
そういう人にとっては、お茶やご飯なんてまどろっこしい。
うん、目的がはっきりしていて清いと思う。
マッチングアプリの世界線しか知らない僕からすると、昭和や平成初期の出会い方は少し不思議に感じる。
雑誌で文通をして、何通も手紙を交わした後にドキドキしながら会うとか。
ゲイバーのママが仲人役をしてくれるとか。
そういう出会いのチャンネルは、僕にとってはかなりマイナーだ。
中学生の頃から携帯電話を持ち、某有名出会い系サイトを使い、やがてアプリを使うようになった。
だから僕の出会いの9割は、マッチングアプリだ。
もしかすると、出会いが増えすぎたことによるマチアプ疲れというのも理由の一つかもしれない。
……というか、これが一番大きい気もする。笑
出会いのチャンネルがどれだけ多様化してデジタル化しても、断り方というものは、案外変わらないのかもしれない。
多分古今東西。
興味のない人への断り方は、
「また都合をつけてお茶でもしましょうね」
皆さんも、このセリフで終わったことありますか?
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