"Trenchtown Rock" (Bob Marley) 歌詞和訳 〜 「音楽でひとついいこと, それは音楽に打たれても痛くないってことさ」
One good thing about music, when it hits (you) you feel no pain, この冒頭の, つまり「つかみ」のワンセンテンスだけで 惹きつけられる(それが文字通り「つかみ」ですね)歌, そこにあのライヴ・ヴァージョンのグルーヴが加われば, もはや問答無用の「音楽のパワー」。これ以上, 言うことなし。言うことないのにまだ書くのか。書く行為は言う行為と違うのだ .. その意味では 音楽は そのどちらとも違う。音楽には くどくど言わなくても, だらだら書かなくても, 何か重要なものを伝えるだけの力がある。それでもまだ「書く」のか(笑)。
Trenchtown Rock 〜 歌詞和訳
ライヴの方が 断然いい
ボブ・マーリーは なんたってライヴがいい。一つ一つの曲で考えても, もちろん全てではないが, スタジオ・ヴァージョンよりライヴ・ヴァージョンの方がいい場合が多い。人それぞれの好みで違いはあろうけれども, 例を挙げれば "No Woman, No Cry", "I Shot the Sheriff", "Get Up, Stand Up", どれもライヴの方がいい。しかしこの曲, Trenchtown Rock, これはもうライヴの方が「断然」いい(ここで言ってるライヴは皆 1975年リリースのアルバム "Live!" 収録版)。
Grooving 🎶 と繰り返すコーラスが入るこの歌, ライヴ・ヴァージョンとスタジオ・ヴァージョンを比べてみれば, 正真正銘, その「歴然」たる グルーヴ, グルーヴ感の違い。
音楽によって足踏みやダンスなどの本能的な反応を引き起こし、聴衆を音楽へ参加させる場合にこの用語が用いられる。
Trenchtown Rock from Bob Marley and the Wailers' 1975 album Live!
もうこれは ライヴのその「現場」にいるような錯覚をもらえる「グルーヴ」感。
Trenchtown Rock, これはもうライヴの方が「断然」いい(ここで言ってるライヴは皆 1975年リリースのアルバム "Live!" 収録版)。
なんて書いておいてナンだが, 実は Trenchtown Rock に関しては, 今回 歌詞の和訳を試みるに当たり, 初めてスタジオ・ヴァージョンの存在を確認し, 音源をみつけ, 実際に聴いてみた。要するに, これまで聴いたことがなかったのだ。
Trenchtown Rock (A-side of 1971 single) by Bob Marley and the Wailers
https://en.wikipedia.org/wiki/Live!_(Bob_Marley_and_the_Wailers_album)#Track_listing に "Trenchtown Rock" A-side of 1971 single とあり,
確かに彼らの discography をチェックすると 1971年リリースのシングル曲の一覧の中に Trenchtown Rock が含まれている。B-side は何だったのかは筆者には不明。
兎にも角にも, ライヴ・ヴァージョンとはかなり違う雰囲気だ。やっぱライヴの方が「断然」いい。
この「歴然」たるライヴ・ヴァージョンとスタジオ・ヴァージョンの違い, 此処から話は一気に脱線するけれども, 筆者が個人的に思い出すのは, Cream "Deserted Cities of the Heart" .. この曲のスタジオとライヴ(の以下の一例)の違い, これは(これも)もうまるで 別の曲のようだ。
Deserted Cities of the Heart from Cream's 1968 album Wheels of Fire
そして,
Deserted Cities of the Heart (recorded on October 4, 1968, at the Oakland Coliseum Arena, Oakland, California) included on Live Cream Volume II, released on March 2, 1972 after Cream's 1968 breakup
ライヴ・ヴァージョンの方が Wheels of Fire って感じだね。
Wheels of Fire と言えば, もういっちょ(いや二丁?)脱線。インドに行ったりネタニヤフやイスラエルをこき下ろしたりの脱線話題。
インド, カルカッタ 「火の車」 1984 〜 イギリス, クリーム "Wheels of Fire" 1968
ネタニヤフとイスラエルをディスる Cream のアルバム 2枚
コルカタ(カルカッタ)で見た 「火の車」 は現実だったのか幻だったのか 〜 カルカッタ, 1984年1月4-7日
カルカッタ(コルカタ)で見た 「火の車」 は現実だったのか幻だったのか 〜 「全東洋街道」(藤原新也)を読み返し、最後に聴くのは クリーム "Wheels of Fire"
ではでは。
"Trench Town Rock" from Bob Marley and the Wailers' 1975 album Live! 〜 歌詞和訳
最初にことわり書きしておくと, この歌の歌詞, 普通に英語(いや, ジャマイカ英語と言うべきなのかもしれないが)で歌われている大方の部分は特に難しいことはないのだが, 其処彼処(そこかしこ!)に見られるパトワ語(あるいは ジャマイカ・クレオール語)と思われる単語やフレーズの部分については, 日本語にするのがかなり難儀, 要するに困難である。というか, 見ただけ聞いただけでは「分からない」に近い(*1)。で, 以下の歌詞和訳における訳注の * において, それに該当するものは *1 と, 太字で表わすことにした。
Trenchtown Rock from Bob Marley and the Wailers' 1975 album Live!
原詞 https://genius.com/Bob-marley-and-the-wailers-trench-town-rock-live-lyrics
音楽でひとついいこと,
それは音楽に打たれても痛くないってことさ
音楽でひとついいこと,
それは音楽に打たれても痛くないってことさ
だから音楽で俺を打ってくれ, 音楽で俺を打ってくれよ
音楽で俺を打ってくれ, 今すぐ音楽で俺を打ちのめしてくれよ
言わせてもらうぜ
(トレンチタウン・ロック)
あんなもの見るもんじゃない
(トレンチタウン・ロック)
大物でも雑魚(ざこ)でも (*2)
(トレンチタウン・ロック)
蒔いた種は自分で刈り取るのさ, 因果応報だよ (*3)
(トレンチタウン・ロック)
今や誰だって知ってるぜ
(トレンチタウン・ロック)
背を向けちゃダメなんだ
(トレンチタウン・ロック)
スラムに行ってみろ
(トレンチタウン・ロック)
子供たちを泣かせるな
(トレンチタウン・ロック)
なぜって 神に理由を説明しなきゃいけないんだぜ (*4)
グルーヴしてるかい (*5)
(グルーヴしてる)
キングストン12 (*6)
(グルーヴしてる)
キングストン12
(グルーヴしてる)
そうさ, キングストン12 だぜ
(グルーヴしてる)
キングストン12
そんな態度はやめてくれ (*7)
そんな態度はやめてくれ
俺を冷たくあしらおうとしたってダメさ (*8)
結局 お前は 俺を無視できないんだ (*9)
なぜって 俺はグルーヴしてるんだぜ, そうさ, グルーヴしてるんだ
言わせてくれよ, ひとついいこと, ひとついいこと,
それは そいつに打たれても痛くないってことさ
音楽でひとついいこと,
それは音楽に打たれても痛くないってことさ
だから音楽で俺を打ってくれ
今すぐ音楽で俺を打ってくれよ
音楽で俺を打ってくれ
今すぐ音楽で俺を打ちのめしてくれよ
見てみろよ
(トレンチタウン・ロック)
言っただろ, あんなもの見るもんじゃない
(トレンチタウン・ロック)
有力者でも雑魚(ざこ)でも (*2)
(トレンチタウン・ロック)
蒔いた種は自分で刈り取るのさ, 因果応報だよ (*3)
(トレンチタウン・ロック)
今や誰だって知ってるぜ
(トレンチタウン・ロック)
背を向けちゃダメなんだ
(トレンチタウン・ロック)
スラムに行ってみろ
(トレンチタウン・ロック)
子供たちを泣かせるな
(トレンチタウン・ロック)
なぜって 神に理由を説明しなきゃいけないんだぜ (*4)
グルーヴしてる (*5)
グルーヴしてる
グルーヴしてる
グルーヴしてる
そんなふうに振る舞ってくれ (*10)
そんなふうに振る舞ってくれればいいさ
俺を冷たくあしらおうとしたってダメなんだ (*8)
結局 お前は 俺を無視できないんだ (*9)
なぜって 俺はグルーヴしてるんだぜ, 神よ, 俺はグルーヴしてるんだ
言わせてくれよ, ひとついいこと, ひとついいこと,
それは そいつに打たれても痛くないってことさ
音楽でひとついいこと,
それは音楽に打たれても痛くないってことさ
だから音楽で俺を打ってくれ
今すぐ音楽で俺を打ってくれよ
音楽で俺を打ってくれ
今すぐ音楽で俺をぶちのめしてくれよ (*11)
そいつが トレンチタウンのロックなんだ
トレンチタウンのロックさ
トレンチタウン・ロック
トレンチタウン・ロック
トレンチタウン・ロック
トレンチタウン・ロック
トレンチタウン・ロック
トレンチタウン・ロック (*12)
…….. 🎶 …….. 🎶 …….. 🎶
訳注:
*1 ジャマイカ英語, パトワ語, ジャマイカ・クレオール語に関して, 筆者は全くの「ど素人」。以下, Wikipedia日本語版から転載。
ジャマイカ英語(ジャマイカえいご、Jamaican English)またはジャマイカ標準英語は英語の方言であり、独自の方法でアメリカ英語とイギリス英語方言の一部、またそれらが融合したものを含んでいる。ジャマイカ英語では通常はイギリス英語の綴りを使用するが、アメリカ式の綴りも使用される。イギリス英語の綴りが使用される単語には"theatre"(劇場)、"centre"(中心)、"favour"(好意)、"honour"(名誉)などがある。
言語間の区別については明確な線引きがある訳でなく連続的であるとされるが、ジャマイカ英語と、言語学でジャマイカ・クレオール語と呼ばれる言語や、あるいはラスタファリ運動が使用する語彙や言語の使用法と混同してはいけない。「パトワ」は本来いくつかのクレオール語を含む地域のフランス語を表す用語だが、ジャマイカにおいては、ジャマイカ人が伝統的にそれを「片言」あるいは正しくない英語と認識していたジャマイカ・クレオール語を指す。現代の言語学者の大部分は、クレオール言語は完全な言語という意見である。
ジャマイカ・クレオール語は、英語とアフリカの言語をベースにしたクレオール言語である。特にジャマイカにおいて、またジャマイカ系移民によって使用される。ジャマイカ英語、あるいはラスタファリアンの英語使用とは異なる。
局地的にはパトワ (Patois, Patwa) とも、あるいは単にジャマイカ語とも呼ばれる。日本においてはパトワ語と呼ばれる場合もある。
筆者は ボブ・マーリーを理解するに当たり重要な概念もしくは運動ではある「ラスタファリ」に深入りする意欲はないけれども, Wikipedia 上の説明のページは此処。
では, 訳注 *2 へ。
*2 Big fish or sprat .. Big fish は「大きな魚」, 転じて「大物」「有力者」。sprat はニシン科の小魚類, ここでは(「大物」に対する)「小物」, 言わば「雑魚」(ざこ)。
*3 You reap what you sow, これは元々「聖書」由来のフレーズ。「因果応報」は仏教用語だけどね(笑)。
You reap what you sow については, 下掲 note 第1章 "You reap what you sow 〜 新約聖書「ガラテヤ人への手紙」より, ってかこれ, 仏教用語の「因果応報」だね" 参照された詩, いや, された詞, いや, されたし。
*4 Cause you got to tell Jah, Jah, why .. Jah は
ヤー、ヤハ、ヤフ(Yah、Yahu)、またはジャー(Jah)は、聖書の神𐤉𐤄𐤅𐤄(ヤハウェ、ヤハヴェ、エホバ、ジャホービア)の短縮形で、唯一神を表す語。ハレルヤ(ヤハウェを賛美せよ)などの言葉のほか、エレミヤ、ヨシュア、イエス、イザヤ、ゼデキヤ、ネヘミヤなどの聖書に登場する王、預言者、ユダヤ人の名前に含まれている。欽定訳聖書では詩篇68:4にひとつ用例があり、エホバの証人の新世界訳聖書には多くの使用例がある。日本聖書協会の文語訳聖書でもヤハを用いる。
英語では「ジャー」と発音し、マーカス・ガーベイに端を発する宗教運動である ラスタファリ運動では好んでこの言葉を用いる。
このため、小説などで ラスタファリ文化を想起させる言葉として、この語は多用される。たとえばウィリアム・ギブスンは『ニューロマンサー』で軌道都市ザイオンのラスタファリアンに盛んに「ジャー・ラヴ」(「神の愛を」の意味で挨拶として用いられる)と言わせている。
*5 grooving は無理して日本語にしない方がいいでしょう。
グルーヴ(groove)とは、アフリカ系アメリカ人の音楽に由来する音楽用語。推進力のあるリズムの中でパターンが変化することによって生まれる効果や"感触"、「スウィング」の感覚である。
とりわけ、音楽によって足踏みやダンスなどの本能的な反応を引き起こし、聴衆を音楽へ参加させる場合にこの用語が用いられる。
語源は(アナログ)レコード盤の音楽を記録した溝を指す言葉で、波、うねりの感じからジャズ、ファンク、ソウル、R&Bなどブラックミュージックの音楽・演奏に関する表現に転じた言葉である。
現在は、素晴らしい演奏を表す形容詞(グルーヴィー,groovy)として用いられるほか、音楽のスタイル(例:レア・グルーヴ,Rare Groove)、リズムパターン(例:エイスノートグルーヴ,8th note Groove)を指す用語としてポピュラー音楽全般で用いられる。
*6 Kingston 12 は, ジャマイカ国営郵便局が設定した郵便区域。Bob Marley and the Wailers の音楽のルーツの地 Trench Town (Trenchtown) は, この郵便区域名で郵便サービスを提供されている。
Kingston 12 in the title is in reference to the numbered postal zones established by the national post office of Jamaica. Trench Town, the home of Bob Marley and The Wailers' musical roots, is serviced under the aforementioned postal zone name. "Grooving Kingston 12" is a lyric from the song "Trench Town Rock."
*7 No want you fe galang so .. これはもうどうしようもない。分からない(*1 参照)。頼みたくはないのだが, ついに, 初めて, ChatGPT に頼んでしまった(無料範囲内)。結果,
「No want you fe galang so」は、ジャマイカのクレオール語(パトワ)で使われる表現です。これを日本語に訳すと、文脈によって少し変わりますが、おおよそ以下のようになります:
日本語訳の例:
「そんなふうに振る舞ってほしくない」
「そんな態度はやめてほしい」
「そんなことしないで」
単語ごとの意味(参考):
No want = ~してほしくない
you = あなた
fe = to(英語の「to」にあたる前置詞)
galang = go along / behave(振る舞う、行動する)
so = そのように
*8, *9 You want come cold I up, but you can't come cold I up … これはかなり英米語的にはブロークンな感じに見え(「見える」だけのこと), 英米語で精一杯の筆者には日本語にしにくい。というか 解釈が容易でなく, ぶっちゃけ(ブロークンっぽい日本語, 笑)想像しながら日本語にした。"up" は "stand up" に膨らませて「ぶっちゃけ」意訳。
*10 *7 を参照。しかしここでは Want you fe galang so .. であって, No want you fe galang so .. の No が無い。もはやそれも気にしなくていいのかもしれないが(笑)。
しかし律義に, 実直にも, No が無いのを「気にしなくて」でなくて「気にして」日本語にしてみた。
*11 Brutalize me with music ... Brutalize は意味は「残忍に扱う」「残酷に扱う」といった意味の言葉だけど, これはもちろん, 此処では Hit me with music を更に強調・誇張, 大袈裟に表わしている, この歌におけるボブ・マーリー一流のラディカルな(ラジカルな, 急進的な, 根源的な)表現。
*12 It’s Trench Town (Trenchtown) rock .. 🎶
Trench Town (also Trenchtown) is a neighbourhood located in the parish of St. Andrew, part of which is in Kingston, the capital and largest city of Jamaica.
1957年、マーリーはセデラと共に キングストン郊外のスラム、トレンチタウン の官営地に引っ越す。マーリーたちが住む借地には、同じく引っ越してきていたバニー一家も住んでいた。二人はアメリカのラジオ局から放送される最新のR&Bや新しいスカ音楽などを聴き、音楽への探求を深めていった。新しい学校にも通うようになり、マーリーはこの頃から読書、特に聖書に親しんでいた。そして休み時間には友達とサッカーをしていたという。
1959年、マーリーはクイーンズ・シアターのタレント・ショーで初めて正式に大衆の前に立ち、歌を一曲披露、賞金1ポンドを獲得する。歌では食べていけないと心配したセデラの勧めで溶接工の仕事に就く。しかし仕事中に金属片が目に入り込むケガを負ったことをきっかけに、夢であったミュージシャンを目指す決意を固める。マーリーとバニーは、サード・ストリートに住んでいたシンガーのジョー・ヒッグスが開く無料の音楽教室に参加し、音楽的指導とラスタファリ運動の教えを受けた(マーリーたちはセカンド・ストリートに住んでいた。)。その際にウィンストン・マッキントッシュ(ピーター・トッシュ)と出会う。1961年、マーリーは既に作曲を始めており、レスリー・コングのビヴァリーズ・レコードの店へ売り込みに行くも門前払いを食らう。
マーリーは1962年のはじめから再び店を訪ねてオーディションを受け、自身の作曲した「Judge Not」を披露。その後ビヴァリーズ・レコードから「Judge Not」「Do You Still Love Me?」「Terror」の3曲を発表、ボビー・マーテル(Bobby Martell)名義では「One Cup Of Coffee」の1曲を発表した。
1963年、セデラがセカンド・ストリートの家を離れアメリカへ行くと、マーリーは トレンチタウンで 路上生活をするようになった。この時の体験が1974年発表のアルバム『Natty Dread』収録の名曲「No Woman No Cry』を生んだ。同年、マーリーはバニー・ウェイラー、ピーター・トッシュ、ジュニア・ブレイスウェイト、ビバリー・ケルソ、チェリー・スミスらと共にザ・ティーンエイジャーズを結成。後に彼らは名前をザ・ウェイリング・ルードボーイズ、ザ・ウェイリング・ウェイラーズと変更していくが、スタジオ・ワンのレコードプロデューサーであるコクソン・ドッドと契約する頃、最終的に ザ・ウェイラーズになった。
Kingston 12 in the title is in reference to the numbered postal zones established by the national post office of Jamaica. Trench Town, the home of Bob Marley and The Wailers' musical roots, is serviced under the aforementioned postal zone name. "Grooving Kingston 12" is a lyric from the song "Trench Town Rock."
Redemption Song 〜 歌詞和訳
Redemption Song 歌詞和訳
この曲は, スタジオ・ヴァージョンが素晴らしい。で, 当然, 何しろボブ・マーリーなんだから(!), ライヴ・ヴァージョンも素晴らしい(*a, *b)。
歌詞和訳は, 下掲 note の下に。
Redemption Song from Bob Marley & the Wailers' 1980 album Uprising, single released in the same year, on October 7
英語原詞 https://genius.com/Bob-marley-and-the-wailers-redemption-song-lyrics
ずっと昔, 海賊が, そうさ, 連中が 俺の身体を奪い
奴隷船に売り飛ばしたんだ
やがて連中は 俺を引っ張り出した
底なしの地獄, 奴隷船の船底から (*1)
だけど 俺の手は強く造られていた (*2)
全能の神の手によって
俺たちはこの時代に 前に進む
誇り高く
一緒に歌ってくれないか
自由の歌の数々を (*3)
なぜって 俺が持っているのはこれが全てなんだ
贖罪の歌, 救済の歌
自由を取り戻すための歌
精神の奴隷状態から 自分自身を解放するんだ (*4)
我々の心を自由にできるのは 我々自身だけなんだ
原子の力を恐れることはない (*5)
誰も時の流れを止められないんだから
彼らはいつまで 我々の預言者達を殺し続けるんだろう (*6)
我々が傍観している間に, 見て見ぬふりをしている間に (*7)
ああ, それもその一部分に過ぎないらしい
我々は 聖なる書の目的を果たさなければならない (*8)
一緒に歌ってくれないか
自由の歌の数々を
なぜって 俺が持っているのはこれが全てなんだ
贖罪の歌
救済の歌
自由を取り戻すための歌
精神の奴隷状態から 自分自身を解放するんだ
我々の心を自由にできるのは 我々自身だけなんだ
おお, 原子の力を恐れることはない
誰も 時の流れなんて止められないんだから
彼らはいつまで 我々の預言者達を殺し続けるんだろう
我々が傍観している間に, 見て見ぬふりをしている間に
そうだね, それもその一部分に過ぎないらしい
我々は 聖なる書の目的を果たさなければならない
一緒に歌ってくれないか
自由の歌の数々を
なぜって 俺が持っているのはこれだけなんだ
贖罪の歌
俺が持っているのはこれだけなんだ
救済の歌
自由の歌
自由を取り戻す歌
………………………………… 🎶
訳注 は, 上掲 note の中で。
………………………………… 🎶
*a
*b
ではでは。
付録: 911追悼で星条旗を身にまとったワイクリフ・ジョンが歌った Redemption Song への強烈な違和感
あれは酷かった。
さてさて。
War 〜 パレスチナ と ボブ・マーリー "War"
Bob Marley (February 6, 1945 – May 11, 1981) が 生前, パレスチナ/イスラエルの問題をどれだけ知っていたか, 認識していたか, それは知らない(一応 書いておくと, ラスタファリの運動における Zion は, いわゆる シオニスト=Zionist=ザイオニスト連中が大好きな シオン つまり エルサレム地方の「昔の名前で出ています」の ザイオン Zion ではなく, ラスタファリの思想上の「神の国」であるエチオピアを指す)。それから, 余談レベルの話題だが, Bob Marley の息子たちのうちの少なくとも何人かは, バカの付くイスラエル支持者の「莫迦」連中である(まぁ息子の言動と親の思想や言動などは本質的には無関係だが)。
ただ,
Until the philosophy which hold one race superior and another inferior, is finally and permanently discredited and abandoned 〜 Everywhere is War
日本語にするなら(意訳するなら),
ある人種(趣旨を踏まえれば この文脈においてはこれを「民族」という言葉に置き換えてもよいだろう)を優越であると見做し, 別の人種を劣等であると見做すような哲学(思想)が, 最終的かつ恒久的に信用されなくなり(支持されなくなり), そしてそれが放棄されるまでは, 世界中 何処にでも「戦争」が起きるだろう。
これは間違いなく, 一方で パレスチナ の民 のための言葉であり思想であり, #FreePalestine のメッセージになり得る言葉と言えるだろう。
