今日の自分へ #72 「大丈夫」と言う人ほど、静かに疲れている
夜になると、
昼間は気にならなかったことが、
急に胸に引っかかる日がある。
誰かに、
「大丈夫?」
と聞かれて、
「大丈夫」
と答える。
でも、
本当は、
疲れている。
本当は、
大丈夫ではない。
それでも、
いつものように答えてしまう。
「大丈夫です」
そう言えば、
話を終わらせることができるから。
心配をかけなくて済むから。
誰かの手を、
煩わせなくて済むから。
だから、
大丈夫と言ってしまう。
何度も。
何度も。
そうしているうちに、
自分でも、
本当に大丈夫なのか、
大丈夫じゃないのか、
分からなくなってしまう。
昼間は、
ちゃんとしている。
仕事もする。
人にも気を遣う。
頼まれたことも、
きちんとやる。
だから周りから見れば、
何も問題がないように見える。
でも、
一人になった夜に、
ふっと力が抜ける。
何もしたくない。
誰とも話したくない。
理由もなく、
胸の奥が重くなる。
そんな夜がある。
それはもしかすると、
「大丈夫」
と言い続けてきた心が、
ようやく静かになっただけなのかもしれない。
人は、
ずっと気を張ったままではいられない。
昼間に飲み込んだものは、
夜になって、
少しずつ戻ってくる。
だから今夜は、
無理に元気にならなくていい。
「自分は大丈夫じゃないんだよ」
そう思うだけでもいい。
誰かに言わなくてもいい。
ただ、
自分の中にある大丈夫じゃないことを、
知らないフリをしない。
それだけでいい。
今の自分をちゃんと認めて
そっと抱きしめてあげればいい。
温かいものを飲んで、
少し灯りを落として、
今日はもう、
頑張らなくてもいい時間にする。
いつも誰かに、
「大丈夫」
と言っている人ほど、
本当は自分に、
「大丈夫じゃなくてもいい」
と言ってあげる時間が
必要なのだ。
今夜くらいは、
無理に平気なふりをしなくていい。
静かな夜の中で、
少しだけ力を抜こう。
明日のあなたが、
今日より少しだけ、
自分の気持ちに優しくできますように。
【著作紹介】
心が沈んだ夜。
何もできない自分を責めた夜。
それでも、
もう一度前を向こうとしているあなたへ。
著者自身は日々のストレスから心と身体が壊れてしまいました。
命の危険を感じた出来事を通じ、
その中で気づいたことを、
「限界まで頑張った人が、
自分を取り戻すまでの記録」
として、3冊のKindle書籍にまとめました。
一度読んで終わる言葉ではなく、
苦しい夜に、
何度でも戻ってこられる場所として
置いていただけたら嬉しいです。
▼Kindle書籍はこちら▼
『私が壊れるまで
― 頼られる人ほど壊れやすい理由 ―』
『この頭痛、二日酔いじゃなかった
― 右椎骨動脈解離で生死の境を彷徨った40代の記録 ―』
『夜の底で見失った心を取り戻す: ─ 自己喪失から静かに回復していく30夜 ─』
明日のあなたが、
今日より少しだけ
呼吸しやすくなるように。
この本たちが、
あなた自身へ戻るための
小さな灯りになりますように。
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