右椎骨動脈解離 #0 「発症前夜」
「これは、私が『椎骨動脈解離』で生死の境を彷徨った時の記録である」
【実録】発症前夜はいつもどおりの楽しい夜だった
第一部 壊れる前
5月3日
その日は
大好きなメンバーたちと、盆踊りの道具の引っ越しをしてからの飲み会だった。
買い出しは、「食材班」 と 「酒班」 に分かれ、物資を調達してくる。
会場はいつもの生活館。そこで皆でつまみを作り、皆で飲む。
小学校のPTA父親委員会のメンバーが未だにコミュニティを続けている。先日還暦を迎えた誰よりも頼りになる「弥さん」のもと、20人程度が集まるコミュニティだ。最高のメンバーたちと仕事、家族、将来、身体のことなど、様々な角度からの情報が集まり酒のつまみになる。主に盆踊りと地域の祭りの出店を出している。そんな会である。
そして、この会のメンバーは歌がうまい。しかもプロ級がそろっている。
「弥さん」は、
細川たかし、松山千春、TUBEは絶品。
「タカさん」は、
永ちゃん、サザン、ハウンドドッグ。
「Qさん」は、
スターダストレビュー、T-BOLAN。
「さおりん」は、
演歌からTHE ROSEまで歌いこなす。
カラオケ好きの俺は、この中で自分の存在を出していかなければならない。
勝ち負けではない。
「俺がいるか、いないか」なのだ。
そして、行きついた先は、
このメンバーでは出せない領域の
「ハイ・キーボイスで攻める」
だった。
そこで、たどり着いた場所は、
「B'z」
「X」
「エアロスミス」
ここに活路を見出したのである。
タカさんからは、「福山が一番似てる」と言われるが、絶叫・シャウトしなければ達成感が感じられない。
生活館の近くには「カラオケ合衆国」がある。
(今日はなんだか帰りたいなあ・・・。)
そう思っていた・・・。
でもいつもどおりの展開になる。
「よし だいちゃん。渡米するぞ」
との声がかかる。
「渡米する」とは、このコミュニティで「カラオケ合衆国に行く!」ということである。
(そうだよねー・・・。そうなるよねー・・・。)
楽しくなれば歌いたい。酔っぱらえば歌いたい。
今までこのメンバーたちはこうして過ごしてきた。
もう少しで20年になる。
気づけば、
人生のかなり長い時間を、
このメンバーたちと笑って過ごしてきた。
5月3日 23時入店。
今日も楽しい!
サイコーだ!
稲葉浩志がカバーした「タッチ」、
B'zの「愛しい人よGood Night...」を
いつもどおり熱唱。
あとは記憶がない・・・・・・。
酔ってるし、歌ってアドレナリン出まくってるし、その時は痛いなんて言葉はどこにもない。
5月4日未明2時 帰宅。
(あー頭、痛てーな。また飲み過ぎたか。そうでもないと思うけどなあ)
そう思いながら帰宅する。
その痛みが、いつもの二日酔いとは違うことを、当然この時の自分はまだ知らない。
5月4日未明2時30分 就寝。
発症前夜はこんな感じであった。
まさか、
自分が椎骨動脈解離になるなんて・・・・・
そんなことは、
想像もしていなかった・・・・・
椎骨動脈解離の体験記はこちら
私は椎骨動脈解離で2ヶ月の療養を経験しました。発症から診断、入院、療養までの記録をシリーズとして残しています。
もし今、
身体からのサインに戸惑っている方がいたら、
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