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🌙#第三夜 自分の中の自分が薄れていく

夜が深くなるほど、
胸の奥で、
自分の輪郭がそっと
霞んでいく瞬間があります。

今日一日、
誰かの言葉に合わせ、
誰かの機嫌を読み、
誰かの期待に寄り添い続けて、

気づけば、
“自分の中の自分が薄れていく”

そんな静かな痛みに包まれる夜があります。

声を出しているのに、
その声に自分が宿っていない。

笑っているのに、
その笑顔の奥に自分がいない。

歩いているのか分からず、
足音だけが先に進んでいく。

「私って、どこにいるんだろう」

そんな問いが、
胸の底でゆっくり沈んでいく。

誰かに否定されたわけじゃない。

誰かに拒まれたわけでもない。

それなのに、
自分の存在が
世界からそっと遠のいていくような感覚。

その感覚は、
深い霧の中を彷徨っている迷子のようだ。


私にも、同じ夜がありました。

人の輪の中にいながら、
自分だけが透明になっていくような。

会話に混ざっているのに、
自分の言葉だけが空気に溶けていく。

誰かの役に立とうとするほど、
自分の輪郭が薄くなっていく。

あのときの私は、
“消えていく”のではなく、
“これ以上傷つかないように
自分を薄めていた”。


今なら分かります。

何かの世界に合わせるために、
誰かの世界の合わせるために、
自分を押し殺していた自分が、
「それは本当のあなたではない」と
静かに知らせていた証だったのだと。

でも、
あなたの中のあなたは消えていません。

ただ、
守るべきものを守るために
そっと奥へ引っ込んでいるだけなのです。


迷子の旅人へ。

あなたの中のあなたが薄れたのは、
生き延びるための選択だった。

その選択を、責めなくていい。

影響下無我(えいきょうかむが)
──周囲の影響に飲まれ、
 本来の自分が見えなくなること。

「自分の中の自分が薄れていくということ」

それは、
他人の声に自分が合わせ続けたことで、
自分の本音がじわじわと
消されていくということ。


明日の旅人へ。

薄れた自分は、
いつか必ず戻ってくる。

静かな場所で立ち返ったとき、
その輪郭は再び浮かび上がる。

今夜は、静かに深呼吸して眠ればいい。

おやすみなさい🌙



次作は、

🌙#第四夜 心が静かに迷い始める夜


どうぞお楽しみに🌙


もし今、
誰にも弱音を吐けず、
心が限界なのに動き続け、
静かに壊れかけている、
そんな夜の中にいるなら、
ここに救急箱を置いておきます。

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職場関係の悩み、
中年男性の心、
限界に近い弱った心を、
「静かに立て直す方法」で
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必要な夜に、
そっと開いてください。

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