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オリジナル×2曲(Fl+Cl)

 人間の耳には「知っている音楽を好意的に感じる」特性があると聞いたことがあります。たしかに、コンサートを聴きにいった際には知っている曲の方が安心して聞けますから、実感としても正しい気がします。元々は、動物として敵味方を峻別するための機能なのでしょう。話が脱線しますが、新曲のプロモーションに大金を投じることが可能なのは、大衆に繰り返し聞かせることで好感度が上がり、その結果売上が増えて投資分を回収できるシステムだからだと思います。

 いずれにせよ、コンサートに無名な曲、ひいては自作曲を持ち込むのは、観客ウケという点では不利です。しかし、自作曲には実は大きなメリットがあります。それは、「原曲の制約を受けない」という点です。

 以前にも書きましたが、音楽の根幹は、横糸が和声、縦糸がリズムといえます。和音(コード)には通常4つの音が必要ですから、楽器が3本以下だと既に足りないことになります。しかもそのうち1本は必ずメロディなので、それ以外の楽器で和音とリズムを表現しなくてはなりません。特に二重奏では1本でこれらを担当することになるため、元々無理があるわけです。メロディがコード外の音だったり、音楽としてのリズムと異なるリズムだったりすることは普通にあるわけで、少人数ではどうしても「ムリのある小節」が出来てしまいます。また、伴奏パートにメロディと異なる音を当てることで和音を作るわけですが、そうやって当てていった音をつないだ時に奇妙な動きになってしまうと、これまた音楽にならないわけです。いくら伴奏パートであっても、それぞれのパートがメロディックでなくてはなりません。

 このように、楽器の数が少なければ少ないほど、音楽を組み立てるのは難しくなります。そんな中で「メロディ・コード・リズム変更不可」という縛りプレイから解放され、決められた楽器編成に応じてイチから組み立てることを可能にするのが「自作曲」なのです。したがって、自作曲の方が、アンサンブルとして無理がなく、より完成度の高い譜面を書ける、といえるでしょう。

 今回ご紹介する2曲は、いずれもフルートとクラリネットの二重奏で、2分半ほどの小品です。

◆楽器を買ったよ

 私の家族が新しく楽器を買い替えた記念に作った曲です。楽器は高い買い物ですので、楽器屋さんで試奏する際には、期待も大きい反面不安も感じるものです。最終的に選んだ楽器は、これまでの楽器より音が良いとはいっても、鳴り方が変わるため慣れるまでは試行錯誤を要します。そういった、楽しい気持ちと少しの不安を織り交ぜた音楽になっています。

 テンポはもう少しだけ速くても問題ありません。あと、参考音源の、最後のフルートのトリルが酷いですが、楽譜作成ソフトから発音すると、どうしてもこうなってしまうので、ご容赦願います。

◆リハビリ二重奏曲 

 数年前に体調が悪く楽器を吹けない(どころか仕事にも支障があった)時期がありました。治療のお陰で回復しつつあった頃に、様々な思いを込めて作った曲です。あくまでリハビリですので、小さな音符は出てきません。それよりも、しっかり息を入れて音の響きを作ることが必要な曲です。

楽譜の取扱いについて

 以下の記事をご確認ください。

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