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君をのせて(2Fl)

 説明の必要はないと思いますが、1986年のジブリ映画「天空の城ラピュタ」の主題歌です。これまで意識したことはなかったですが、「君」は漢字、「のせて」は平仮名なんですね。

 現代において「きみ」という呼称は対等以下の相手にしか使いませんが、本来「君」という漢字は孟嘗君、春申君といった王族に対する敬称であり、たとえば「昏君(フンチュン)」は封神演義で紂王に殺される家臣が必ず叫ぶセリフです。歌詞を素直に解釈すれば、ここでの「きみ」はパズーからシータに向けた呼称であり、一定の敬意をこめて漢字表記を選択したものと考えられます。このように、漢字の「君」はある種の堅苦しさを持ち込むので、ラブソングのように親密さを前面に出す場合は平仮名表記が好まれるのでしょう。

 次に「のせて」ですが、シータは地球に乗ったわけではなく、また死なない限り降りることもできません。つまり、この「のせる」は乗降の意味ではなく、シータが生きていることを示唆する言葉です。ゆえに、漢字の「乗」を避け、平仮名表記を採用したのではないでしょうか。

 さて、今回のアレンジは、伴奏無しのフルート二重奏です。原曲そのままを二重奏に落とし込むことは難しいので、「大樹」というアルバムのオーケストラ演奏を参考にしつつも、二重奏らしさを優先して作譜しています。最初は暗いですが、だんだん盛り上がりますのでご安心ください。

◆参考音源

◆楽譜

楽譜の取扱いについて

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