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死の舞踏(Fl+Ob+Cl+Pf)

 今回取り上げますのは、フランスを代表する作曲家、カミーユ・サン=サーンスの「死の舞踏」です。真夜中に死神が奏でるヴァイオリンのメロディに乗って骸骨たちが踊り、明け方鶏の鳴き声とともに帰っていく、というストーリーに沿って展開される音楽であり、夜中の12時を知らせる時計の音がハープで、踊る骸骨の骨がぶつかる音がシロフォンで、また鶏の鳴き声がオーボエで表現されるなど、写実性に富んだ表現が特徴的です。なお、シロフォンのメロディは、サン=サンス自身の手によって動物の謝肉祭「化石」にも転用されており、むしろそちらの方が有名かも知れません(私は化石を先に知りました)。

 この曲の凄いところは、ソロヴァイオリンのE弦をE♭で調弦するように指示されていることです。これによって25~32小節の死神登場のテーマを開放弦(指で弦を押さえない)のみで演奏することが可能になります。弦楽器の開放弦は、指で押さえた場合よりも共鳴が強くなり、かつビブラートをかけられないこともあって、重厚な響きが得られます。しかし、その効果を狙うために楽器の調弦を変えてしまおうとは、普通の人は考えないと思います。この曲が作られたのは1874年で、日本でいえば明治初期にこんなユニークな曲が作られていたとは信じられない思いです。

 さて、アレンジはフルート、オーボエ、B♭クラリネット、ピアノの4重奏です。曲のカットはありません。オーボエはコーラングレへの持ち替えがあり、そこだけ譜面がin Fに変わりますので注意してください。49~65小節はオーボエのままでも演奏可能な音域ですが、音色的にコーラングレが望ましいです。455小節以降はAsまで下がりますのでオーボエでは吹けません。どうしてもオーボエで吹かざるを得ない場合は、463~472小節を1オクターブ上げるしかないでしょう。

 練習番号Kのフルートの装飾音符が難関で、装飾音符を前に出すより拍の頭に入れるイメージの方が吹きやすい気がします。それ以外は・・・まあ練習すれば吹けるでしょう。難曲ですが、ぜひチャレンジしてみてください。

◆楽譜

楽譜の取扱いについて

 以下の記事をご確認ください。

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