お人形の夢と目覚め(Fl+Cl+2Fg)
ご自宅の湯沸かし器は、どこのメーカーでしょうか。日本でのシェアは、リンナイとノーリツがともに約40%で拮抗し、この2社で8割以上を占めているそうです。お風呂が沸いた時に鳴るチャイムは、リンナイがヨハン・パッヘルベル作曲「カノン ニ長調」で、ノーリツがテオドール・エステン作曲「お人形の夢と目覚め(Dolly's Dreaming and Awakening)」です。
「お人形の夢と目覚め」はピアノ曲です。子供にも演奏できるように書かれているため、ピアノ教室のコンクールや発表会でしばしば演奏されますが、逆にそれ以外で耳にする機会は殆どありません。ですので、この曲を最初に採用したノーリツの担当者の方は、御自身または御家族がピアノ経験者じゃないかと推察します。いずれにせよ、その方のお陰で、多くの日本人が知っている有名曲になりました。
演奏時間3分弱の小品ですが、細かく表題が付いており、情景をイメージしやすくなっています。
Cradle Song
Dolly Sleeps
Dolly's Dream
Dolly Awakes
Dolly Dances
こうして見ると、Dollyに仮託していますが実際は2歳ぐらいの小さな女の子なのでしょう。人形が踊ったらホラーですよ。
それにしても美しい曲です。アンサンブルでは音色の対比を使えるので、ピアノの原曲以上に色彩豊かで暖かい響きになりますね。
お風呂がわいたメロディは、中盤の " Dolly's Dream " です。夢の世界ですので、速くなり過ぎないようゆったり演奏するのが良いでしょう。一方、終盤の " Dolly Dances " はスケルツァンドなので、あまり遅いとリズム感が出ません。作曲者の意図よりだいぶ速いとは思いますが、参考音源(♩=132)ぐらいが私は好みです。最終盤に16分音符のスケールが出てきますが、C dur なので難しくはないでしょう。
◆楽譜
特に " Dolly Dances " では、メロディを担当する楽器が次々と交代しますので、メロディから伴奏に回った時に音量を落とさないと、何が何だか分からない音楽になってしまいます。しっかりメロディを聴いて、それを上回らないよう注意して演奏してください。
楽譜の取扱いについて
以下の記事をご確認ください。
