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汐留の街を盛り上げる。積み上げた5年間と、その先の6年目へ。

こんにちは。
合同会社ChStyle代表の山下大輔です。

以前、こんな記事を書きました。
「汐留イタリア街でフードイベントをゼロから立ち上げた話」

コロナ禍で賑わいを失われた街を、地域の皆様と一緒に、イベントを企画し、運営してきた話です。
ありがたいことに、たくさんの方に読んでいただきました。

あの記事を書いた時、僕はこう締めくくっていました。
「食を通じて、街に賑わいを創出できるように貢献していきます。」

前回の更新から約2年経過し、イベントがどうなってきたのか。
その続きを書こうと思います。

イベントの実績報告

2022年春、2日間累計来場者数約3,000人から始まったイベントは、
関係各所の皆様のおかげで大きく成長することがしました。

そして2026年春。今年の開催も無事に終え、次は6年目へ向かいます。

来場者数人数や出店数から振り返っていきます。

フェーズ1:手探りの1年(初年度)

初年度は、とにかくトライアンドエラーの連続でした。

2022年秋「汐留マーケット✖️ビアガーデン」からテントの物販ブースを追加し、抽選会も導入開始。
2022年冬「汐留クリスマスマーケット」では、初の平日開催かつ3日間開催。
パフォーマーを集めてのライブステージをスタートさせ、WINS汐留の協力いただき、有馬記念のライブビューイングも実施させていただきました。

来場者数を増やすためにはまずは企画を増やすこと。
企画を増やせば、当然出店者やパフォーマーの誘致のタスクが増え、運営もやることが増える。
当たり前のことですが、初めてやることはいくら想定し、準備をしても当日には、想定外の出来事が起こります。

その度に、応急的な対応、原因追及と根本的な解決策の検討、次回出店者への対応、新たな予算の確保。
とにかくがむしゃらに駆け抜けたのが2022年でした。

フェーズ2:ビアフェスタへの転換

2年目に入り、ある程度の感覚を掴んできた僕らが次に本格的に始めたのは、来場者数を上げていくことでした。

「そろそろ、あのイベントの季節だよね」

地域住民の方、地域にお勤めの方にそう認知されるイベントでありたい。
そのためには、テーマを定める必要がありました。

「そろそろ、あの季節だよね」と言えるイベントってなんですか?
と聞かれたら、どんなイベントをイメージしますか??

プロジェクトメンバーで会議をしたり、飲食出店者のオーナーやスタッフ達にも情報収集しました。

お花見や夏祭り、縁日、花火大会。
ハロウィンやクリスマスもありますよね。
その中で僕がイメージしたものは、オクトーバーフェストでした。

オクトーバーフェストは、もともとドイツのミュンヘン発祥の世界最大規模のビール祭りで、毎年9月中旬から10月上旬に開催されています。
日本での初開催は2003年。
横浜赤レンガ倉庫が原点とされており、同じ年に日比谷シティでも開催され、2006年からは日比谷公園でも開催され、今ではすっかりお馴染みのイベントになりました。

ビールの良いところは、楽しみ方がたくさんあること。

日本のメジャーブランドのピルスナーをビアガーデンのようにドラフトで楽しむ方法、地方のビールメーカーが出すご当地ビールを出すのもあり。
ドイツやベルギーなどの欧州系のビールを出すこともできるし、日本のブリュワリーが出すこだわりのクラフトビールもある。
クラフトが入ると、ビールが苦手な人でも飲めるビールも出てくるし、
ビールの種類が増えれば、それに合うフードも充実してくる。
多種多様な表現ができるところから、テーマをビアフェスタに舵を切ることにしました。

ビールをネタに職場の同僚とのコミュニケーションを増やす。

開催時期も2023年から4月の2週目か3週目に開催することをベースに作るようにしています。
イタリア街は、平日はオフィス街、土日は住宅街という二つの顔を持ち合わせている地域です。
どうせ地域の方に喜ばれるなら、オフィスワーカーにも貢献できる何かをしたいとなったときに、ビールと食事は、いいネタになると考えました。

そして4月は、異動の時期で、新しい体制が動き出す会社が多い。
新入社員や新しい部署に入ってきた人が同僚と仲良くなれるきっかけもつくれる。
そういう思いを持って、初めて金曜土曜の2日間開催をやってみることにしました。

結果は、当たりでした。
汐留町会関係者が近隣オフィスやビルのテナント様への告知も強化していただき、2023年春は、金土開催にもかかわらず、前年の2倍近い方がご来場されました。

フェーズ3:来場者1万人への挑戦

来場者数が伸びて一安心していたところ、とあるプロジェクトリーダーが
どうせやるなら「1万人規模のイベントにしよう!」と言い始めたのです。

「それはさすがに厳しくないか?」
というのが最初の僕の正直な印象でした。

「いいっすね!!やっちゃいましょう!!」
先に火がついたのは、現場を動かしているプロジェクトメンバーでした。

そこからの彼らの動きはとてつもなかった。
イベント全体のSNSの発信を強化したり、それを出店者が出店者のフォロワーに働きかけられるようにしたり。

ライブステージに出演するパフォーマーの中でも集客力がある方をスカウトしたり、個人的に飲みに行ったり。

イベントを盛り上げたいという想いが、こういった草の根運動的なアナログな人とのつながりを増やしていて、その熱が、多方面に広がっていって

「あの人が言うなら、行こう!」
「あの人に久々に会いたいから来た」
そんな方が多く来場されているんだろうなと感じます。

当初の目標よりも早い、2024年春の段階で見事累計来場者数約1万人を達成することができました。

なぜ、ここまで人が集まるのか?

イベントを開催する度に、一緒にイベントを作ってくださっている汐留町会の皆様から驚かれているのが集客力です。

イベント関係者の方がご来場いただいた時にも
「ビアフェスタという企画いいですよね」
「料理のクオリティもいいですね」
というようなコンテンツの良さをお褒めいただきます。

ただ、個人的に感じている集客力の原因は、
「イベントに関わっている人の熱が周りに伝わっていること」と
「イベントを一緒に盛り上げたいという熱が伝わっている人に出店していただいていること」
だなと感じています。

フェーズ4:中身にこだわる

2日間の累計来場者がコンスタントに1万人をクリアした今、次の段階に今来ています。
と言うのも、開催している汐留西公園のキャパシティはすでに目一杯。

出店者は増やせないし、来場者も大幅に伸ばすことも難しい。
そこが増やせない以上、売上に限度がある。
昨今の多方面でコストアップした情勢の中、予算がなければアップグレードも難しい。
つまり、これ以上、何かを加えるには、何かを減らすしかない。

来場者が増えるといいこともありますが、一定数のトラブルも発生します。
トイレやゴミに関しては、来場者と比例して必ずおきます。
また、イベントをやる上では、必ずイベントと相性がよろしくない方がいらっしゃいます。
特に気をつけなければいけないのは、音に関することです。
例えば、静かな空間を提供する必要があるような業種の方であったり、人が多すぎることにナーバスになる住民の方もいらっしゃって、ごく一部ですが、批判の声をいただくこともあります。

僕らにできることは、そういった方への配慮しながらの運営すること。
イベントを運営する以上、地域の方に意義があり、価値あるコンテンツを届けられるようにより意識してつくっています。

地域の方のウェルネス向上に寄与できるように。

今年2026年は、地域の方のウェルネス向上への取り組みをより強化しました。

日本の睡眠業界を盛り上げるために生まれたコミュニティSleep Network Hub「ZAKONE」の特別体験ブースを設置。
協賛企業5社に出展いただき、睡眠の質を高めていくためのサプリメントやアイテムの配布や、ピロー、クッションを使ったヘッドスパ体験を行い、より地域の方への睡眠の価値を高められるような場を提供しました。

またパフォーマンスステージでは、
「食育絵本&食育クイズ」の特別講演を企画。
美味しい野菜や果物の見分け方などを絵本とクイズで楽しくレクチャーしていただき、親子で楽しんで参加される方もいらっしゃいました。

地域のダンススクールの方に出演いただいており、子供達が活躍する姿は、周りに活気を与えていきます。

イベント2日目には必ず清掃活動を行い、ゴミを拾うなど、公園をキレイな状態を維持できるように引き続き、運営に努めています。

イベント立ち上げから学んだこと

今までの話だけだといいことづくめだったように見えるかもしれませんが、順風満帆だったわけではありません。

私自身、イベント業を生業としていたわけではなく、
元々は「汐留の街を盛り上げてくれる人を募っている」と言う声に対して、
「自分に何かできることがあるならやってみよう」くらいの気持ちで始まったのです。

実際立ち上げてみると、1人のお客さんとして参加していた時にはわからなかった裏方のことに驚くことばかり。

フードイベントとして、最重要な飲食物の提供については、
保健所に対しての企画書などの提出物、提供メニューの制限、出店者への衛生面の指導など、細かくやる必要があります。
また、電力供給や
またイベント出店に慣れていない出店者の中には、悪気なくルール違反をされるスタッフがいらっしゃるなど、小さなトラブルやクレームにつながることもありました。

また、屋外イベントでは天候の影響も大きいです。
ある時は、イベント1日目の夜に天気が荒れ、翌朝会場に準備に行ったら、設置していたテントが強風で飛ばされたことで、設営が遅れて、出店者さんに迷惑をかけたこともありましたし、
大雨が降り、想定より売上が伸びない日もありました。

毎度何かしら起きる想定外の出来事に、毎回自分の身体とメンタルを試される時は今でも続いています。
何かが問題が起これば、応急処置的な対応をし、次に向けて解決策を講じる。
毎回、マニュアルの厚みが増していきます。

その度に思うことは、自分の捉え方の大事さと仲間の存在のありがたみです。
マニュアルと聞いて、読みたくなる人はあまり多くないですよね?
マニュアルは読む側に回ると少しめんどくさいものと言う先入観が僕にはありました。
今は、違います。
マニュアルは自分と仲間のやってきた経験値の集大成で、マニュアルの厚みが人間としての厚みだと思ってやっています。

ボランティアスタッフだからこその学び

このイベントのプロジェクトスタッフの多くは、ボランティアで成り立っています。

公園のイベントに携わる仕事をやってきた自分の力を会社以外で試したい。
学生時代に大学祭の実行委員会をやっていたので、社会人になっても何かしら携われるならやりたい。
街づくりや地域貢献に興味があり、経験を積みたい。
音楽が好きで友人や活躍できる場を作りたい。
という方々が集まっています。
中には、「元々は来場者だったけど、スタッフのみんなが楽しそうだから、自分のやりたい!」と言って入ってきた方もいらっしゃいます。

このボランティアスタッフがすごいんです。
僕が学生時代に体験した日雇のアルバイトスタッフよりもよっぽど意識が高い。
お金ではない価値をスタッフ業務に求めているので、やらされている感が全然ない。

・自分の特技が誰かの役に立つ喜び。
・自分のアイデアや意見を自分の手で実現していく面白み。
・普段関わることがない異なる世代、異なる業界・業種の人たちとの仕事をすることで得られる刺激やヒューマンスキルの向上。

そして、毎度毎度一番の盛り上がりを見せるのがプロジェクトスタッフの打ち上げ。
近々行われる打ち上げも今から楽しみです。

彼らから学ぶこと

僕がプロジェクト全体を仕切っているのですが、逆に彼らから学ぶことばかりです。
特に感じることは、体験を楽しむ力。
仕事としてやる以上は、クオリティへのこだわりを持つ。
だから議論もするし、白熱することもある。
普段会社の業務をやっているので、負荷もかかるし、疲れるし。
中にはMTG中に居眠りする人がいたりするくらい。
でもそれを楽しんでいるのです。

プロジェクトスタッフの中には、プロジェクトの経験を自分の武器に変える人もたくさんいます。
いずれ起業したいと言う思いを持つメンバーもいるので、経験をもとに個人の人脈づくりに活かしたり、別での自分の仕事を増やすような動きをしたり。

そういう熱くて、パワフルな面を持つ人もよくよく聞くと、
「元々はやりたいこととかあまりなかった」
「スタッフは仲良い友達に誘われたから」
と言う人も多数。

「やりたいことがわからない」
「何が好きなのか、何が得意なのかわからない」
「だけど、何かしら行動する気はある人たち」
そういう普通の20代30代の社会人たちがたくさんいるんだなということに気付かされます。

そう言う意味でもこのイベントは、継続してやる意義があるなと感じます。

6年目に向けて

2026年春の開催も無事に終わりました。
そして改めてこうやって記事にまとめていると、こういうイベントをつくれていることがありがたいことだなと感じます。

一緒につくってくださっている汐留町会の皆様や関係各所の皆様
出展者の皆様、協賛企業の皆さん
来場してくださるお客様。
スタッフのみなさん、ありがとうございます。

実は、今回のイベントの終盤にある有名な日本酒メーカーの役職者の方とお話しすることができました。
イベントの盛り上がりを見て、「来年は一緒にイベントをやりたい!」とおっしゃっていただき、後日、その日本酒メーカーさんが出店されていた日本酒のイベントに遊びに行き、社長さんとのご挨拶させていただきました。

6年目は、また違ったテイストのビアフェスタになるかもしれません笑

それもこれもここまで積み上げてきたものがあるからこそ。
ここまで続けてきたからこそ、出会える人がいます。
そして、ここまで続けてきたからこそ、新しい展開も生まれています。

その話は、また今度書こうと思います。

「食を通じて、街に賑わいを」

2022年、偶然の繋がりから始まった自分の挑戦。

・人が集まり
・人がつながり
・また新しい挑戦が生まれる
汐留のイベントがそんな場所になるように、これからも尽力していきます。

合同会社ChStyle
代表 山下大輔

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