信じる経営が、未来をつくる ―スポーツの感動は、やがて「地域」や「産業」の希望になる―
連日、オリンピックで世界が熱狂しています。
夜中に目を覚ましては観戦し、
朝起きては結果をチェックする。
日本選手の活躍に胸が熱くなり、
海外選手の背景にある人生に心を打たれる。
スポーツは、勝敗だけではありません。
人の時間と、選択と、積み重ねが可視化される場所だと思っています。
そんな中で、ひとつのニュースが、私の中に深く残りました。
■ 2000万円という“数字”よりも大きなもの
フィギュアスケート・ペアで世界の頂点に立った
三浦璃来 × 木原龍一。
所属先である
木下グループ が、
総額2000万円規模の特別ボーナスを検討しているというニュース。
https://hochi.news/articles/20260218-OHT1T51141.html?page=1
一見すると「高額報奨」の話に見えます。
しかし、このニュースの本質はそこではありません。
11年以上にわたり、結果が出る前から一人のアスリートを信じ、支え続けてきた企業の姿勢。
私はそこに、強く心を打たれました。
■ 2013年、無名の23歳に向けた“投資”
2013年、23歳だった木原龍一選手。
当時の日本では、ペア競技は決して人気種目とは言えず、
スポンサーも集まりにくい分野でした。
「将来メダルを取れます」
と断言できる状況ではなかった。
それでも木下グループは契約した。
理由はシンプルです。
結果が出てから支援するのではなく、
結果が出る“前”から支援する。
この考え方は、経営の世界でも簡単ではありません。
短期的なROI(投資対効果)を見れば、
合理的とは言えない判断だったかもしれない。
それでも、信じた。
ここに、経営の哲学を感じます。
■ 結果が出なくても、支援は止まらなかった
その後、木原選手は競技を続けますが、
すぐに世界の頂点へ行ったわけではありません。
順位は少しずつ上がる。
しかし、圧倒的な結果には届かない。
2018年にはパートナー解消。
多くの人が「引退」を意識してもおかしくない局面。
それでも木下グループは、支援を続けた。
これはもう、スポンサーという関係を超えています。
「一緒に歩む」関係です。
■ 2019年、新たな出会いと再スタート
2019年、三浦璃来選手と新ペアを結成。
ゼロからのスタート。
ここでも木下グループは支援を継続。
そして誕生したのが、
「りくりゅう」という最強ペア。
やがて国内外で結果を出し、
ついに世界の頂点へ。
その演技の背中にある
「木下グループ」のロゴ。
あれは広告ではなく、
11年分の覚悟だと感じます。
■ 2000万円は“報酬”ではなく“感謝”
今回検討されている2000万円。
これは成果に対する単なる報酬ではありません。
よく続けてきた
諦めなかった
信じさせてくれてありがとう
その感謝の形だと思います。
木原選手の
「木下グループがいなければ今の自分はありません」
という言葉が、すべてを物語っています。
■ 経営と地域づくりにも通じる話
私は、この話を「スポーツの美談」で終わらせたくありません。
これは、
人を信じて投資する経営
短期ではなく長期で育てる経営
の成功事例です。
地域づくりも、観光も、教育も、産業も同じです。
すぐに成果が出ることは、ほとんどありません。
でも、
信じて、支えて、続けた場所には、
必ず“芽”が出る。
■ 私自身も、支えられている
私自身、日々の仕事の中で、
多くの方に支えられています。
地域の皆さん。
企業の皆さん。
行政の皆さん。
仲間たち。
厳しい意見をくださる方々も含めて。
結果が出ない時期も、
迷っている時も、
「一緒にやろう」と言ってくれる人がいる。
それは、とてつもない力です。
だからこそ、
信頼に応える側であり続けたい。
■ 信じる力は、未来をつくる
人は、すぐには花開かない。
でも、信じて支え続ければ、
可能性は必ず育つ。
りくりゅうの金メダルは、
その証明だと思います。
追伸
連日、遅い時間・早い時間に仕事をしていますが、
TVのオリンピック中継をBGMにするつもりが、
気づけば本気で応援している自分がいます(笑)
スポーツはやっぱりいい。
そして、その裏にある人と人の物語は、もっといい。
