【発声器官の初期化プロセス】「あっ」から始まる無意識の防衛本能
こんばんは、船長のrinrinです。
皆様、今日も一日の過酷な航海、本当にお疲れ様です。
皆さんは、日々の生活の中で誰かからふいに話しかけられた時、自分の第一声がどのようになっているか意識して観察してみたことはありますか?
例えば、お店のレジで「袋はご利用ですか?」と聞かれた時や、ふいに着信音が鳴って電話に出る時、自分の第一声がどのようになっているか意識したことはありますか?
そんな不意打ちのシチュエーションにおいて、多くの人が無意識のうちに発してしまう「ある言葉」があります。
それは、「あっ、はい」「あっ、大丈夫です」「あっ、もしもし」といったように、言葉の先頭にくっついてくる「あっ」という短い発声です。
思い返してみると、心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
今回は、この日常に潜む謎の現象、「発声器官の初期化プロセス」について、少し深く掘り下げてお話しさせてください。
突然のエンカウントと心のスイッチ

日々の航海の中で、一人でいる時や何かの作業に没頭している時、私たちは常に自分自身の思考の海を漂っています。
頭の中で今日の予定を考えていたり、ぼんやりと景色を眺めていたり。そんな「オフ」の状態の時に、他者から突然投げかけられる言葉は、いわば不意打ちのエンカウントです。
この時、脳内では劇的な変化が起きています。内なる世界を漂っていた意識を、一瞬にして現実の「対人モード」へと急ブレーキをかけて方向転換させなければなりません。
この「あっ」という短い発声は、内なる世界から現実の社会モードへと急ブレーキをかけて方向転換するための、脳内システムの起動音のようなものなのでしょう。
敵意のない証明としてのクッション

この現象をさらに注意深く観察すると、非常に興味深い事実が浮かび上がってきます。
それは、家族や親友といった本当に気の置けない相手には、この「あっ」が出現する確率が極めて低いということです。 親しい人からの問いかけには、システムをわざわざ初期化せずとも、シームレスに「うん」「違うよ」と即答することができます。
つまりこの謎の助走は、「距離感のある他者」に対してのみ発動する特別な機能なのです。
これは、「あなたの言葉を確かに受け止めましたよ」「急に話しかけられて少し驚きましたが、私に敵意はありませんよ」と瞬時に伝えるための、無意識の防衛本能であり平和のサインです。
もし、レジで「袋いりますか?」と聞かれて、一切の間や感情を交えずに「不要です」とロボットのように即答したら、相手に冷たい印象を与えかねません。
「あっ」というワンクッションを置くことで、私たちはコミュニケーションの波風を立てないようにする高度な処世術を無意識に使っているのです。
不器用な助走を許容する

会話の途中で自分の「あっ」に気づいてしまい、「なぜもっとスマートに即答できないのだろう」と、少しだけ気恥ずかしくなる瞬間もあるかもしれません。
しかし、それは決してコミュニケーションのエラーではありません。相手に丁寧に向き合おうとする「心の準備体操」の証です。
発声器官を一生懸命に初期化して、滑り出すように言葉を紡ぐ。そんな不器用だけれど人間らしいバグなら、そのままにしておくのも悪くありません。
次に誰かから「あっ」というクッション付きの返事を受け取った時は、その0.5秒の間に作動した見えない配慮に、そっと共感してみてはいかがでしょうか。そこには、言葉以上の優しい響きが隠されているはずです。
それでは、明日も皆様にとっていい航海でありますように。….乾杯!🥃✨
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