【威厳の喪失】残り数メートルのごまかし。横断歩道で起きる実存的気まずさ
こんばんは、船長のrinrinです。
皆様、今日も一日の過酷な航海、本当にお疲れ様です。
海賊たるもの、いかなる時も冷静沈着であれ。荒れ狂う嵐が来ようとも、巨大な海王類が姿を現そうとも、船長は堂々としていなければなりません。しかし、そんな威厳に満ちた私のプライドを、一瞬にして粉々に打ち砕く日常のトラップが存在します。
それは、街の至る所にある「横断歩道」です。
本日は、誰しもが一度は経験するほどではありませんが、私の絶妙に気まずい「横断歩道の速度エラー(不自然な減速)」についてお話ししましょう。
点滅信号という名の「出航の合図」

港町(市街地)を探索していると、行く手を阻むように現れる横断歩道。ちょうど差し掛かったタイミングで、青信号がチカチカと不穏な点滅を始めます。
海賊の直感、いや、人間の悲しき防衛本能とでも言いましょうか。あのリズミカルな点滅を見ると、脳内で「急げ!取り残されるぞ!」という強烈な警報が鳴り響きます。
「帆を張れ!全速前進だ!」
心の中でそう叫びながら、私は躊躇なく小走りを開始します。手荷物をしっかりと抱え、少し前のめりになりながら、白い縞模様が描かれたアスファルトの大海原へ勢いよく飛び出していくのです。
この時の私は、目的の宝島へ向かって一直線に進む、勇ましい海賊船そのものです。
航路半ばで気づく「致命的な計算ミス」

しかし、勢いよく横断歩道の中間地点あたりを過ぎた頃、突如として脳内のレーダーが極めて冷静な計算結果を弾き出します。
「……あれ? これ、走らなくても普通に間に合うな?」
そう、点滅のペースと対岸までの残りの距離を改めて測ってみると、わざわざ息を切らして小走りするほどの切迫感は全くなかったのです。むしろ、このままのペースで突っ切ると、向こう岸に着く頃にはまだ青信号が点滅すら終わっていない可能性すらあります。
勢いよく飛び出した手前、このまま走り続けるのは逆に不自然です。「無駄に焦っている余裕のない人」に見えてしまい、海賊船長としての威厳が保てません。私は瞬時に、苦渋の「減速」の決断を下します。
残り数メートルの「すまし顔」と気まずさ

問題は、その減速の仕方とタイミングです。
ついさっきまで「急いでます!」というオーラを全開にして小走りしていた人間が、横断歩道の残り数メートルで、突然ブレーキをかける。そして、何事もなかったかのように背筋をスッと伸ばし、すまし顔で通常歩行に戻るのです。
この時の、あの言葉にできない気まずさと言ったらありません。
信号待ちをしている対向の歩行者や、停止線で止まっている車のドライバーたちの視線が、一斉に私に突き刺さっているように感じます。「あ、この人、途中で間に合うって気づいて急に歩き始めたな」と心の中で笑われている気がしてならないのです。
私は、まるで「いや、最初から少しジョギングがしたかっただけですが何か?」といった風を装い、無駄に遠くの景色を眺めたり、服の裾を直したりしながら、残りの数メートルを優雅に歩き切ります。内心は冷や汗でびっしょりだというのに。
信号の点滅時間に翻弄され、自らの速度を見誤り、勝手に気まずくなる。これもまた、現代という予測不能な海を生き抜くための、小さな試練なのかもしれません。
皆様も、横断歩道での「小走りからの急激なすまし顔」にはくれぐれもご注意ください。その不自然な減速と顔の引きつりは、周りの人々から見ると想像以上にバレているものです。
それでは、明日も皆様にとっていい航海でありますように。….乾杯!🥃✨
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