転勤と出産で一時停止した私のキャリア。選び直したら、自分らしく働けるようになった話
たまたま経験できた在宅ワーク
2019年、私は正社員を辞めてパート勤務に切り替えていました。これからも夫の転勤が不定期に続くなかで、正社員としてキャリアを積み上げていくのは難しいと感じていたからです。
次の転勤までの「つなぎ」。そんな思いを抱えながら、週3日のパート勤務をしていました。
そんなとき、前職の会社から「後任が決まるまで、業務委託で手伝ってほしい」と声をかけてもらいました。条件はフルリモート。退職しても、わざわざ自分を頼ってもらえたことが嬉しく、時間の余裕もあったので、二つ返事で引き受けることにしました。
初めての在宅ワークは、新鮮な体験の連続でした。
稼働管理表を自分で作って共有し、請求書を準備する。ときには電話でやり取りしながら(当時はまだオンラインミーティングが当たり前ではなかった)仕事を進めていく。
「あれ、出社できなくても働けるんだ」と、私は心が揺さぶられました。もしまた転勤になったとしても、これなら仕事を続けられるかもしれない。これは転勤族である私にとって大きな希望であり、キャリアの選択肢を広げる原点になったのです。
出産を控え、またゼロになる不安
在宅での業務委託のお仕事は順調に進んでいましたが、心の奥底にはじつは不安も渦巻いていました。
当時の私は、SNSでこうつぶやいています。
「漠然とした不安がすごい」
「自分の市場価値って何だろう」
「正社員を辞めなければ良かった?」
最近、漠然とした不安がものすごい。
— だま|おうちで働く二児の母 (@DGoodliving) January 15, 2020
現在パートで働いていることに対して。出産に対して。子育てに対して。産後再就職できるのかに対して。家計に対して。
自分の市場価値…
価値を高めるための武器はなんだ…
正社員を辞めなければ良かった?でも辞めなければ別居しかなかった。
ぶつぶつ
2020年の夏には、第一子の出産を控えていました。つまり、せっかく始めた在宅の仕事も、またすべて止まってしまうことがわかっていたのです。
これからはじまる「子育て」という未知すぎる世界を前に、先行きが見えない不安がありました。
なんとかここまで繋いできた(つもり)の私のキャリアは、ここで終わっちゃうのかな…。
そう思うと悲しくなって、いままで自分がやってきたことはいったい何だったんだろう?と、虚しい気持ちを感じていました。「正社員」という安定に戻るべきなのでは、と考えてしまう自分もいました。
いや、でも。
— だま|おうちで働く二児の母 (@DGoodliving) January 15, 2020
実際子育てって想像しているより大変かもだし、楽しいかもだし。
正社員は、強い。(手厚い、かな?)
結局私は、正社員へのこだわりが捨て切れてないようだ。契約、派遣、パート、在宅等…色んな働き方から、ライフスタイルに合うものを選べれば良いのかもしれない。#妊婦#キャリア
完全にストップしたキャリア
2020年春、後任(出社可能な社員)が見つかったとのことで、9ヶ月間続いた業務委託の仕事が終了しました。そして同じ年の7月には第一子を出産。私のキャリアは完全にストップしました。
初めての子育てに追われながら、毎日は慌ただしく過ぎていきました。新卒入社した会社の同期たちも出産ラッシュで、育休中の彼女たちの集まりに時々呼んでもらっていました。
彼女たちには確実に戻れる場所(職場)がある一方で、私には育休もなければ、戻れる場所もない。彼女たちと比べて、転勤や退職の繰り返しでキャリアを積み重ねられないことに、ずっとモヤモヤしていた私。今後のキャリアのことを思うと、どうしたらいいのか見当がつかず、不安を感じていました。
自分で「選び直した」働き方
それでも、心の奥には「一度在宅で働けた」という小さな経験が残っていました。
パソコンひとつで家から仕事ができること。会社に属さず、個人の名前で仕事をすること。自分の努力で、収入を得られること。その体験が「もう一度挑戦してみよう」という気持ちの支えになっていました。
ここ最近ずーっと悶々としていたキャリアについて、ドキドキしつつ夫と話し合い。
— だま|おうちで働く二児の母 (@DGoodliving) September 24, 2023
諸々考慮して、暫くは在宅の仕事を増やしフットワーク軽く居た方が良いみたい。お互いに私の正社員復帰は諦めている←文字にすると悲しい…
まぁ生き急がなくても良いのかも◎
しっかり計画しても崩れるものだから笑。
子育ての合間、検索窓に「在宅ワーク」と打ち込んでできることを探しました。最初は小さな案件から。少しずつ挑戦を重ねるうちに、気付けば私は「フリーランス」になっていました。
成り行きフリーランスの今とこれから
今の私は、オンライン秘書・ライター・そして社労士(準備中)という3つの柱を組み合わせて働いています。
保守的な自分にとって、個人で稼ぐフリーランスだなんて、一生交わることのない世界線だと思っていました。だけど、いろいろな仕事を組み合わせて、自分のスタイルを作っていく感覚は、意外にもとても楽しいんです。
もちろん、不安がゼロになったわけではありませんし、ここが最終的なゴールかと聞かれるとそれもわかりません。だけど、正社員じゃなければキャリアは築けない──そう思い込んでいた頃の私と比べると、ずっと自由で、自分らしい働き方をしていると感じます。
偶然出会えた在宅ワークの経験。そして、出産で一度はストップしたものの、自分で選び直して、気付けばまた繋がっていた私のキャリア。
一見途切れたように見えても、それはあくまで「一時停止」であって、また再発進できる。
「ピンチはチャンス」とは、よくいったものです。
この先でも、きっと一時停止することがあるだろうけど、その度にまた選び直して再出発すれば良いんだよと、私は思います。
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