競技人口が減っている今だからこそ、競技会が必要だと思う理由
「競技人口が減っている。」
この言葉を聞くたびに、競技会の数を減らした方がいいのではないか、という意見を耳にすることがあります。
でも私は、そうは思いません。
むしろ、競技人口が減っている今だからこそ、競技会には大きな意味があると感じています。
競技会は、ただ順位を決めるための場所ではありません。
目標ができるから練習を頑張れる。
本番でしか得られない緊張感がある。
他の選手の演技を見て刺激を受け、自分の課題に気づく。
そして、ダンスを通じて人とつながる。
そんな「成長のきっかけ」が詰まった場所です。
私自身も、競技会を通して多くのことを学んできました。
勝ったときの喜びよりも、思うような結果が出なかったときの悔しさの方が、今の自分をつくってくれたように思います。
「あの時もっと練習していれば。」
「次はもっと良い演技をしたい。」
その積み重ねが、ダンサーとしてだけでなく、人としても成長させてくれました。
そして今は、選手としてだけではなく、競技会を開催する立場にもなりました。
競技会をつくることは、決して簡単ではありません。
会場を押さえ、審査員をお願いし、多くの準備を重ねても、「参加者が集まるだろうか」と不安になることは何度もあります。
それでも続けている理由があります。
競技会が終わった後に、
「次も頑張ろうと思えました。」
「初めて出場したけど楽しかったです。」
「また目標ができました。」
そんな言葉を参加者の皆さんからいただくたびに、競技会には数字では測れない価値があると実感するからです。
競技人口が減っているから競技会を減らす。
その考え方も理解できます。
でも、目標となる舞台が減れば、挑戦する人も減ってしまうかもしれません。
だから私は、「競技人口が減っているからこそ、参加したくなる競技会をつくること」が大切だと思っています。
初心者でも挑戦しやすいカテゴリー。
ショーダンスやプロアマなど、さまざまな楽しみ方。
勝敗だけではなく、一人ひとりが「出てよかった」と思える大会。
そんな競技会が増えれば、ダンススポーツの未来はもっと明るくなると信じています。
私はこれからも、選手として踊るだけでなく、競技会をつくる立場としても挑戦を続けます。
競技会は、順位を決めるためだけの場所ではありません。
人が成長し、人と人がつながり、ダンス文化を次の世代へつないでいく場所です。
だから私は、これからも競技会を大切に育てていきたいと思います。
