『FFⅢ』の戦闘は、ジョブチェンジするほど面白い。ファミコン版・全22ジョブ徹底紹介
1990年に発売されたファミコン版『ファイナルファンタジーⅢ』。
本作を語るうえで、絶対に外せないのが
「ジョブチェンジシステム」です。

戦士、モンク、白魔道師、竜騎士、忍者など、その数は全22種類。
ただ職業を選べるだけではありません。
敵やダンジョンに合わせて編成を変えること自体が、攻略の一部になっていました。
『FFⅢ』はシリーズで初めて、ジョブチェンジと召喚魔法を本格的に採用した作品です。任天堂の作品紹介
※注意!この記事では、リメイク版ではなく「ファミコン版」の仕様を紹介します。
ジョブチェンジが戦闘を変えた
戦闘は4人パーティーによるコマンド選択式です。しかし、ジョブによって能力値、装備、魔法、固有コマンドが大きく変化します。
武器を両手に持つ二刀流や、前列・後列の概念も重要です。
攻撃回数が増えると「○ヒット」と表示され、何度も斬りつける演出には爽快感がありました。
さらに、同じジョブを使い続けると「熟練度」が上昇。
攻撃力や命中率、攻撃回数、特殊コマンドなどが強化されます。熟練度の仕組み
ファミコン版では、転職する際に「キャパシティ」を消費します。
まったく違う系統のジョブへ転職するほど、多くのキャパシティが必要でした。
キャパシティの仕組み
魔法は白・黒・召喚の3系統。MPは一つの数値ではなく、魔法レベルごとの使用回数制です。
そのため、強力な魔法をいつ使うかという判断も重要でした。
最初のジョブ
たまねぎ剣士
4人が最初に就いているジョブです。
序盤の能力は非常に低く、装備も限られているため、クリスタルから称号を受けたらジョブチェンジするのが基本。
しかし、レベル90付近から能力が急成長し、レベル99では全能力値が99になります。
入手困難なオニオン装備をそろえれば、最後に大逆転する隠れた最強候補です。

風のクリスタル
戦士
剣を中心に戦う、最も分かりやすい前衛ジョブです。力と素早さのバランスがよく、アイスアーマー等の属性耐性ある装備も可能。
序盤では頼れる存在。
固有コマンドはありませんが、二刀流による通常攻撃だけで十分なダメージを与えられます。
モンク
素手による攻撃を得意とする格闘家です。
レベルや熟練度が上がるほど素手が強くなるため、武器代を節約できるのも魅力。
体力が高く、最大HPを伸ばしやすいという利点もあります。
白魔道師
ケアル、ポイゾナ、レイズなどの白魔法を使う回復役です。クラス7までの白魔法を扱えますが、防御力は低いため後列が基本。
長いダンジョンでは、白魔法の残り回数がパーティーの命綱になります。
黒魔道師
ファイア、ブリザド、サンダーなど、クラス7までの黒魔法を使う攻撃役です。
敵の弱点を突けば大ダメージを与えられます。
一方で打たれ弱く、魔法の使用回数にも限りがあるため、通常戦闘での使いすぎには注意が必要です。
赤魔道師
クラス4までの白魔法と黒魔法を使い、剣や盾も装備できる万能型です。
回復、攻撃、前衛の補助を一人でこなせるため、序盤では非常に便利。
ただし、物語が進むほど、専門職との能力差が目立つようになります。
火のクリスタル
狩人
弓矢を使い、後列から攻撃できるジョブです。ファミコン版ではクラス3までの白魔法も使えるため、攻撃と回復補助を両立できます。
ただし、矢は攻撃するたびに消費されるうえに、防具も弱めです。
リメイク版の「みだれうち」は、FC版にはありません。
ナイト
戦士を強化したような重装備の前衛です。
剣や盾、重い鎧を装備でき、瀕死の仲間が攻撃されると自動でかばいます。
派手な固有コマンドはありませんが、攻撃と防御の両面で安定したジョブです。
シーフ
素早さに優れ、「ぬすむ」と「とんずら」を使えます。
「とんずら」は通常の敵から確実に逃げられる便利なコマンド。(通常の逃走と同じく、逃げ腰で大ダメージを受けやすくなるため注意)
先頭にしておけば鍵のかかった扉を開けられるため、戦闘以外でも役立ちます。
学者

「しらべる」で敵のHPを確認し、「みやぶる」で弱点を発見する分析役です。
属性を変化させるボス・ハイン戦では、その能力が特に役立ちます。
属性付きの本を武器にできますが、体力は非常に低め。
なお、アイテムの効果を高める能力はリメイク版の要素で、FC版にはありません。
水のクリスタル
風水師
MPを消費せずに「ちけい」を使い、その場所に応じた特殊攻撃を発動します。
地震、かまいたち、渦潮、雪崩など効果は多彩。
ただし、FC版では失敗することがあり、その場合は最大HPの4分の1にあたる反動ダメージを受けます。
竜騎士

槍を装備し、「ジャンプ」で空中へ飛び上がるジョブです。
ジャンプ中は敵の攻撃を受けず、次のターンに上空から攻撃します。
ガルーダ戦で大活躍するなど、特定のボス攻略と強く結びついたジョブでした。
バイキング
斧やハンマーを振り回す、力と体力に優れた前衛です。武器の多くが雷属性を持つため、水上や海中の敵に強いのが特徴。
FC版には敵を引きつける「ちょうはつ」はなく、純粋な重量級戦士として戦います。
空手家
モンクの上位にあたる格闘ジョブです。素手でも高い攻撃力を発揮し、体力もトップクラス。
「ためる」で次の攻撃を強化できますが、3回ためると爆発してHPが半減します。

ためている間は防御面も弱くなるため、ロマンと危険が隣り合わせです。
魔剣士

暗黒剣を装備できる特殊な戦士です。
暗黒剣による攻撃は、攻撃を受けると分裂するモンスターの増殖を防ぎます。
さらにFC版では、エアロを除くクラス3までの白魔法も使用可能。
リメイク版の「ぜんぎり」はありません。
幻術師
召喚魔法を使う最初のジョブです。
ただし、召喚獣の「白」と「黒」の効果がランダムで発動するため、狙った結果が出るとは限りません。
その不安定さも含めて、召喚獣を呼び出す楽しさを最初に味わわせてくれるジョブです。
吟遊詩人
竪琴を装備して「うたう」で攻撃するほか、「おどかす」で敵のレベルを下げ、「おうえん」で味方の攻撃力を上げます。直接的な強さは控えめですが、支援に特化した個性的な存在。
装備する竪琴によって攻撃の性質も変わります。
土のクリスタル
魔人
黒魔道師の上位ジョブで、クラス8を含むすべての黒魔法を使用できます。
フレアなどの最上位魔法を扱える、本格的な攻撃魔法の専門家です。
しかし、登場時期が遅く、すぐ後に賢者が手に入るため、活躍期間が短いのが惜しいところ。
導師
白魔道師の上位ジョブです。ケアルガ、アレイズ、ホーリーなど、すべての白魔法を使用可能。
回復量と魔法使用回数に優れ、終盤の激しい全体攻撃を支えてくれます。
猫耳のようなフードも印象的でした。
魔界幻士
召喚魔法の「合体」効果を使える、幻術師の上位ジョブです。
ランダム性がなくなり、召喚獣の最も強力な攻撃を確実に発動できます。
バハムルなどによる全体攻撃は、終盤の敵にも絶大な威力を発揮します。
禁断の地
賢者

白魔法、黒魔法、合体召喚魔法のすべてを使える最強の魔法職です。
回復、攻撃、補助を一人で担当できるため、終盤のパーティーでは圧倒的な存在感を放ちます。
魔道師系ジョブの役割をほぼ一人でこなしてしまう、FC版らしい豪快な最終ジョブです。
忍者

オニオンソード以外のほぼすべての武器と、オニオンシリーズ以外の防具を装備できる最強クラスの前衛ジョブです。
力、素早さ、体力が高く、専用武器の手裏剣は高額だが驚異的な威力。
ただし、FC版には「なげる」コマンドがなく、手裏剣を装備して攻撃すると1回で消費されます。
ジョブに正解はあっても、遊び方に正解はない

『FFⅢ』には、序盤だけ強いジョブ、特定のボスで輝くジョブ、終盤に圧倒的な力を見せるジョブがあります。
竜騎士で空へ跳び、魔剣士で分裂を止め、学者で弱点を見破る。
苦戦したらレベルを上げるだけではなく、「仕事を変えて戦い方を変える」という選択肢がありました。
もちろん最終的には忍者と賢者が強力です。しかし、効率だけでは語れない個性が全22種類に詰まっています。
強さとは、一つの道を貫くことだけではない。
必要なときに役割を変え、仲間と足りない部分を補い合うこと。
その面白さを、ファミコンという小さなカセットの中で教えてくれた作品。それが『ファイナルファンタジーⅢ』だったのです。
最高まで読んで頂きありがとうございました。
