「損すると2倍ツラい」ってホント?投資を始める前に知っておきたい“リスク許容度”の話
「ちょっと投資を始めてみたいけど…もし損したら、どうしよう…」
そんな不安、ありますよね?
実は、それはあなただけじゃありません。
人は「損」を「得」の2倍ツラく感じる――これは、心理学の研究でも証明されていることなんです。
この記事では、そんな“心の揺れ”と上手につきあいながら、投資と向き合うために大切な「リスク許容度(=どこまでの値下がりに耐えられるか)」について、わかりやすくお話しします。
まずは“少額から始めて、値動きに慣れること”がカギ
「これから投資を始めたい」と思っているなら、
最初に知っておいてほしいのは――
投資では、値上がりもあれば、必ず値下がりもあるということ。
そのうえで、まずは生活に支障が出ない小さな金額で積み立てを始めて、
自分の“心の反応”を観察することが、いちばん安全で現実的な第一歩です。
人は「損したときの気持ち」が2倍ツラい
「上がったときはうれしいけど、下がったときは…胃が痛い」
そんな経験、ありませんか?
実はこれ、“ロスアバージョン”=損失回避バイアスと呼ばれる人間の心理です。
ノーベル経済学賞を受賞したカーネマン博士とトヴェルスキー博士の研究では、
人は同じ金額でも、「損したとき」の痛みを「得したとき」の2倍も強く感じる
ということが実験で証明されました。
初心者ほど“あわてて売ってしまう”リスクが高い
価格が下がると、
「やっぱりやらなきゃよかった…もう売っちゃおう…」
と焦ってしまいがち。
これを“狼狽売り(ろうばいうり)”と言います。
でも、このタイミングで売ってしまうと――
実は、あと数日待てば戻ったというケースが多いんです。
「ベストな5日間」を逃すだけで、リターンが大幅ダウン
たとえば、2004年〜2024年までのS&P500(米国の代表的な株価指数)を使ったシミュレーションでは、
たった5日間(=最も上がった日)を逃しただけで、最終的なリターンが約38%も減ってしまった
という結果があります。
つまり、焦って売ることで“おいしいタイミング”を逃してしまいやすいんです。
市場は「大きく下がる」こともあるけれど…
たとえば、2020年のコロナ・ショックでは、
世界の株価をまとめた「MSCIワールド指数」が、
たった1ヶ月で▲34%も下がったことがありました。
「投資ってやっぱりこわい…」と思った方も多かったはず。
でもその後はどうなったかというと――
約1年でほぼ元の水準まで戻ったんです。
市場は「下がる」だけでなく、「回復する力」も持っているということを忘れないでください。
リスク許容度=“心の耐震強度”
投資を続けていくためには、
「どこまで下がっても、自分は冷静でいられるか?」
という“メンタルのゆとり”がとても大事です。
✅ はじめは、少額でOK
✅ 値動きに慣れることが大切
✅ 感情が揺れたときこそ、売買を焦らない
✅ リスクを正しく理解すれば、“損”がこわくなくなる
繰り返しになりますが…
投資の最終判断と結果は、あなた自身の責任になります。
だからこそ、心とお金、両方の準備が整ってから始めましょう。
そのうえで、コツコツと、あなたらしいペースで進めていけば大丈夫。
“ゆっくり、だけど確実に増やす”ことを目指していきましょう。
この記事を読んで、
「自分にもできるかも」「まずは少額でやってみよう」と思えたら、
それが最初の“リスクとの上手なつきあい”です。
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