シニアライフを楽しもう!(53)=ラグビーを観戦しよう(その1)=
皆様、こんにちは。
私は、間もなく70歳になるチ~タラといいます。
お金に関するアドバイスや提案等を行うファイナンシャル・プランナー(FP)をしています。
本稿では、60歳以上の方々を「シニア」と呼ばせていただきますが、私は、自分自身がシニアであることもあり、シニア向けのライフプランニングなどを生きがいにしていこうかなと考えています。
今回は、「ラグビーを観戦しよう(その1)」をテーマとし、ラグビー競技の基本的事項などについてお話しします。
私は、自分でラグビーをプレイした経験はありませんが、40年以上前にテレビで早明戦(早稲田大学対明治大学)を観て、そのプレイの激しさや攻守が目まぐるしく変わるところが何とも面白く、たちまちラグビーの魅力に取り憑かれました。
その後、同志社大学のバックスとして華麗なサイドステップで相手を抜き去る平尾誠二選手(故人)のファンとなり、ますますラグビーに引き込まれていきました。
平尾選手は、冷静な判断力でチームを勝利に導く司令塔として大活躍し、全国大学ラグビー選手権3連覇を果たした後、神戸製鋼ラグビー部に所属して日本ラグビー選手権7連覇を達成しました。そして、選手を引退した後は、日本代表監督としてチームを世界レベルに近づけようと腐心し、“ミスターラグビー”と言われました。
改めて、平尾誠二氏のご冥福を心からお祈り申し上げます。
以下、本稿では、ラグビーの魅力を精一杯お伝えしたいと思います。
ラグビーの基本は、とてもシンプル(注193)
(注193)本項の記載は、次のサイトの記事などを参考にしました。
https://www.okayamajuniorrugbyschool.com/learnaboutrugby
〇 ラグビーの試合時間
ラグビーの試合時間は、前半40分、後半40分の合計80分です。
〇 ラグビープレイの基本
ラグビープレイの基本は、たった3つだけです。
・ 前へ進む:ラグビーは、ボールを持って前へ進むスポーツです。ボールを前へ蹴ることもできます。
・ 後ろへパスする:味方にボールをパスするときは、前へではなく、後ろへパスします。
ちなみに、ボールを前へ落とすと「ノック・フォワード」(Knock forward)という反則、前へ投げると「スロー・フォワード」(Throw forward)という反則になります。また、ボールより前にいる選手がプレイしてしまうと、「オフサイド」(Offside)という反則になります。
・ 相手を止める:相手チームの前進を止めようとするときは、現にボールを持っている相手に対して正しい方法でタックルしなければなりません。
ちなみに、①相手選手の肩から上を狙ってタックルすると、危険なので「ハイタックル」という反則になるほか、②ボールを持っていない選手にタックルすること(ノーボールタックル)、③パスされたボールを受け取ろうとしている選手やキックされたボールを取ろうとしてジャンプした選手に対してタックルすること(アーリータックル)、④パスやキックをした選手に対して遅れてタックルすること(レイトチャージ又はレイトタックル)、⑤相手を抱えるようにして倒すのではなく、自分の腕を伸ばして振り回すようにして引き倒すこと(スティフアームタックル)も禁止されています。
〇 ラグビーの“3つの基本原則”
ラグビーを初めて学ぶ際に、戦術や高度なプレイを覚える必要はありません。
世界トップレベルのユースを育成する際にも、最初に教えるのは次の3つの原則だそうです。
(1)前へ進む(Go forward)
ラグビーは、いかなる状況においても「前」を目指すスポーツです。
ただし、前に進むための手段は、ラン・(後ろへの)パス・キックと、いろいろあります。
(2)仲間を支える(Support)
ラグビーは、1チーム15人で構成され、「フィフティーン」と言われます。
そして、チームを動かすのは、サポート(Support) という考え方です。
これは、「味方が倒れたらそのすぐ後ろに立つ」「困っている味方の近くに寄る」「味方のパスを受けられる位置に走る」ということです。
これらはすべて「味方を助ける」行動であり、選手たちは、ジュニアの頃から、パスした後の動き、タックルした後の立ち上がり、味方との距離感など「プレイをした後の行動」(After Action)を徹底的にたたき込まれます。
(3)スペースを見つける(Find Space)
ラグビーは、「相手を避けて進む」スポーツでもあります。
「空いている場所を見ること」「そこへ走ること」及び「そこからボールを前へ運ぶこと」は、体力や体格の差に左右されない基本スキルです。
小柄な選手にとっては、以上のような「スペース感覚」が特に重要です。
フォワード(8人)

バックス(7人)

熊谷市役所ホームページ
https://www.city.kumagaya.lg.jp/about/soshiki/sogo/sportstown/rugbyinfo/knowledge/position.html から引用
フィフティーンは多様性に富んでいる(注194)
(注194)本項の記載は、次のサイトの記事などを参考にしました。
https://the-ans.jp/analysis/152031/
フィフティーンは、8人のフォワード(FW)と、7人のバックス(BK)に大別されます。
〇 フォワード
フォワードは、背番号1番から8番までの選手で、スクラム(次回説明)を組むメンバーでもあります。その内訳は、1番と3番がプロップ(Prop:PR)、2番がフッカー(Hooker/HO)、4番と5番がロック(Lock/LO)、6番と7番がフランカー(Flanker/FL)、そしてナンバーエイト(Number Eight/NO8)です。
また、フォワードは、1番から3番までのフロントロー(front row:最前列)、4番と5番のセカンドロー(second row:第2列)及び6番から8番までのバックロー(back row:最後列)に分けられます。
フォワード8人の重要な役割はボールの奪取で、相手との接触が多いことから、体格に優れた選手が当てられます。
・ プロップ:1番と3番
相手フォワードと直接組み合う、スクラムの要です。
とにかくパワーのあることが求められ、ラインアウト(次回説明します)では味方を持ち上げ、モール(次回説明します)では体で相手を押し込む役割があります。
・ フッカー:2番
スクラムの中心をつとめる選手です。
また、スクラムの際にスクラムハーフが投入したボールを脚で掻き出す役割があります。
さらに、ラインアウトではスローワーをつとめることも多く、器用さも必要なポジションです。
・ ロック:4番と5番
スクラムではフロントローを押し込み、ラインアウトではジャンプしてボールを掴(つか)む役割があるため、長身で跳躍力のある選手が当てられます。
右側のロック(5番)は、スクラムでもパワーが求められるため、左側のロック(4番)よりも体格のいい選手が当てられます。
・ フランカー:6番と7番
スクラムでは左右の端から押し込む役割があります。
また、突進してくる相手にタックルする勇気が必要で、虎視眈々(こしたんたん)とボール奪取を狙い、スティール(注195)なども得意としています。
攻撃でも、ボールを持って敵陣を突破する機動力が求められ、攻守に豊富な運動量が求められるポジションです。
・ ナンバーエイト:8番
“フォワードのリーダー”とも言うべきポジションです。
スクラムでは後ろへ送られてきたボールを持って前進し、セットプレーではサイドアタックの中心的な役割を担うなど、縦横無尽にフィールドを走り回ります。
攻守にわたってチームの中心となるため、身体能力だけでなく、的確な状況判断力が求められます。
(注195)スティール(Steal)とは、タックルで倒れた選手からボールを奪うプレイです。以前は「ジャッカル」と呼ばれていました。また、ラインアウトで相手のボールを奪うプレイもスティールと呼ぶことがあります。
https://www.jsports.co.jp/rugby/about/guide_glossary/
〇 バックス
バックスは、背番号9番から15番までの選手で、その内訳は、9番がスクラムハーフ(Scrum-half/SH)、10番がスタンドオフ(Stand-off/SO)、11番と14番がウィング(Center/WTB)、12番と13番がセンター(Wing/CTB)、そして15番がフルバック(Fullback/FB)です。
また、バックスは、9番と10番のハーフバック(half backs)、11番から14番までのスリークオーターバック(three-quarter backs)及び15番のフルバック(full back)に分けられます。
バックスは、得点を奪うのが最大の役割で、スリムで足が速い選手が多く、攻撃の際にパスやキックを使えるテクニックが求められます。
・ スクラムハーフ:9番
スクラムではボールを中に投入するや、すぐ後ろに回ってボールを取り出す役割を担います。また、ボールをパスすることによって攻撃のリズムを生み出すことが求められるため、高い状況判断力と俊敏性が必要とされます。
比較的体の小さい選手が活躍するポジションです。
・ スタンドオフ:10番
スクラムでは離れたところに位置し、スクラムハーフから最初のパスを受けるため、キックする、パスする、自ら走るなどを瞬時に判断し、バックス陣を率いて攻撃を指揮する役割を担う、“チームの司令塔”です。
・ ウィング:11番と14番
“翼”という言葉のとおり、攻撃の際には最もタッチラインに近い大外に位置し、快足を飛ばしてトライを奪う役割を担います。また、守備の際には陣地を回復するためのキック力が求められます。
・ センター:12番と13番
攻撃の際にはスクラムハーフから受けたパスをウィングへ送り、守備の際はタックルで相手を食い止める、いわばバックス陣における“縁の下の力持ち”です。
オフロードパス(注196)を得意とする選手が多いのも特徴で、パワーとスピードの両方が求められます。
・ フルバック:15番
チームの最後尾に位置する、まさに“最後の砦”です。
陣地を回復するためのキックを力強く、かつ、正確に蹴ることが求められます。また、後方から味方へ指示を出すことも重要な役割です。
(注196)オフロードパス(off-load pass)とは、タックルを受けながら行うパスを指します。
https://www.jsports.co.jp/rugby/about/guide_glossary/
選手の体型はポジションによって本当に様々で、フィフティーンの中には、身長が2メートルで体重100㎏の選手がいるかと思えば、身長が160㎝台の選手もいます。また、大きな体で走るのが遅い選手がいるかと思えば、短距離走なら陸上競技選手に勝るとも劣らない俊足の選手もいます。
ラグビーは、まさしく「多様性」に富んだスポーツなのです。
ラグビーの得点方法
ラグビーの得点方法には、次の5種類があります。
〇 ペナルティトライ(7点):相手の反則がなければトライが成立したと認められる場合に与えられます。キックは行われません。
〇 トライ(5点):相手のインゴール内でボールを地面につけることで成立します。
〇 コンバージョンキック(2点):トライの後に与えられるキックで、ゴールポストの間、クロスバーの上を越えると得点になります。
〇 ペナルティキック(3点):相手の反則があった場合に与えられるキックで、ゴールポストの間、クロスバーの上を越えると得点になります。
〇 ドロップゴール(3点):プレイ中にボールをワンバウンドさせて蹴り、ゴールポストの間、クロスバーの上を越えると得点になります。
イエローカードとレッドカード
ハイタックルなどの重い反則をして、レフリーからイエローカードを出されると、選手は10分間の退場処分(シンビン:sin bin)となります。
また、レッドカードを出されると、その選手は試合終了まで時間制限のない退場処分となり、その時点からチームは1人少ない状態で戦うこととなります。
以上、ラグビー競技の基本的事項などについてお話ししました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。ご意見・ご感想がありましたら、コメントを付けていただければありがたいです。
次回は、今回に引き続き、ラグビーの魅力などについてお話しします。
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