【創作大賞2026】【01】落ちこぼれ武器使い達の異世界冒険記
太古の昔、突如異世界に次元を超えて未来の地球から大挙して押し寄せた地球人達により破壊の限りを尽くされ、女王と六人の武器使いによって封印された。
そして今、地球人の子孫達が再び、異世界を侵略しに来たのだ。
それに立ち向かうべく集められたのは六人の武器使いの子孫だったが、それが誰も彼も落ちこぼればかり。
果たして異世界は守れるのだろうか。
「……何をしている」
前を歩く魔刀士が何かを察知し、立ち止まる。
「い、いやなんも」
「ははは、何も無いですよ~」
魔剣士と魔槍士が顔を見合わせて、言う。
今まさに二人がケンカになろうとしていたのだが、魔刀士はそれを察知した形だ。
「ケンカは休戦ですの、ふふふ」
魔弓士の言葉に魔剣士と魔槍士は閉口してしまった。
「空飛べるの普通に羨ましいんだが」
そんな魔銃士の背中に誰かが抱きついてきた。
「空、気持ちいいよー」
空中を飛んできて魔銃士の背中に抱きついたのは魔砲士だ。
「飛べないって言ってるだろう!」
(飛びたいけど属性の関係でできないんだよう!)
魔砲士は魔銃士の心なぞ知る由もない。
「面白くない~」
魔砲士は魔銃士の背中から離れ、暫くは空中を彷徨っていたが、何を思ったか魔刀士の背中に向かって一直線に飛んでいく。
「あっ!」
「そこは!」
魔剣士と魔槍士が同時に声を出すが、魔砲士には聞こえていない。
「ねぇねぇ、どこかで休憩しようよー」
魔砲士は魔刀士の背中に抱きつき、そう言う。
「……休憩?」
魔刀士は急に立ち止まる。
「……さっき休憩したばかりだが」
「もう一回休憩しようよー」
「……地球人の子孫達はいつ襲ってくるか分からない。私達は一刻も早く女王の元にたどり着かなければいけない」
魔刀士の言葉に彼女から離れた魔砲士はぽつりと呟く。
「女王のいる場所、知らないのかなー」
その声は誰にも聞こえなかった。
異世界。
ここは太古の昔、次元を超えて未来の地球からやってきた地球人達によって破壊の限りを尽くされた。
このままではいけないと立ち上がったのが、時の女王だった。
この時既に地球人達討伐の為に集められていた六人の武器使いと共に、地球人達に立ち向かい、彼・彼女達を封印することに成功する。
そして時は流れ、時間軸は今へ。
平和ボケ状態のこの異世界の中で、再び地球人の子孫達が次元を超えて侵略をしてきたのだ。
女王は再び六人の武器使いを招集することに。
【六人の武器使いの紹介】
魔刀士

クールで冷静沈着(水属性の影響)
熱しやすい人(犬猿の仲の魔剣士と魔槍士)、抱きつき攻撃(魔砲士)の頭上から水(氷)を浴びせる『浴びせツッコミ』が特技。
魔剣士

短気(火属性の影響)
魔槍士とは犬猿の仲でしょっちゅうケンカして魔刀士に『浴びせツッコミ』されている
魔槍士

気が早い
魔剣士とは犬猿の仲でしょっちゅうケンカして魔刀士に『浴びせツッコミ』されている
魔弓士

普段は穏やかなので怒ったら最後、修羅の時間となる
この時は魔刀士の『浴びせツッコミ』も通用しない
魔銃士

魔銃弾は無限に生成できる反面、金属属性の影響で地面からは離れられない(持ち上げれない、カナヅチ)
魔砲士

唯一空を飛べる
空中からメンバー全員への抱きつき攻撃&その後の制裁までがワンセット
甘いものは大好物
「……帝都にいるのか、それか……」
湖が見える公園のベンチに座って魔刀士は今、行く方向を考えている。
「そういえば、女王の命令なんだよな」
魔銃士が立ったままそう言う。
魔銃士の持つ金属属性は彼女の体を非常に重たくしており、この世界では誰も持ち上げることができない。
また椅子に座ると、上記のせいで椅子を破壊してしまうので、基本は立ったまま過ごしている。
「そうですわ、誇らしいことですの」
少し胸を張る魔弓士。
「太古の昔、自分の祖先が地球人達を封印したって聞いた時はビックリだったけどな」
「ほんとにそう思うよ」
魔剣士の言葉に同意する魔槍士。
普段犬猿の仲の二人だが、何かの拍子に片方の意見に同意したりするところを見ると、本当は仲良いんじゃないかと思ってしまう。
空中で甘いお菓子を頬張っている魔砲士が何かを感じて、食べるのを止めて、周囲の物音に耳を澄ます。
やはりなにか音がする。
しかし他の人には聞こえていないようだ。
「な、何~?」
驚きながらも、意を決して空中から物音の方に近づいていく。
……To be continued
どうでしょうか?
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