あなたの笑顔を
あなたの笑顔を
少しずつ曇らせてしまった
ぼくのわがままは
今も胸の奥で静かに痛む
失ってから
ようやくわかった
あの笑顔が
どれほど僕の心の襞を
やわらかくしていたか
言葉より先に心をほどき
沈んだ気持ちさえ
そっと休ませてくれる
そんな力をあなたは持っていた
その温もりを
当たり前のように受け取り
守ろうとしなかった
未熟なぼくを
今のぼくははっきりと知っている
でも
その後悔が教えてくれた笑顔は
ただの表情じゃない
誰かの心を静かに支える
優しさそのものだと
だから
あなたに向けられなかった思いやりを
これから出会う誰かへ
そしてまだ不器用な自分自身へ
悔いは
立ち止まるための鎖じゃない
次に進むための
けれど確かな道しるべ
あなたの笑顔を曇らせた過去を
その記憶ごと抱いて
ぼくは少しだけ
人を和ませられる人間になっていく
