【韓国生活追想(116)】多かれ少なかれ
明日から娘と二人で旅に出る。来月から住む家を決めてくる。そして転校先の学校を訪問してくる。楽しみだ。
一週間家を空けるのに先立って焼肉でも行こうか、ということになった。「6時出発」と夫が言った。娘も私も「5時がいいな」と言った。多数決で5時になるかと思った。「5時10分出発」という夫の意味不明な号令で決着した。謎の10分。「すんなり話をきいてたまるか」という意思を感じる。まぁ、どうでもいい。
食事中、夫と娘は話を弾ませていた。ふたりは仲がいい。これが娘の高校卒業まで夫婦解散を待つ理由だ。
私は私で娘とは仲がいい。だけど終始ほとんど黙っていた。無駄口は叩かないに限る。そうすると大した問題は起こらない。だけど当然つまらない。
でも、多かれ少なかれ夫婦ってそんなもんなのかもしれないとも思う。毎回笑い転げるほど会話を楽しめるような夫婦って稀なのかもしれない。多かれ少なかれ相手の地雷を踏まないように、面倒を避けて円満を保つのかもしれない。
私は自分の両親や兄妹と食事をするときにはいつも話題が絶えない。昔から記憶がある限りずっと、話し合って笑い合って美味しい食事を囲んできた。だからやっぱりそうありたかったなと思う。多かれ少なかれ。
