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【韓国生活追想(114)】ふとしたときに

「夫と結婚してよかったか」という質問があれば、「よかった」というしかない。悔しいけれど、娘に会えなかった人生は今では想像ができないから。

「人生やり直せるならどこの時点に戻りたいか」という質問があれば、高校3年生くらい。そして私はまたそれでも、大好きな人に出会って別れ、夫に出会い、娘に会うべくして同じ道を辿ってくるのかな。

人生を振り返ったときのたくさんの後悔を、娘の存在だけが肯定してくれる。「ママはそうやって私にたどり着けたね」と。

これが唯一の救いでもあり、残酷でもある。振り返りたくもないような時間も、気持ちとは裏腹に否応なく、肯定するしかなくなるのだから。

一か月後、私は16年間暮らした韓国を去る。ふとした時に、どうしてもこれまでを振り返らざるを得なくなる。が、今ふとしてる場合ではない。3時間後に納期の迫った仕事を差し置いて、ふとしてる場合では絶対にない。よし、とりあえず働こ。