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【韓国生活追想(104)】永住権は多分言い値

最初に韓国にやってきたときにはF6ビザ(結婚移民ビザ)を取得したのだけど、数年に一度の更新が面倒という理由だけで永住権を取得したのが2012年3月某日。

当初は、永住証はその名の通り永住の権利を証したもので、更新の必要はなかったのだけど、2018年3月末に出入国管理法第33条の新設で、永住証も10年ごとの再発給が必要になった。そして、その旨の通知を2018年に受け取った。

通知は、発行日から10年過ぎた日から2年以内に申請をしてくださいという内容。私の場合なら、2012年3月某日が発行日だったので2022年3月某日以降から2024年3月某日までに再発給してください、という内容だ。

その案内を2018年の時点でもらったところで覚えていられるか。もちろん、無理だ。

2025年の2月某日、突如インターネットバンキングが利用できなくなり、銀行に原因を尋ねに行くと、どうやら身分証の期限が切れていると言われ、発覚した。

てっきり自分のことを永住権者とばかり思っていたら不法滞在者になってしまったかと、大慌てで調べると、最大200万ウォンの過怠料の支払いが必要ということがわかった。そしてすぐに腹を括ってモクトンにある法務部の出入国管理局に出掛けた。1階の一般的な手続きの窓口では「ここでは手続きができないから6階へ」と、罰金部屋へ案内された。

壁に法律条項と過怠料一覧が貼りだしてあるのに私のケースに該当するものがない。心臓がますますバクバクとなった。

私よりも一足先に来ていた女性は「ここにサインだけすればいいです」と言われていた。「支払わなくていいケースもあるのね」と思っていたところで、私も窓口に呼ばれ「40万ウォン払えますか?」と聞かれた。一瞬「払えません」と言ってみようかと思ったけど、ふざけて車でも差し押さえられたら本当に笑えないので、すんなりと払ってきた。まぁ当たり前だろう。

でもどうやら、関連条項にも最大200万ウォンということだけが記されていて、諸々の客観的状況を勘案の上、過怠料を決めているようだった。超過した期限だとか前歴の有無とか、諸々考慮した上で「この辺が妥当かしら?」という言い値なんだろう。交渉の余地があるのかはわからない。

本来通りなら永住証の次の発給は10年後の2035年。当然また忘れる。でもその頃にはきっと、永住証なんて全然関係ない世界線で幸せに暮らしていて、忘れていることにも気づかないでいよう。