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【バンコク暮らし(4)】犬と引っ越す

飛行機の旅を終えて、新たな土地にやってきて、人間たちのわくわくとは裏腹に、ワンコのルーちゃんには相当のストレスがかかったのだろう。新居では私の姿を見失わないようにずっと足元についてくる。私のベッドのすぐ下で眠り、私がキッチンへ行っても、リビングへ行っても、娘の部屋へ行っても、洗濯機の部屋へ行っても、トイレまでもちゃんとお供してくる。

あんまり不憫で、ひとりお留守番をさせるのは心苦しく、束の間、娘にお願いして急いでペット用品ショップに駆け込んだ。引っ越し後、最初に手に入れたのがワンコ用ストローラーだ。

家から徒歩5分のショッピングモールと、スカイウォークを通じて繋がる2つのショッピングモールとがドッグフレンドリーのショッピングモール。ストローラーにさえ収まってくれていれば、レストラン(一部除く)だって行けちゃったし、銀行にだって行けちゃったし、携帯電話の通信会社だって行けちゃったし、IKEAだってNITORIだって行けちゃったし、新生活スタートの諸々を整えるのに、かなりどこにでも行けてしまって大いに助かっている。

朝、ルーちゃんと散歩をしながらふと、韓国でのいつもの散歩道を懐かしく思った。こんなあっという間に早速懐かしい気持ちになってしまった。何より、夜、ルーちゃんと二人で遠く遠くに歩いていく1時間半の時間が大好きだったから。私は、もうあの時は戻ってこないことを知っていて、心の中でお別れを言えたけれど、ルーちゃんにとっては、いつまでも続くと思っていた日常が突如として終わりを迎えてしまった。いや、「終わり」だったとさえ思ってなくて、またいつか、いつもの道をママと歩く日が来ると信じているかもしれない。申し訳なさで心がギュッとなる。

ルーちゃんがタイでも幸せな時間を送れるように。またここでもママと新しい「いつもの道」を見つけよう。